1.ルータのある環境 | ||||||||||||||||||
覚え書が送信できる相手を探すとき、UDP/IPプロトコルのブロードキャストを使用します。この方法は1つのサブネット内で収まる環境では問題が発生しないものの、このプロトコルには「ブロードキャストのパケットはルータを超えられない」という仕様が有ります。 その結果、ルータを挟んだユーザ同士で、覚え書をインストールしているにもかかわらず「互いを認識できない」という現象が発生します。 ルータを超えた先に通信相手が居る場合、NodeList.iniを用いる事で、通信相手を検索する事が可能になります。
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2.覚え書の検索方法 | ||||||||||||||||||
ルータ越えに付いて触れる前に「覚え書がどのように相手を探しているか?」を解説します。
仮定
覚え書が、デフォルトでルータを超えられないのは、上のStep2のコマンドがルータを超えられず、覚え書(A)に到達できないことにより発生しています。
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3.ルータを超える前に調べる事 | ||||||||||||||||||
ルータ越えを設定する前に、ルータの向こうにあるサブネットの「ブロードキャストアドレス」を調べる必要が有ります。
上記の例で、それぞれの「ブロードキャストアドレス」は、以下の様になります。
サブネットAにとって重要なのは、サブネットBのブロードキャストアドレス(192.168.15.255)であり、サブネットBにとって重要なのは、サブネットAのブロードキャストアドレス(192.168.10.255)になります。 ルータ越えを設定する前に、自分の環境にあった、ルータの向こうのブロードキャストアドレスを調べる必要が有ります。
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4.ルータ超えを設定する | ||||||||||||||||||
ルータ越えの設定はNodeList.iniで行います。 上の例をもとに、サブネットAの覚え書(以下、覚え書A)が、サブネットBの覚え書(以下、覚え書B)を検索するために、覚え書Aが使用するNodeList.iniの例を記述します
この記述は、「覚え書Aが『エントリ開始コマンド』をサブネットBへブロードキャストする」ことを意味しています。 逆に、覚え書Bが覚え書AをサーチできるようにするためのNodeList.iniは、以下の様に記述します。
もし、さらに、サブネットC(ブロードキャストアドレス 192.168.12.255)がある場合は、それぞれのNodeList.iniの「COUNT=」を2に変更して「ENTRY2=192.168.12.255」を追加します。
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5.それでも解決できないときは… | ||||||||||||||||||
ルータが多段である場合や、ブロードキャストを通さない場合は、「[SEARCH]」の「ENTRYn=」に、ルータの向こうに存在する覚え書の端末に割り振られているIPアドレスを記述して下さい。
これは、覚え書Aが使用するNodeList.iniの例です。 |
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