大艦巨砲の旅第4回



「晩秋みちのく独り旅」青森県・青森、大湊


ACT1;旅の始まりはこんなもの?

「上野発の夜行列車・・・」急行「八甲田」が姿を消してはや2年(いや、もっとか?) すっかり北方の旅に縁遠くなった私ではあったが、フト目にとまった「世界の艦船」 12月号の小さな囲み記事。
「本州最北模型会第2回作品展示会
展示内容:旧海軍時代の大湊警備府や海上自衛隊の今昔を模型やジオラマ などで再現、云々」

うーん、なんか無性に見たくなってきた。でもカネはどうする?
そこで閃いたのが、「ウイークエンドフリーきっぷ」週末の2日間 JR東日本の特急自由席まで乗放題で\15,000也。
展示会場の確認のため「本州最北模型会」の飛内氏に電話したところ 御自宅が旅館だとのことで、宿泊先も決定!

ACT2;津軽海峡晩秋景色

「ここでえぇいっしょにいぃ・・・」と、気分はすっかりジョージ山本。 やっぱ、サケでも飲みながら行かんと・・・げっ!売店まだやってねーじゃんか! (東北新幹線の始発だもんね)仕方ないので盛岡まで眠る。
盛岡で久しぶりの「牛めし弁当」に舌鼓をうちながらビールを飲んで また眠る。

さて青森に着いたらメモリアルシップ「八甲田丸」へ。駅出口からずっと左 に歩くこと5分。その威容はすぐ目に入るが、こころなしか色がくすんで見える。 同船は青函連絡船だったので、その関連の資料が展示されている。
往時の渡航情景の展示を過ぎると、連絡船のしくみを説明するスペース で翔鳳丸や洞爺丸、第一青函丸などかつての連等船や車両の模型があり興味深い。

煙突は今はミサイル、じゃなくて展望台になっていて陸奥湾を360度で 展望できる。それよりもディーゼル船の煙突の中身が見られることのほうが 面白いかも?
上から見るとよくわかるが塗装の補修が滞っているのか錆が浮いている のが目立つ。外装も色あせた感じがしてたしね。

車両甲板に降りると往時の状態にかなり近い状態のまま残されて いる感じだ。そっちのほうは詳しくないのでよくわからないが、展示車両も 珍しい物が含まれているらしい。
説明のテープが「しゃりょうこうはん」と言っていたので、アレッ? と思ったのだが、後でニフティサーブ・模型フォーラムの「HOW HOW 駅員」氏 にお尋ねしたところ、鉄道連絡船では「こうはん」が一般にゆう「かんぱん」 をさしていた、とのことで、一つ勉強になりました。

展示スペースに入ってから出るまで人っこ一人にも会わなかったが、こんな 様子でゃ修理もままならんかな?またくる日まで解体になってしまわない ことを祈るばかりである。

「メモリアルシップ八甲田丸」
入場料\800=八甲田丸単独券。冬期間(11月-3月)は\100割引
連絡先:青森ウォーターフロント開発株式会社/電話0177(35)8150

ACT3;お役所には勝てません

青森から大湊線・大湊へ。
大湊は明治35年に海軍横須賀鎮守府所属大湊水雷団が設置されたのを 始めとして、同38年大湊要港部を経て昭和16年大湊警備府が開府され、 終戦まで北方防衛の拠点であった。また戦後も同28年に海上自衛隊大湊地方隊 が置かれ、北の護りの要であることに変わりはない。

その大湊地方隊基地の中に北洋館という一般見学が可能な施設が あり、戦前・戦中・戦後の軍港・大湊に関する資料を展示している。 建物自体も大正4年建築の水交社(海軍士官クラブ)をそのまま使用 している由緒あるものである。

私は4年前に一度ここを訪れているが、折角下北まで来たのだから また、見学させてもらおうと思ったのだが、時間がちょっとやばい。 見学時間が午後3時までなのだが、大湊駅に着いたのが午後2時44分。 タクシーで6、7分くらいで北洋館に着いたが、「受付は総監部正面受付へ」 だとっ!100メートル走る!
「すいません。北洋館見学したいんですけど・・・」
あんまり見学者が来ないのか、受付の当直の方はよくわからなかった みたいでどこかに内線で問合わせてくれたのだが、
「ひとごお(15時)で受付は終わりだそうです。」
んなこといったって、まだ「ひとよんごおごお(14時55分)」 じゃねーのさ?(と思ったけどそうゆう言い方はしなかった)

一言二言交わすが要領を得ないので諦めて退散。まあ、いいや。 一度見たことあるし。と、「高い木のブドウは酸っぱいキツネ」状態の 私。仕方ないので、基地に停泊している護衛艦の写真をちょっと撮って バスに乗込む。折角そういう施設があるんだからもうちょっと見学しやすく してくれるといいのになー、海自さん?

「北洋館」海上自衛隊大湊地方総監部 電話0175(24)1640
JR大湊駅から川内方面行バス宇田バス停下車
平日:午前9時-午後4時
土曜:午前9時-午後12時・午後1時-午後3時
休日:午前10時-午後3時
変動の可能性があるので事前に問合わせてから行ったほうがいいかも。

ACT4;本州最北のお土産

さて、今回の旅、最大の目的は「本州最北模型会」の展示を見学させて もらうこと。場所はアークスプラザダイエーというむつ市のスーパーの 催事場。展示会の様子はトピックスの記事を見てもらうとして、そおいう わけでお土産をスーパーで買うという珍しいパターンとあいなった。

まずはおふくろに頼まれていた「ふのり」というもの。三陸など で採れる海草のようなもので、味噌汁に入れて食べるヘルシーな食材。

もう一つは欧風銘菓「おおみなと」。前述の大湊基地の近くのお菓子屋さん が作っているビスケット風のお菓子で内袋に軍艦のイラストが描いてある マニア好み(?)の逸品。

同会松橋氏に旅館「とびない」まで車でおくってもらった。同館は いかにも旅館といった感じでホテルや観光用旅館とはちょっと趣を異にする。 1泊2食で\6,500なのでリーズナブルだ。もし模型に興味がある方なら (このページを読んでいる人にモデラーでない人がいるとは思えないが「^_^;) 前出の飛内氏にお願いすれば氏の貴重なコレクションの数々を見学させて もらえるかも。

夜は同会の飲み会に飛入りでまぜてもらう。近くの居酒屋でご馳走になった 「味噌貝焼き」という料理がまた絶品。魚介類を味噌で煮た(焼いた?)もの で私がいただいたものは卵でとじてあった。私は知らなかったが青森では一般的 な料理だそうなので、あちらにいったら是非ご賞味を。

佐々木氏、飛内氏、松橋氏、今入氏、田中氏、三上氏、その他の方々には いろいろお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。m(_ _)m

有限会社「お菓子工房やなぎや」 電話0175(24)3142

旅館「とびない」(本館) 電話0175(22)4261

「本州最北模型会展示会速報」へ行く

ACT5;奥州大返し

翌日はニフティサーブ模型フォーラムのOFF展示会を見学するため観光は しないで、一路東京へ!もうちょっとゆっくりしたかったな。

「大艦巨砲の旅第3回」 栃木県・那須高原へ行く

「大艦巨砲の旅第2回」 千葉・稲毛海岸(こじま)へ行く

「大艦巨砲の旅第1回」 甲府・石和(模型合宿)へ行く

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Make Home Page:1996.11.11 / Updated 1996.11.11
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