vol.5  2002/10/14

革ケース製作記 四日目

革ケース製作四日目です。
前回は前面部分のパーツを縫っていきました。
今回は裏面の部分を貼りつけてケースの形にしていこうと思います。
(CLIE T600C用のケースを作ります。)

製作記一日目

製作記二日目

製作記三日目



革ケース製作記「四日目」
各画像はクリックすると大きい画像が見られます。

6cm幅に切った革です。
これをいくつかに分けて裏面部分を作ります。
ちょうど本体の裏面に当たる部分の革を前回作った前面部分のパーツに貼りつけます。
まずは片側から。
裏面パーツを裁断、仕上げするところは写真を取り忘れてしまいました。
申し訳無い...
のりしろを計って印を付けたところ。
ここもボールペン(しかも赤)だったりします。
もう片側を貼りつけていきます。
ここはジョグダイアルのくりぬきのところ。
貼りつけたところ。
これでケースの形になるわけです。
クリエ本体を入れてみます。
出来あがりが想像できる瞬間。
本体をいれた状態での裏面。
コネクタ部分が剥き出しになっています。
今回のケースの"ミソ"の部分になります。
裏面の重なった部分とそうでない部分の段差をなくすため、細かく切った革片を貼っていきます。
う〜む、なんかスマートじゃないですね。(笑)
こんなところは恥ずかしいので公開したくなかったような...
上の方の一部に革を貼りつけていない部分がありますが、これは脱落防止ベルトの入る溝になります。
さらに革を重ねていきます。
四角い線が書いてある(鉄筆にて)のが分かりますか?
その四角を切りぬきます。
あ、横にマジックテープが...
切りぬいたところ。
さっきも出てきましたが、マジックテープです。
これを...
先ほどの裏面に貼りつけます。
そこに裏面の革パーツが、このように貼りつきます。
裏面パーツの形を整え、縫い穴を明けるところに線を引きます。
(ちょっと見にくいですが)
あとはこれに縫い穴を明け、コバ等を仕上げて貼りつけます。

ということで、四日目終了です。
やっとケースらしくなってきました。
形を考えながら作っていくので、後から切り貼りしながら進めています。
ここらへんが修行が足りないところでしょうね。
きちっと形を決めてから製作に取りかかればよいのですが...

次は裏面パーツを仕上げ、貼りつけて縫うところまでやれたらと思っています。



この記事についてのご意見、ご感想がありましたら
メールけいじばんの方に
よろしくお願いします。
また、分かりにくいところがありましたら遠慮無く教えてください。
よろしくお願いします。


vol.4  2002/10/09

革ケース製作記 三日目

革ケース製作三日目です。
前回は前面部分の裁断の続き、そこにつくパーツの接着まで行いました。
今回はそれらを縫っていこうかと思います。
(CLIE T600C用のケースを作ります。)

では「三日目」はじまりはじまり〜

製作記一日目

製作記二日目



革ケース製作記「三日目」
各画像はクリックすると大きい画像が見られます。

さて、これから各パーツを縫っていくわけですが、組みたてたときに仕上げにくいところのコバ(革の切り口)を仕上げていきます。
まず、染料で色をつけます。
筆を使って色をつける人もいますが、私はもっぱら綿棒を使っております。
つぎにCNC(合成糊)をコバに付け、へらなどを使って仕上げます。
CNCが生乾きのうちにひたすらこすります。
何回か繰り返すといい感じになっていきます。
菱目打ちを使って縫い穴を明けていきます。
ここは脱落防止ベルトのところ。
縫い穴を明けたところ。
ホックの当て革の部分と脱落防止ベルトの部分に明けています。
手縫いに使う道具です。
縫い針、麻糸(エスコード)、左下は糸につけるロウです。
糸にロウ引きしているところ。
ロウ引きをすることによって、糸が丈夫になります。
針に糸をつけて...
縫っていきます。
足に挟んで縫っています。
(汚さないようにチラシをはさんでいます。<汗かき)
どんどん縫います。

*縫い方に付いてはこちらも参考にしてみてください。
縫い終わった糸を切ります。
完成。

ここまでで三日目は終わりとなりました。
手縫いの工程が入ってくると「レザークラフト」の感じがしますね。
次は裏側の部分の製作、取りつけをしようと思います。
コバ仕上げのところは写真を撮り忘れていました。
これからの製作記の中で説明できれば、詳しくやりたいと思います。



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よろしくお願いします。
分かりにくいところがありましたら、お気軽に教えてください。


vol.3  2002/10/06

革ケース製作記 二日目

革ケース製作二日目です。
前回は型紙を作り、液晶付近のパーツを裁断しました。
さて、今回はどこまで進めましょうか。
(CLIE T600C用のケースを作ります。)

では「二日目」はじまりはじまり〜



革ケース製作記「二日目」
各画像はクリックすると大きい画像が見られます。

これから裁断の続きを始めるのですが、その前にCNC(合成糊)を
水に溶かしておきます。
いつもは「明日から作ろうか。」と思ったときに溶かしています。
なにせ解けるのに半日以上かかるのです。
(ここで手にしているものがCNC)
これは後ほどコバ仕上げ等に使います。
ほんの少しの量を溶かすだけなのですけど...
(200ccに対して3g)
初めは「これでいいのか?」と不安になりました。
水を入れ、半日ぐらい待つと出来あがります。
1回作ると暫く(1週間以上?)は使えるので、どこかに保管しておきましょう。
さて、裁断の続きです。
これはクリエのフロント部分を包む部分の裏側です。
前回のケースではここをCNCで仕上げていましたが、本体がかなり滑るので今回はあえて仕上げずにそのまま使います。
液晶の部分を切り抜きます。
やっぱりフリーハンドです。
こんなに適当でいいのだろうか??
サイドの部分の折込みを計っています。
モデラ(線を引いたり、模様を書いたりする道具)を使ってすじを入れます。
定規を当てて折込みます。
この折り込んだ部分が側面になります。
前面のふた(液晶のカバー)を止めるホックを取りつけておきます。
左はFit Sheath T600C #1 betaのホック部分。
ホックを取りつける部分にハトメ抜きで穴を明けます。
明けた穴です。
横にあるのは取りつけるホック(オス)のパーツ。
パーツを革を挟み込むように取りつけます。
工具を使って打ちこみます。
完成。
ホックでクリエ本体を傷つけないように
ホックの裏に革を当てます。
張りつけたところ。
ちなみに接着剤は木工用ボンドを使っています。
使った後が透明になるのと、なんとなく環境にやさしい気がしています。
(特に根拠は無いですが)
これは本体の脱落防止ベルトのパーツです。
本体入り口に接着します。
ホック、脱落防止ベルトを取りつけました。
後は細かいところを縫います。

ここまでで二日目は終わりとなりました。
前面部分に取りつけるものの接着は終わったので
次はこれらを縫ってこうと思います。

前回(一日目)はこちらからどうぞ。



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よろしくお願いします。
「こうやったらいいよ」というアドバイスなどいただけるとうれしいかも。


vol.2  2002/10/03

革ケース製作記 一日目

リニューアル2回目の記事です。

さぁ何を書こうか、と思ってもみましたが、
もともと文才もないので、ネットで活躍されているみなさんのように
カッコイイ文章が書けるわけでもないのですね。
とりあえず作ることに関しては、ちょっとは見苦しくないかと思うので(^^;
だったらいっそのこと私が革ケースを作っているところでも
公開しちゃおうかと思いまして、

「革ケース製作記」(そのまんまやんけ)

ということでこれから何回かに分けて書いていこうと思います。
ただし、作っているところをそのままアップするだけなので
参考になるかどうかは?なのですが。
「あぁ、修ちゃん手抜きばっかりや。」と
笑って見てくださいませませ。
万が一途中で失敗してもそのままアップする予定でいますので
そのつもりで...
(CLIE T600C用のケースを作ります。)

では「一日目」はじまりはじまり〜



革ケース製作記「一日目」
各画像はクリックすると大きい画像が見られます。

私の場合は、型紙を作るところから始めます。
クリエ本体に厚紙を当てたりしながら採寸しています。
(もしよかったらこちらなんかも参考にしていただければ幸いです)
画面のところをくりぬいているところ。
フリーハンドで抜いていたりします。
こういったものが出来あがります。
(右側のものが今回作った物です)
実はFit Sheath T600C #1 betaの型紙(左側)をリファインしたもの なのです。

今回作るのは前作のりファイン版になります。
どんなリファインかは作りながらのお楽しみ。
今回使う革です。
こんな感じで表側を内側に丸めて売っていたりします。
(端っこの方は裁断したあとがありますが、これは私が切ったものです)
これはサドルレザーの約1.2mm厚のものです。
型紙から革に形を写します。
意外と難しいんですよ、これが。
ここでは大胆にもボールペンを使っちゃってますが
普通は鉄筆などで写すのががいいでしょうね。
こんな感じで写っています。
ボールペンなので分かりやすいかと..(^^;;
さて、裁断でございます。
細かい裁断をするときは、まずおおまかに切ってから細かいところを切っていきます。
使っているカッターはOLFAカッターのSAC−1細工カッターです。
刃先が30度になっていて大変使いやすいものです。
最近はほとんどこればっかり使っています。
切っております。
曲線などはゆっくりじっくり切るよりも、気合一発ですぃ〜!っとやっちゃった方が良かったりします。
まぁ少しぐらいゆがんでも気にしない気にしない...??
(アバウトな性格)
こちらも参考にしてください。
切りぬいた革です。
これは前面部分になります。
まだ液晶画面の切りぬきはしていません。
切りぬいた革を同じ革で作ったFit Sheath T600C #1 betaの上に置いてみました。
ちょっとしか使っていなかったのに随分色が変わっているもんです。
今回作るケースもこんな感じで「育って」いくのでしょう。

ということで、第一日目は終わりとなりました。
(根気が続かなかったらしい...)
次はどんな感じで進めていきましょうか。
続きをお楽しみに。


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vol.1  2002/09/19

リニューアルしました。

ども、久しぶりの更新でございます。

ひところに比べて、だいぶ涼しくなってきました。
過ごしやすくなってきたのはいいのですが、こういう時って
風邪をひいてしまうことが多いですよね?
うちの子供らも二人とも風邪気味で、思いっきり鼻水を垂らしています。
みなさまはお元気でしょうか?

さてこのページですが、
建て増し継ぎはぎでいろんなことがゴチャゴチャしてきたので
大掃除をするように、思いきってリニューアルしてみました。
(とはいえ、あまり変わってないと思われるかもしれませんが..)
一番上に「革とPalmのいい関係」と書きましたが
革ケース自作を中心として、なるべく「作るため」の情報を
提供していきたいと思います。

要は、「革ケースを作ってみたいけど..」と迷っている人の
背中を押してあげて、自作仲間が増えればいいなと思っています。
で、その仲間で酒を飲む...じゃない、いろんな情報を
交換し合えたらいいなぁ、なんて思っています。

今、持っているパームのケース、なにか気になることは
ありませんか?
「なかなかいいケースに巡り会えないなぁ」と思っていませんか?

自分で作る、っていう手もありますよ!(^^)v

と、いうことで。
これからよろしくお願いします。



でも、実はまだ各ページ調整中です。
他の環境でもちゃんと表示されているかすごく心配..