平成16年カレンダー鑑賞
俳 句 作 者 鑑賞者
表紙 古伊万里の赤絵の喜色三ヶ日 皆川盤水 池内けい吾 読む
1月 数といふ美しきもの手毬唄 鷹羽狩行 西山春文 読む
2月 もののふの菩提寺とほき二月かな 大峯あきら 田中裕明 読む
2月 いつの世も大空たヽへ春はじめ 神尾久美子 橋本草郎 読む
3月 木乃芽ほぐれ一日のいつを子の育つ 文挟夫佐恵 仙田洋子 読む
3月 砂の上を砂粒はしる浜防風 星野恒彦 鈴木多江子 読む
4月 一花だに散らざる今の時止まれ 林 翔 有働 亨 読む
5月 はつなつの船足迅き旅愁かな 山田みづえ 中丸 涼 読む
5月 梅若葉低くわれらも身を低く 村田 脩 小屋照子 読む
6月 短夜の夢にはあらぬ穂高見ゆ 大島民郎 山下喜子 読む
6月 旅の師を旅して追ひぬ夏蓬 赤松寰q 増成案人 読む
7月 夕さりの山低くなる月見草 吉田鴻司 山下喜子 読む
7月 夜も流る雲の分身髪洗ふ 原 和子 坂口匡夫 読む
8月 会ひたくて広がる村の踊の輪 成田千空 北島大果 読む
9月 人通り多くもあらぬ虫を売る 三村純也 井上幹彦 読む
9月 鶏頭のいのち荒々しく対峙 柴田奈美 杉本征之進 読む
9月 虫籠を提げて古本市にをり 井上弘美 きちせあや 読む
10月 はじまりしばかりの音に松手入 江川虹村 木村淳一郎 読む
10月 身に入むや星の老若あるはなし 蓬田紀枝子 小林里子 読む
11月 凩を連れて帰るよひとりの部屋 菖蒲あや 小松初枝 読む
11月 天の音聞きつくしたる朴落葉 三嶋隆英 岡本まち子 読む
12月 鳰沈み水は一枚板となる 森田峠 岩崎照子 読む