大艦巨砲の旅第14回



「大橋のたもとに大人の遊びを見る、晩夏の瀬戸内の旅」岡山


ACT1;牛肉大好き、なんだけど

最近は公私ともに忙しく、なかなかのんびりと旅行もできなくて、 気が付けば「大艦巨砲の旅」も1年も更新されてないではないか! さあ、久々の漫遊の旅じゃ、なあ、助さん格さん、といきたいところだが、 旅の始まりから疲労困憊、東京駅を出るや否や意識を失い、 気が付いたら岡山だった・・・。こいつぁうっかりだ・・・。

そのまま吉備線に乗換えて吉備津駅へ。 岡山駅から4つめなのにもう無人駅。 黄金色の穂をつけた水田を左右に見ながら10分くらい歩くと 吉備津神社が見えてくる。 参道の階段のたもとを左折して民家の間を抜ける道をさらに5分程度歩くと、 目指す「鼻ぐり塚」に到着する。

「鼻ぐり塚」とは畜牛の供養の塚で、食用になるために あの世に旅立った牛たちの形見の鼻輪が奉納されている。 私も牛肉は大好きなので、日頃の感謝を込めてお参りさせていただいた。 が、いくらなんでもミンダナオ会長が牛の供養だけのためにここに 来たわけではない。この「鼻ぐり塚」は「福田海本部」という 宗教法人の境内にあるのだが、同じ敷地内の易塚という構造物の 裏側の小高くなったところに船の錨が鎮座している。 雑誌「丸」91年7月号によれば、これが 清国北洋海軍の装甲砲塔艦にして日清戦争後は日本海軍二等戦艦となった 「鎮遠」の主錨のはずなのだが、それとわかるような説明は一切ない。 ただ一目でかなり古い形式の錨だとわかるので恐らく間違いはあるまい。 以前は同艦の主砲弾もあったはずなのだが、そちらは見当たらなかった。 一応、施設の方に了解を得て写真を撮ってきたが、 このままでは一体何の錨なのか誰もわからなくなってそのうち 廃棄されてしまうのではないかと一抹の不安を持って同地を去る。

帰りには先ほど通り過ぎてきた吉備津神社にお参りする。 この神社は桃太郎伝説のモデルとなったといわれる吉備津彦命を まつった神社として有名なのだそうだ。

「宗教法人 福田海本部」
岡山県吉備津795
電話:086-287-3008 FAX:086-287-5704

ACT2;海軍記念館再び!

岡山に来たら艦船ファンとしては必ず訪れておきたいところが これから紹介する「日植記念館」、別名「海軍記念館」だ。 岡山県佐良山に本社のある日本植生株式会社の初代社長 柴田正氏は太平洋戦争中、駆逐艦「谷風」に乗組まれて いたそうで、同社敷地内に同社の資料や旧海軍の遺品を 展示する記念館を建立した。所蔵品には戦艦「陸奥」 の主砲(一部)や12.7センチ高角砲や副錨、海防艦53号の ボラード、艦名不詳の22号電探の送受信管などがある。 私がここに行くのは8年ぶりである。

岡山駅から津山線に乗って佐良山駅へ。 ここも無人駅だが駅のすぐ近くに日本植生の立派な本社ビル ができたのでそこを目指す。が、行ったのが祝日だったので 当然というか、会社はお休み。当直の方に見学をお願いして待つ。 暫くして当直の方が出てきて
「誠に申し訳ありませんが今日は・・・」
ナヌー!折角岡山まで来たのにー。 と気が動転していたところに奥のほうから「鍵あったよー」との天の声。 危機一髪のところで見学がかなったのであった。 例の記念館、今は日本植生のグループ会社の新企産業という会社 の敷地内になってしまったので、平日に見学する場合はそちらの 事務所で受け付けてくれるが、休日は今回のようなこともあるので 事前に日本植生のほうに連絡を入れておいたほうが無難である。

当直の方が即席のガイドをつとめてくれたが、 「先代は部下に暖かく接した方でした。」とこの記念館を 作った柴田氏を振り返っていたのが印象的だった。 同氏は今年亡くなられたそうである。一民間企業がこのような 施設を維持していくのは大変なことであろうが、是非続けて いってもらいたいものである。

いろいろ労をとってくださった当直の方に深くお礼 を述べてそこを辞したが、まだ電車が来るまで大分ある。 近くの切符販売所のおばあさんと世間話をしながら電車を待つ。 こうゆう普段味わえない冗長なのんびりした時間を過ごせるのも 旅のいいところだね。

「日本植生株式会社」
郵便番号708-8652
岡山県津山市高尾590-1
電話:0868-28-0251(代)

ACT3;ラジコンボートは大人のホビーだね

「わらしべ長者」という童話があるが、まこと偶然というか、 狭い世間というか・・・。その昔、 「大艦巨砲の旅第7回」にて訪れた 琴平でクリッパー商会の「ブルーリボン」というボートの模型を 買ったことから、始まった不思議な縁で、倉敷マリンモデラーズクラブ の竹波会長から「第4回、瀬戸大橋レガッタ」への お誘いを受けてしまったのが今回の旅行のきっかけ。 毎年 高松の三木氏のホームページで楽しそうなレガッタの様子を 拝見していた私としては是非訪れてみたいイベントの一つでもあった。 15日に倉敷市児島に着いた私はそのままレガッタの懇親会に参加したのだが、 竹波会長を始めとしてかなり人生の先輩が多く、びびってしまう。 東京、大阪あたりからも参加している方もおり、だいぶイベントとして 定着していることがわかった。

その瀬戸大橋レガッタなるイベントであるが、地元の 「倉敷マリンモデラーズクラブ」が主催するラジコンボートの 競技会で児島の瀬戸大橋記念館の敷地にあるプールで毎年 開催されている。競技会といっても実際は自慢の愛艇を広い プールで気ままに走らせるのんびりした大会である。 今年は9月16日が開催日でプラモデル改造の小型艇から 全長3メートルにならんとするクイーンエリザベスIIまで軍艦、 客船、帆船など様々なライブ模型が参加した。 V字底型艇の豪快な走りや帆船の倒れそうで倒れない不思議な走りなど、 普段見られない楽しさを味わうことができる。 同レガッタの様子は毎年詳細なリポートを掲載されている "A GALLERY OF BOAT MODELING"(ココをクリック!) を見ていただくのが一番なので、そちらを参照されたい。 私もモーターライズの船は好きだがラジコン艇は持っていないので 若干の1/700模型を持っていって会場の隅に展示させていただいた。 倉敷マリンモデラーズクラブの会員各位を始めとする 関係者の皆さんありがとうございました。

会場となっている「瀬戸大橋架橋記念館」であるが、 日本でも珍しい「橋の博物館」である。世界の有名な橋を 模型などを使ってわかりやすく解説している。ちょっと演出が 凝りすぎかな、という感じもしないではないがなかなか面白い。

レガッタも終了し、、次に乗る特急までちょっと時間が あったので下津井へ行くことにした。児島駅からタクシーで 10分あまり、瀬戸内海を眺めながら山を越すと下津井に着く。 その昔、北前船で賑わった港町で、往時の回船問屋の屋敷を 再現した「むかし下津井回船問屋」という博物館がある。 入場料が無料な割には展示物もなかなか面白く、中でも 日清戦争の戦闘場面を縫い込んだ刺子ドンザ(漁師の仕事着) には当時の(庶民から見た)軍艦の姿が生き生きと描かれている。 昨日見た「鎮遠」もこの中にいるのだろうか・・・。

職員の方に薦められて、下津井祇園神社まで歩いて行く。 丘の上にある神社の境内から見る暮れ行く瀬戸内海の眺めは情緒満点。 「瀬戸わんたん、日暮れてんどん・・・」なんて口ずさむにはぴったりだ。

(左の写真は祇園神社に展示されている御座船。倉敷市の重要文化財です。)

「倉敷市瀬戸大橋架橋記念館」
郵便番号711-0913
岡山県倉敷市児島味野2丁目2-38
電話:086-474-5111
開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時半まで)
休館日:毎週月曜日(月曜祝日の場合翌日)
観覧料金:一般\210、小中高生\100

「むかし下津井回船問屋」
岡山県倉敷市下津井1丁目7-23
電話:086-479-7890 FAX:086-479-7819
開館時間:午前9時から午後5時まで(入館は午後4時半まで)
休館日:毎週火曜日(ただし祝日は開館)、祝日の翌日、年末年始
入館料:無料

ACT4;会長、迎撃さる!

翌日は岡山の模型サークル「未完成チーム」の遠藤氏と 児島駅で待ち合わせて、さらに同会会長の道源氏と合流し、 車で大阪へ。大阪グリーン会館へ向かう。

2階大ホールに入ると、何と1/72の航空母艦「飛龍」が でんと視界に入ってくる。そう、ここでは模型サークル 「フライングタイガース」が展示会を行っていたのだ。まずは モデリンピック第1回 艦船模型合同展示会 でお世話になった小林氏にご挨拶。それにしても、その「飛龍」、 なんでも牛乳パックで作られた「地球にやさしい」模型なんだそうだが、 なかなか精密に作られている。他にも、戦艦「大和」の最後の時期の 第2艦隊を再現した巨大なジオラマや1/700航空母艦特集など 艦船模型ファンには見ごたえのある展示会であった。

ついでに、というか第2回艦船模型合同展示会の打合せを行い、 次回開催地など意見交換をして全日程を終了。 しかし、重い荷物を背負わされたミンダナオ会長の心は何故か晴れなかったという・・・。

「大艦巨砲の旅第13回」 秋田、青森へ行く

「大艦巨砲の旅第12回」 大阪、舞鶴、京都へ行く

「大艦巨砲の旅第11回」 東京都・墨田区へ行く

「大艦巨砲の旅第10回」 イングランドへ行く

「大艦巨砲の旅第9回」 青森県・岩手県・宮城県へ行く

「大艦巨砲の旅第8回」 栃木県・那須高原へ行く

「大艦巨砲の旅第7回」 香川県・愛媛県へ行く

「大艦巨砲の旅第6回」 群馬県・伊香保へ行く

「大艦巨砲の旅第5回」 神奈川県・横須賀/猿島へ行く

「大艦巨砲の旅第4回」 青森県・青森/大湊へ行く

「大艦巨砲の旅第3回」 栃木県・那須高原へ行く

「大艦巨砲の旅第2回」 千葉・稲毛海岸(こじま)へ行く

「大艦巨砲の旅第1回」 甲府・石和(模型合宿)へ行く

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Make Home Page:2000.10.17 / Updated 2003.04.12
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