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新造艦船情報（第９回）

水雷艇「千鳥」の巻
（ピットロード1/700）

IJN Torpedo Boat "CHIDORI"
(PITROAD 1/700)

act1:水雷艇「千鳥」

昭和6年度計画。昭和8年11月、舞鶴工作部にて竣工。

昭和9年秋性能改善工事完了。

昭和19年12月、米潜の雷撃により沈没。

基準排水量：600トン、速力28ノット。（性能改善後）

12サンチ単装砲3門、53.3サンチ2連装魚雷発射管1基、など。

act2：久しぶりに新製品！

当初のアナウンスより大分遅れてのリリースとなった「千鳥」ですがこの5月に発売となりました。勿論出来のほうはP社スタンダードの安心して作れる内容。2隻入りで1600円也。

act3：船体

従来の同社駆逐艦、海防艦と同様に舷窓モールドの一部が甘くなっていますので、ピンバイスで開けなおします。私は0.5ミリ径のものを使ってしまいましたが0.4ミリ径のほうがいいかもしれません。

モールドされているアンカーレセスのモールド（錨を着ける凹み）は私が持っているイメージより若干位置が低いように感じられたので艦首のヒケを埋めるついでにパテを盛ってしまいました。

実艦の写真を見ると船体中央部の舷側にも特型駆逐艦のようなフレアーがあるように見えますが、キットはそこまで再現されてません。私もしらばっくれました。

本当は昭和17年頃の状態で組もうと思っていたのですが舷外電路を装着するのを忘れて塗装に入ってしまったので、やむなく戦前の「千鳥」としました。

大戦末期の状態にするには、3番砲台座を削りとるよう組立て説明図には指示されていますが、これはちょっと手間かも。

act4：上構

組み上げ式の甲板室もないので、非常にラクチン！

実艦の写真を見ると結構マスト構造が細く見えますので、0.3ミリ径真鍮線にて組みました。

あとは艦首尾の旗竿を三脚に作りなおしたぐらい。

act5：装備

主砲はG型砲架で砲楯上部に切欠きがあるタイプがセットされています。若干大振りな感じがしないでもないですが、まあやむを得ないでしょう。（船体が峯風型くらい大きければそんなに気にならないんですけど、スケールエフェクトってやつかな。）

魚雷発射管はシールドの有るタイプと無いタイプの2種類が入っている。性能改善後しばらくはシールド無しだったようですが、中国で警備に当たっている当時の写真ではシールドありになっているので、私はシールド有りのほうを使ってみました。

大戦中の状態にするためにも爆雷投射機など武装パーツが豊富に入っているので安心。

act6：塗装

お定まりの軍艦色（グンゼ32番）。甲板はリノリウムということで茶色（ピットロードカラー）。艦橋天蓋と機銃台ブルワークはキャンパス張りなのでセールカラー（白系統）。

今回は上記の理由により戦前の状態としたので艦首の隊番号や舷側の艦名などのデカールも使用。デカールは「千鳥」、「真鶴」の2隻分が入っている。

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Make Home Page:1997.05.04 / Updated 1997.05.04
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