新造艦船情報(第10回)


護衛艦「はるさめ」の巻
(ピットロード1/700)

JMSDF DEFENCE SHIP "HARUSAME" DD-102
(PITROAD 1/700)



 

act1:護衛艦「はるさめ」について

平成4年度計画。平成8年3月、三井造船玉野事業所にて竣工。
「むらさめ」型護衛艦の2番艦で第一護衛隊群第一護衛隊に所属。

基準排水量:4400トン、速力30ノット。
76ミリ単装砲1門、20ミリCIWS2基、シー・スパロー短SAM用VLS1基16セル、
SSM-1B4連装発射筒2基、アスロックSUM用VLS1基16セル、3連装短魚雷発射管2基、
SH-60Jヘリコプター1機など

act2:久しぶりに完成品かな?

アオシマさんとバッティングしてしまうほどの大人気アイテム(?) の「むらさめ」型ですが、大方の予想通りピットロードのキットの ほうが先にリリースされました。
出来のほうはP社スタンダードといっていいでしょう。2000円也。
当会のK氏が6時間(!)で「むらさめ」を作ってしまったので こちらは「はるさめ」として製作することにしました。

act3:船体

ステルス対策のテーパー付の船体をそれらしく再現していますが、 両舷前部から中央にかけて、と艦尾にヒケがみられましたので 心持ちパテ埋めしてやりました。

艦首主錨の取付け位置は実艦ではベルマウス (錨を納める為の突起物)が結構目立つので、それらしい プラ片をかませてやります。

act4:上構

同社の方にうかがったところではステルス仕様の斜めの平面で構成された 構造物の再現が難しいとのことでしたが、パーツ割りを見ると苦心の跡がしのばれます。 最近の艦に特有の多数のエアダクトは別パーツ化されていますが、 そのまま取り付けるとかなり側壁平面より突出した感じになってしまいますので、 できるだけエアダクトパーツの裏側から薄々攻撃してやった後に接着したほうがいいでしょう。

後は注意深く組み上げて合わせ目を適度にパテ埋めなどしてやれば おおむね問題ないですが、細かいところでは、 艦橋ウイング部の遮風板のモールドを追加してやりました。

「はるさめ」として製作したので部品13、14を 後部煙突前面のフラット両側に面一になるよう接着します。

マストパーツの金型合わせ目を消すとき、 マスト主柱の4本があまり丸くなってしまわないようにしましょう。 実艦では対電波用と思われるタイルが貼られているからです。 また前後面の桁は省略されているので横桁は追加してやりました。

煙突から出ている無線用アンテナは伸ばしランナーで追加。 強度的には真鍮線とかのほうが良いのでしょうが、 テーパーの付いた先細りの感じを出したかったので。

艦首尾の旗竿は三脚に作りなおしました。

act5:装備

武装は最近の自衛艦キットに付属している新金型のもの。 旧バージョンと比べると76ミリ単装砲なんかも開口部が狭くなって より実感が増しています。 この辺りは流石に手慣れたものでほとんど問題なく使用できますが、 SSM-1B発射筒は若干背が高く感じられたので基部をちょっと切り詰めました。

この機会ですので凝りたいひとのために搭載艇についてちょっと。 7.9m内火艇はキットのパーツには再現されていませんが、 操舵機械用のと機関用のコンポーネントというか箱状のものが船底から出っ張っています。 この部分は自衛艦色ですが船底は淡い緑色です。 内壁は白色で梁の部分は茶色で外側は自衛艦色です。

ついでにゴムボート(ディンギーと呼ぶのかな?) は中心線上に操舵機械用兼座席の細長い箱状態の突起があります。 船底は暗い灰色、突起と舷側は自衛艦色に近い灰色。 (舷側の材質のせいか暗めに見える。) 舷側には艇首から艇尾にかけて黒線が入っています。 艇尾には船外機が引き上げた状態で格納されています。

act6:塗装

今回は試しにピットロードカラーの海自色(1)で舷側を、 同じく(2)で甲板を塗ってみたんですけど、何故か(1)のほうは とても青くなってしまうんですよね、私の場合。 今回はよーくかきまぜたんですけどねえ(T_T) 次回からはやっぱり愛するニュートラルグレイにしよっと!

アスロック用VLSのハッチは暗めの明灰白色のような感じ。 シー・スパロー用VLSの排煙筒は多分白色。 76ミリ単装砲の砲身先端と中央伸縮部はクロームシルバー。

エアダクトが多い艦なので墨入れはしたものの、 自衛艦はほとんど汚れていないイメージが強いので できるだけ綺麗に拭き取りたかったのですが・・・。

細かいことですがヘリ格納庫の内側は甲板よりの立ち上がり数十センチは 淡い緑色(トクホン色っていうのかな?)なのでダックエッググリーンで 塗ってみました。それより上は基本的に白色ですが、 格納庫内の各計器板は収納箱はこの緑と赤色で塗られているものが多いので、 シャッターを開けた状態で組む方はアクセントにすると良いでしょう。

資料としては「世界の艦船」1996年6月号や、1997年5月号の巻頭カラー 頁なんかが参考になると思います。

デカールは「むらさめ」の分しかセットされていませんが、 今回は上記の理由により「はるさめ」としたかったので艦番号はジャンク から「2」を持ってきたもののなんかチグハグな感じになってしまったので やがてリリースされるであろう「はるさめ」のキットを待って貼りなおそうと 思っております。

旧・新造艦船情報

  • 1/700水雷艇「千鳥」の巻(ピットロード) UPDATE 97/05/04
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  • 1/700軽巡洋艦「龍田」の巻(ハセガワ) UPDATE 97/04/01
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  • 1/700改丁型駆逐艦の巻(フジミ・タミヤ) UPDATE 97/03/01
    IJN Destroyer "Kai-Tei(Tachibana)" class (Based FUJIMI&TAMIYA 1/700)

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    IJN Repair Ship "Akashi" (PITROAD 1/700)

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    Make Home Page:1997.08.19 / Updated 1997.08.19
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