新造艦船情報(第6回)


工作艦「明石」の巻
(ピットロード1/700)

IJN Repair Ship "Akashi"
(PITROAD 1/700)



 

act1:「明石」について

昭和9年度第二次補充計画にて承認。同14年7月31日竣工。
平時は連合艦隊年間工数4割をこなす能力を持ち、 戦時は前進基地にて一般修理を行う。
昭和19年3月30日パラオ空襲にて大破着底。同5月除籍。

基準排水量:9000トン、速力19.2ノット。
12.7サンチ連装高角砲4門。

act2:でかいぞ!

うーん、こんなフネまでの「明石」。「テストショットで型が壊れた?」 なんて物騒なウワサもありましたが(?)、 無事96年内発売に間に合ったようです。 さて、この年末年始で完成まで持っていけるか?

act3:船体

船体はワンピース成型に戻ったので、P社前作「長鯨」級 で見せた革新的な舷側の彫刻は今回はありません。 舷窓のモールドも船体中央付近では曖昧な感じになってます のでピンバイスで開け直しました。(そうはいっても左右舷側 で舷窓のレイアウトが異なる、といった点もちゃんとリサーチ されている!)ついでに前後部の甲板室 の窓も開け、小判型に切った0.2ミリプラ板で省略されている扉を 着けました。前部の甲板室(艦橋下)はリノリウム張と判断して リノリウム押さえをけがいておきます。中央の甲板室は合わせ目 を消しました。

箱絵と組立て説明図の両舷側図面を参考にスカッパー などをプラ板細切にて再現。こうゆうふうに両舷の詳細が わかるようにしてもらえると嬉しいですね。(T社のF級なんて 左右で迷彩がちがうのにブツブツ・・・)

舷外電路も推定で装着(あまり邪魔する備品がないので そんなに複雑なとりまわしにはならなかったと思うんですが・・・)

悩んだ末アンカーレセスは埋めてしまいました。理由は 20ノットそこそこしか出ない非戦闘用艦艇にはそんなもん 要らなかったのでは、という憶測と、丸スペシャルNo34「特務艦」の 10ページ下段の写真では錨が舷側から浮いて見えるからです。

も一つ悩んだのがご紋章。高荷先生の素晴 らしいボックスアートにははっきり描かれていますが、はて 特務艦には常備されていたものか?(同じ工作艦「朝日」の 場合は日露戦争生残り組に適用された特例だったのでは?) と愚考の末、結局つけませんでした。舳先にはムアリングパイプを開口。

船首にヒケが若干あったのでパテで整形。錨甲板の 接着も慎重にすり合わせながらやると良いでしょう。

act4:上構

話題のクレーンは残念ながらトラス内部は抜けてません。 そのうちエッチングパーツ付のスペシャルバージョンが 出るのでは?というウワサもありますが。私は大きな3つ のクレーンについてはパーツ裏側から薄くなるように削って いった後トラス内部をくり貫きました。

他の小物パーツはいつものピットロード社らしい リアルな出来です。武装などは日本海軍装備セット(V) と同様のものが同梱されています。艦橋後ろの排気パイプ などが省略されているような気もするので、気になる方は 追加してみては。

マストもいつも通りのシャープな整形ですが 今回はトップだけ真鍮線に換えてみました。(おかげで 写真写りが悪くなってしまった!)旗竿も三脚に作り直し ました。

act5:塗装

お定まりのリノリウム(チョコレート色)と軍艦色。 甲板上の細かいモールドが映えるように、と今回も 墨流しをやってみました。

後マスト中段以上を黒に塗るのは忘れてしまいました。(T_T)

付属のデカールをよくみると「いげいた」、「きざがるつ」、 「ほずみ」、「んしつに」、「ましつきあ」、「こらい」などの 艦銘板が印刷されています。ただのサービスなんでしょうか、 ピットロードさん?

旧・新造艦船情報

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  • 1/700駆逐艦「フレッチャー」型(タミヤ) UPDATE 96/07/21

  • 1/700駆逐艦「朝潮」型(ピットロード) UPDATE 96/06/03

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    Make Home Page:1997.01.06 / Updated 1997.01.06
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