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PC用RPG「ワールドマスター」の世界を少しでも分かっていただけたらと思って、小説にしてみました。(作者:宇陀美紀)
更新情報 1998−2−7 『新たな日常』が加わりました。
2001−7−8 『第二部 真紅のリーアン』(第1章、第2章)が加わりました。
2001−10−10 『第二部 真紅のリーアン』(第3章)が加わりました。
2004−08−27 『第二部 真紅のリーアン』(第4章)が加わりました。
2005−03−14 『第二部 真紅のリーアン』(第5章)が加わりました。
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タイトル | あらすじ | 切り抜き(少し意図的) |
第一章「出会い」 |
国崎一郎が気がついたときは、見知らぬ世界だった。一郎は死ぬ寸前の女性に、フィビー王女の救出を依頼される。 | だが、いざ目の前に生で美少女の全裸を見せつけられると目を反らさずにはいられなかった。 「あの、大丈夫ですか?」 一郎は、うわずった声を出してしまった。 〔落ち着け。落ち着けよ〕 「ああ、助けて下さるのですね」 それが彼女の声だった。 |
第二章「猿人の森」 |
フィビー姫を救出した一郎は、フィビーに猿人から「リアニの実」の奪回を依頼される。一郎は猿人の群に戦いを挑む。 | フィビーの着衣の上半身右半分が剥ぎ取られ、フィビーの白い胸が露になった。 「裸ニシテ、ナメマワスノガ、イインダゾ」 ボスは、フィビーの体を引き寄せると赤黒い舌を口から延ばしてみせた。 「そんな、こと‥‥」 一郎はもうじっとしてなどいられなかった。 「させるかーっ!」 |
第三章「砂漠を越えて」 |
猿人の森を出た一郎とフィビーは砂漠を越え、フィビーの国、マルカム王国に向かう。そこにサンドボーラーが襲いかかる。 | 「イ、チ、ロー」 腕の中で激しい息づかいながら、フィビーが口を開いた。 「大丈夫ですか、フィビー姫」 「逃げて」 一郎はとりあえず、フィビーを砂の上に降ろした。 「姫、落ち着いて聞いてください。きっと何とかします」 |
第四章「海鳥亭にて」 |
砂漠を越えた一郎とフィビーは「海鳥亭」の主人、パンコムとその娘ヴィジーに救われる。しかし、フィビーをねらって刺客の手が迫る。 | 一郎はだんだんパンコムの言いたいことが飲み込めてきた。 同時に、これから何が起きるのかも、容易に想像が付いた。 「下手に騒がれるよりは、‥‥」 「闇から闇に、葬ろうってことだな」 ごくりと息をのむ音がした。フィビーの方からだ。 |
第五章「城下町の出会いと
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暗殺者の手を逃れて、ついに一郎とフィビーは、王妃の元にたどり着く。祝宴の翌日、一郎はフィビーと別れて、城を出た。 | 一郎は激痛に気を失いかけて、フィビーの声に呼び戻された。 「イチ・ロー様」 一郎は空を見上げた。宮殿の屋根で弓を構える男の姿が見えた。 一郎は力を振り絞るように笑顔を作った。 「フィビー姫、あと少しの辛抱ですからね」 |
第六章「剣術入門」 |
一郎は武術修行にカンボジの門を叩いた。そこで、一郎はカンボジの孫娘チェリーに出会う。チェリーは勝ち気な少女だった。 | 一郎は浴室のドアを開けた。 その瞬間、一郎の時間が止まった。 ドアの向こうには、全裸の少女が立っていた。 「きゃ!」 驚きの声を上げ、少女の顔が一瞬で真っ赤に染まった。 「この、痴漢! 変態!」 |
第七章「町のモザイク模様」 |
一郎にもう一度会いたいと思ったフィビーは、兄リーアンと共にカンボジの道場を訪ねる。そこでフィビーが見たものは。 | 〔何か、違う〕 フィビーの目には急に一郎が別人のように映って見えた。 「イチ・ロー様、はっきりとおっしゃって下さい。そんないい加減なお返事、いつものイチ・ロー様らしくありません」 フィビーが声を上げた。 |
第八章「男の料理」 |
チェリーにとって一郎は嫌いな「男」の一人でしかなかった。しかし、一郎のまじめな態度にチェリーの心は次第に解きほぐされていった。 | 「この変態色魔!」 チェリーは怒りを爆発させ、右足で一郎の横たわっている長椅子を蹴り飛ばした。 チェリーはベッドを下りて、床に転がった一郎の腹を踏みつけた。 「ぐっ」 「薬で動けなくなったわたしに、なにをしたの? 言ってご覧なさい。正直に言ったら、ご褒美をあげるわ」 |
第九章「収穫祭」 |
年に一度の収穫祭の日、一郎をめぐってフィビーとチェリーの思惑がぶつかる。チェリーは一郎をだまして、収穫祭の夜の約束を取り付けるが | フィビーの熱い眼差しは一郎の心を貫いた。 「誰のモノにもなりたくない。でも、どうせ誰かのモノになるなら、私、イチ、‥‥」 一郎の左手が静かに素早く動いて、フィビーの唇を押さえた。 フィビーはびっくりして一郎を見つめた。 今までに見たことのない一郎の熱くて優しい視線がフィビーを捉えていた。 |
第十章「夜会が終わるまで」 |
一郎はチェリーと収穫祭の花、「夜会」に出る。そこで、ならずものを一郎は自力で撃退する。一郎に惹かれたチェリーは体も委ねようとする | 「イチ・ロー、夜会はまだ終わってないのよ」 顔を上げたチェリーは少し戸惑ったような表情をしていた。 「えっ」 一郎も少し戸惑った。少しためらいがちにチェリーは言葉を続けた。 「踊り終わったあと、男は、女の子の部屋へ行って、女の子を好きにしていいの」 |
第十一章「挑戦者の剣」 |
一郎はチェリーにもフィビーにも内緒でマルカム王国を出ようとする。そのとき反乱が起き、一郎はフィビーの安否を気遣って城の中に向かう。 | 「はっ、死ねっ!」 勝ち誇ったような歪んだ笑顔が一郎の目に映った。同時に白い光が一郎の頭上に迫っていた。 〔これまでか〕 一郎は覚悟を決めて目を瞑った。 だが、目を瞑るより先に一郎の視界が暗くなった。 人影が一郎の前に立ちはだかった。そして、その影の持ち主はフィビーだった。 |
第十二章「刻印を持つもの」 |
チャレンジャーの剣を抜いた一郎はマスターズのコンプとウィズに襲われる。窮地に陥った一郎はフィビーとチェリーに刻印を施す。 | 「なにか、手があるんでしょ? だから、剣を持ったんでしょう、イチ・ロー?」 一郎は辛そうな表情で口を開いた。 「ああ、確かにあるよ」 一郎は二人を見比べてから言った。 「それは、二人が、僕の所有物になることなんだ」 |
第十三章「もう一つの刻印」 |
一郎に刻印を施されたフィビーとチェリーは周囲の変化を知る。二人は一郎と初めての夜を同じベッドで過ごすことになる。 | 一郎は部屋の中に入ってまず、広いベッド が目に入った。 〔一人で寝るには、広いベッドだな〕と思って、広い部屋の中を見渡したとき、二人の女性が立って深々と頭を下げているのを見つけた。 「ご主人様、お待ち申し上げておりました」 二人の声が重なって、同時に顔を上げた。 一郎は二人の顔を見てびっくりした。 「チェリー、フィビー姫」 |
チャレンジャーとなった一郎と、チャレンジャーの刻印を受けたフィビーとチェリーは次の目的地へと向かう。
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タイトル | あらすじ | 切り抜き(少し意図的) |
第一章「夢」 |
リーアン王子とその影となって寄り添 う女性ローリー。二人の出会いのころ のお話。 |
ローリーが目を開けるのを待って、リーアンは唇を重ねた。 「んっ」 ローリーは何か言いたかったようだが、リーアンはそれを無視した。 ローリーはあきらめたように目を閉じた。 それから深く吸い合うようなキスを交わした。 |
第二章「襲 撃」 |
一郎、フィビー、チェリーの一行は、アラウアの港町に到着した。そこは、海賊に襲われていた。 |
海賊たちの足が止まった。 「なんだ、てめえら?」 一郎はチャレンジャーの剣を構えた。 チェリーは奥義をくり出す体制に入った。 「ここから先は通さん」 「どうしても通るなら、わたしたちを倒していくのね」 一郎の声もチェリーの声も、十分海賊たちを圧倒した。 |
第三章「誘 い」 |
一郎たちは危ういところをリーアンの率いる正規軍に助けられた。その軍の野営地で、ちょっとした事件が起こっていた。そこで一郎たちが見たものは、・・・ |
「剣とナイフを捨てなさい」 女性はためらわずに手にしていた剣とナイフを投げ出した。 ナイフを放り投げて女性は口を開いた。 「そうか。おまえ、『真紅のリーアン』の女、いや、モノか」 そして、低く含み笑いを漏らした。 「何がおかしいの?」 少し緊張した声でローリーが聞いた。 |
第四章「白の塔に向かって」 |
チャレンジャーの剣はさらに東を指し示した。ローリーの案内で向かう先には「白の塔」があるという。その途中で、一郎たちは女性が死んでいるのを見つけた。 | 男たちの雰囲気が変わった。何かを期待しているように思えた。 「じゃ、俺のモノにしてもいいわけか」 狐顔の男は目を細めながら言った。 ローリーが絶句した。 ギンガは眉をひそめた。 フィビーとチェリーは息を呑んだ。 |
第五章「懐かしい顔」 |
「白の塔」は神聖術士を養成する城だった。そこで、一郎、フィビー、チェリーは、過去に出会ったことのある顔に再会する。 | 不意に一郎の着物の裾が引かれた。 その手の持ち主も、必死に何かを訴えようとしていた。しかし。 「お、男!」 一郎と目と目があった瞬間、女性の表情は恐怖に塗り変わった。 「いやあっ!」 女性は弾かれたように後ろに飛び退いた。 |