//新造艦船情報(第1回)//



後期白露型の巻(IJN "Shiratsuyu" latter type)


 

act1:後期白露型について

白露型10隻のうち昭和9年度計画艦の4隻。「海風」「山風」「江風」「涼風」。
白露型では、復元性能が不足だった初春型の設計を全面敵に改め、ロンドン条約の排水
量制限枠を考慮しつつ、改装後の初春型より雷装を強化された。後期型では船体構造な
どが改正され、外見上は艦橋構造物が丸みを帯びた形状になったのが、前記型と異なる。

基準排水量:1685トン、速力34ノット。

act2:タミヤ社1/700白露について("Shiratsuyu" TAMIYA 1:700)

いつも高い評価を受けているタミヤ製品のなかでも、イマイチな評価をされがちなのが
この白露型。その最たる理由は船体のバランスがおかしいこと。船首楼が2ミリ短く、
後部船体が2ミリ短い。そのため上部構造物の配置も微妙にズレてしまっている。他に
も艦橋構造物が後期型の形状であるとか、口煩い人にいわせればいろいろあるそうです。

そうは言っても、十数年前に「時雨」を作ったときなど結構楽しませてもらった思い出
もあり、それほどけなす気にもなれませんなあ。

act3:船体の工作

そもそも大雑把な作りしかできない私ですが、今回は特に模型合宿(^_^;;)での完成を
目論んでいたため、大した修正はしてません。そもそも船体バランスの修正なんかする
気はなかったし、戦前の第24駆逐隊を構成するつもりなので舷外電路も巻かない。丸ス
ペなどを参考に舷窓をあけ、リノリューム甲板をけがき、小錨のモールドを剥がしても
うちょっと後に貼りなおし、爆雷装填大とY砲をP社の装備セットからチョイス(2組)
してくっつける。爆雷投下軌条のモールドがないので、伸ばしランナーで再現し、つい
でに艦尾端に少し張出すようにプラバンの小片を付けとく。

以上はお好み応じて、というレベルの修正ですが、避けて通り難いのが後部予備魚雷格
箱。予備魚雷が3本分しかないので、甲板室のほうを魚雷1本分削り、箱の容積を拡大
する。まあ、ここだけがこのキットの(特に後期型の場合は)最低限の修正天だと思う
んですけどね、私は。(<−−すごいお人好し)

act4:艦橋の工作

後期型を選択したときから結構、逃げと言われても仕方ないのですが、モデライズされ
ているのが後期型の艦橋なので、前期型ほど悩むことはありません。天蓋の測距スペー
スがないので、小さく切ったプラバンで再現してやりましょう。ウイング側壁が長すぎ
るようなので2ミリくらい削除します。キットのパーツの方位版射撃装置は非常に印象
が悪い(私には大仏様の頭を乗っけているように見える・・・)のでできればP社のパ
ーツに換えてやりましょう。(どうしてリニューアルパーツに入れてくれなかったんだ
ろう)

キット前マストは高すぎると言われておりますので、主柱根元を5ミリぐらいカットし
てやります。艦橋前にはリールが幾つかありますので、P社の装備セットから適当のチ
ョイスしてくっつけてやったほうが見栄えがします。

act5:その他

それほどたいしたことではないから無視してもいいんですけど、前部予備魚雷格納クレ
ーンの両舷にまたがる天井レールが一直線になってますが、実感では両端が艦首側にず
れて「く」の字型になってますので直しました。

後部マストは甲板室を削ってしまったので、支柱の間隔を狭めてうある必要があります。

主砲・魚雷発射管・主錨はリニューアルパーツから、13ミリ連装機銃はP社装備セット
から持ってきてます。船底パーツは付けませんでした。

と、いうことで、とりあえず1隻が模型合宿の晩に完成しましたとさ。


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Make Home Page:1996.3.17 / Updated 1996.3.17
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