大艦巨砲の旅第8回
「春の高原は合宿なのだ」またまた栃木県・那須高原
ACT1;アクシデントもなんのその・・・
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南方からの暖かい風が早春の訪れを感じさせてくれる3月某日。
しかしその生暖かい大気は何かただならぬ事態の勃発を予感
させるに充分であった、かな?あとから考えると。
- さて今回で四度を数えるMGS恒例の模型合宿であるが、
今回の目的地は那須方面である。大体のことは
前回の偵察(大艦巨砲の旅第3回参照)
で押さえていたつもりの私であるが、今回は模型合宿なので
また気を引き締めて望む所存であーる。
- なんて言ってたらいきなりのアクシデント。白いアバロンに
乗って浅草橋に現れるはずの土岐先生がなかなか姿を見せない。
そうこうしているうちに向かいの交差点ではバイクが接触事故
起こして救急車で運ばれていってしまった。
うーむこの旅行なんかあるぞ。しかし土岐先生は待てど暮らせど現れず、
やむなく我々は自動車を調達するため松戸まで撤退するはめに。
しかも途中でビッグフットに寄ってすでに買い物を始めてしまう始末。
- おいおい合宿はどうなっちゃうんだよー?
ACT2;気を取り直して温泉旅行
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艦隊一斉回頭によりまんまと敵の眼をごまかした我々はお昼過ぎに
ようやく松戸を出発。東北道に乗ってからは順調に進撃し、
16時前には西那須野市街に突入、模型店「N」に向かったが
ここでは特に収穫はなく、那須塩原駅で別働隊の加勢氏
(彼はこの日卒業式終えて新幹線で我々を追ってきたのであった)
とのランデブーに成功したのち「かんぽの宿塩原」に向かう。
- かんぽの宿なるものには初見参であったがなかなか建物もきれいだし、
お風呂も広いし、価格もリーズナブルでよいところである。
が、しかし、である。我々は遊びに来たのではなく、「模型合宿」
という目的があるのだ!
- MGS会長の篠塚氏はやおら1/144のBaeライトニング
をホントにバリバリバリッ組んでしまったかと思うと、ミサイル艇1号
を完成させてしまった。合宿ベテランの清水氏は1/35フォードマット
を箱から出して組み始める。井上準一事務所と関係の深いカリノ氏は
なぜかスケールモデルの1/24レビンを磨いている。その弟子加勢氏
はメガロザマックの何とかというのを作っているし、新鋭佐藤氏は
なにやらプラの固まりを削っている・・・。私は、というとこの前
のミンダナオ会展示会前のラストスパートの後遺症ですっかり
模型を作る気を失って腑抜けのように温泉に浸りつづけるのであった。
- かんぽの宿塩原
- 郵便番号329-29
- 栃木県那須郡塩原町下塩原1256
- TEL.0287-32-2845 FAX.0287-32-4058
ACT3;無残「こじま」の最後
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翌日はリゾート地那須高原の探索からはじまる。那須高原といえば
なんといっても「戦争博物館」であろう。その館長栗林氏は過日の
TV放送で世界偉人伝説でもとりあげられていたほどの偉い人らしい。
- 私は前回訪れた後にいろいろ調べてみたが入り口に置かれている
28サンチ榴弾砲と98式(?)軽戦車は映画撮影用のセットであるらしい
ことがわかった。また95式戦闘機として展示されている正体不明の
飛行機はボーイングステアマン練習機の上翼を取ってしまった機体
であるらしい。
- ただ所蔵品として増えたものに、千葉市が先ごろ解体
した旧巡視船「こじま」(元旧海防艦「志賀」)の船首1メートル分
くらいがある。同博物館は保存運動にも協力していたので、解体という
結果に終わってしまったのでその一部をここで保存するのは適切な
ことかもしれない。まあ、それをグレーで塗ってしまうのも
「海防艦志賀」として展示しているのだからまあ百歩譲って
認めよう。しかし菊のご紋章を付けてしまうのはやりすぎだ。
同艦はその生涯でご紋章を付けた時期は全くなかったのだから
歴史を保存するという意味では誤っているといわざるをえない。
- また露天同然の場所に展示されているため、このままでは
腐食が進んで跡形もなくなってしまう恐れもある。
解体されたのもショックだったがこうゆう結果を見てしまうと
さらに残念な気持ちがつのる。
- 館内の所蔵品(軍装品や資料など)の展示は若干配置替がなされており、
ただ飾りぱなし、というわけではないようでそういう意味では好感がもてた。
また前回はあったかどうか忘れてしまったが1/30戦艦「大和」が展示
されている(多分映画撮影用に製作されたものと思われる)のだが
修復が目茶苦茶でひどい有り様である。
「我々が1週間位泊まり込めればちゃんとした形に直してあげられる
のになあ」とぼやく面々であった。
- まあ、批判めいたことも書いてしまったが、個人レベルで戦争資料
をここまで収集・展示することは非常に大変であろうことは容易に
想像できるので、その努力は評価しなければならないだろう。
- 戦争博物館
- 栃木県那須郡那須町高久2753
- TEL.0287-76-1510
ACT4;メッサーシュミットに乗って
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ちょいと堅苦しい話になってしまったが、路線を戻そう!
那須高原には他にもいろいろな博物館が散在しているが、
その中でも我々が次に目指したのは那須クラシックカー博物館。
蒲鉾型のハンガー形式の建物である。
- 所蔵品(車)はさすがに河口湖自動車博物館ほどの数はないが
意外に多くの車両が展示されており、ディスプレイもなかなか
洒落た感じが出るように工夫されている。
展示車両の一部は来館者が乗り込めるようになっている。
サブタイトルにあげたメッサーシュミット社が戦後製造した
小型三輪車も搭乗可能である、がホントに狭い。
- 私は車は専門外なので詳しいことはわからないがマニアでも
結構楽しめるのではないだろうか。
- 那須クラシックカー博物館
- 郵便番号325-03
- 栃木県那須郡那須町高久甲5705
- TEL.0287-62-6662 FAX.0287-62-6663
ACT5;戦果は如何に
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博物館めぐりも楽しいが折角栃木まできたことだし、もう少し
模型屋を巡ろう、という意見が大勢をしめたため、東北本線沿い
のTという模型屋さんを目指す。
- 到着してみると・・・。一見地方の普通の模型屋さんっぽいが
奥にはとんでもないものが隠されていた(らしい)。
私が確認できただけでも昔懐かしい「さらば宇宙戦艦ヤマト」
のロマンアルバムや、昭和57年の「OUT」などが普通に(!)
売られており、キャラクター系に強いメンバーはなにやら
大喜びでいろいろ買い込んでいたようだ。
「何とかクラブのビー玉の何とか」なんていうのも買っていった
くらいだから、お店も凄いが我々のほうも大変である。
- さらに帰りがてらに何軒か模型屋をかすめるが、特に収穫はなく、
我々は帰路につくのであった。と、無事に終わると思ったら
大間違いで途中で東北道は十何台もの衝突炎上事故が発生
してしまったのであった・・・。
- そんなこんなで終始波乱含みの今回の合宿ではありましたが
皆さんご苦労様でした。
「大艦巨砲の旅第7回」 香川県・愛媛県へ行く
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「大艦巨砲の旅第5回」 神奈川県・横須賀/猿島へ行く
「大艦巨砲の旅第4回」 青森県・青森/大湊へ行く
「大艦巨砲の旅第3回」 栃木県・那須高原へ行く
「大艦巨砲の旅第2回」 千葉・稲毛海岸(こじま)へ行く
「大艦巨砲の旅第1回」 甲府・石和(模型合宿)へ行く
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Make Home Page:1998.04.14 / Updated 1998.04.14
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