■マニアでどうだ!! 〜Part2

田光とTOMがパーソナリティーを務めるラジオ番組「気分はマッスル!!」(茨城・栃木放送/毎週火曜24:30)で放送中の人気コーナーがマイナー・リニューアル。 パート2では60〜80年代を中心とした、よりマニアックなアーティスト&楽曲にスポットを当てて御紹介します。もちろん毎回厳選された名(迷!?)曲ばかり。 ラジオで聴けない方もヤンガスTAKOがDJイベントで回す時にかけることが多い皿なので要チェック!!

「マンションの前で/ ジョージ山下とドライボーンズ」
 
(4/22放送) ジャケ買い度★★★★★

曲自体は何てことないムード歌謡なのだが、このジャケット、そしてタイトルのセンスに惹かれました。
字体といい色合いといい、このコーナで紹介している中でもピカ一のジャケです。
「マンションの前で」なのによく見ると後ろはレストラン"バンドパレス"。更にうっすら見えるのは結婚式場"バンドホテル"の看板。一体どこなんだろうな〜?しかもそこに思いっきり合成のメンバー写真。七三にアイパーに長髪にモミ上げにチョビ髭(おそらく彼がリーダー?)・・・とそれぞれの個性がハッキリ出ていて、しかもみんなインチキ臭いところがたまりません!! 「ドライボーンズ」って名前もどっから付けたんでしょうね〜!?

「わんぱく宣言/ 志賀正浩」
 
(4/15放送) ガキおやじ度★★★★★

小学校時代に放映されていた初期の「おはようスタジオ」通称"おはスタ"の司会者。竹谷英子と共に"志賀ちゃん&竹谷さん"の愛称で我々の間ではヒーロー的な存在だった。開校記念日などで平日学校が休みになった子供達はみんなこの"おはスタ"を生で見ようと朝早く東京タワーに出かけるのであった。
かく言う俺もオープニングで幾度となくピースサインをしながらブラウン管に映っていたのは言うまでもない(笑)。もちろん志賀ちゃんにハガキを読まれたこともあるのだ!!
作曲はあの平尾昌晃大先生。もう一枚「音頭ピコピコ」という曲をサイン入りで持っていたのだが、残念ながらそちらはハンターに売ってしまいました。

「コーラが少し/ 高木麻早」
 
(4/8放送) ポプコン度★★★

中島みゆき、クリスタルキング、ツイスト、チャゲ&飛鳥、はたまたTOM CATにアラジン・・・と数え上げたらキリがない大スター達を世に送りだしたヤマハのコンテスト"ポプコン"出身のシンガーソングライター。
タイトルがヒジョーに気になるその楽曲は当時のイルカや山崎ハコ等を彷佛させるギター弾き語り系のしっとりしたナンバー。キャロルキング好きのTOMさんも気に入っておりました。
よく見るとジャケットにコーラのドアップが・・・最近まで気付きませんでした。

「情熱のラスト・キッス/ 大森隆志」
 
(4/1放送) ギタリス度★★★

現在は脱退してしまった元サザンオールスターズのギタリスト、大森隆志のソロ・アルバム。原曲はE.クラプトンのあまりにも有名なアルバム「いとしのレイラ」に収められている「Why Does Love Got To Be So Sad (邦題:愛は悲しきもの)」。ラジオではこっちのタイトルで紹介してしまいました。タイトル変えてたんですね、スイマセン。ところでこのタイトル、どっかで聞いたことがあると思ったらパマネンの「情熱」って曲は最初「情熱★らすとキッス」だったんだよね〜。メンバーに却下されてやめたけど(笑)。
曲の方はクラプトン好きならではの唄とギターが50/50ないい感じです。この後出したソロ第二段「TABO'S PROJECT」(こっちのがよりマニアックだったかも)ってのはちょっとハズしてますけどね〜(笑)

「Summer Dreamer/ 秋山一将」
 
(3/25放送) ギタリス度★★★★

ジャズ〜フュージョン界ではまずトップギタリスト達の名前に必ず含まれる人物。現在も第一線でジャズクラブ等で活躍しているが、この曲はそんな彼が若かりし頃、'78年に出したソロアルバム「DIG MY STYLE」より。勿論バックメンバーも今でもよく名前を目にする一流どころが名を連ねていて、大半がギター中心のインストなのは言うまでもないが、特筆すべきは4曲程入ってる自らボーカルをとる歌モノ。
クラプトンを彷佛させるレイドバックした感じが素晴らしく、歌えるギターを弾く人はやっぱり歌もウマイんだな〜と思ってしまいます。今だからこそこういう人にもっとガンガンやって欲しいですね〜。

「ポッ・ポッ・ポパイ / 木の実ナナ」
 
(3/18放送) 漣度★★★

訳詞家、漣(さざなみ)健児の3枚組コンピレーションアルバム「60年代の60曲」より。彼は言わずと知れた60年代における洋楽のカバー曲を400曲以上手掛けた日本語ポップス史上、ヒジョーに重要な役割を果たした人物である。その作品群は「可愛いベイビー」「ルイジアナ・ママ」「悲しき街角」「ステキなタイミング」・・・と、ここには書き切れない程の名訳を世に送り出しているのだ。
今回かけた曲はその中でもちょっと良く分からない迷曲(笑)。木の実ナナはこんな曲も唄っていたのか!
ちなみにディズニーランドの「イッツ・ア・スモール・ワールド」の日本語バージョンも彼の作品。アメリカやフランスでももちろん唄われているのだ。

「うわさのカム・トゥ・ハワイ / ザ・ナンバーワン・バンド」
 
(3/11放送) 反戦度★★★★

ベストヒットUSAでもお馴染み、小林克也率いる80年代にリリースされたレコード。当時では珍しかった日本語のラップをいち早く取り入れた名曲。これより前のスネークマンショーで見られるギャグセンスをそのまま残しつつも楽曲として完成度の高いアルバム「もも」からのシングルカットでもある。
歌詞の内容はハワイの悲しい歴史を陽気に唄い(?)あげ、3番の真珠湾攻撃についてのところはグッと来るものがあります。私かに反戦の意味も込めてON AIRしました。

「謎の女B / 平岡精二」
 
(3/4放送) 日活度★★★★

先週に引き続きポリスター「GO! CINEMANIA SERIES」から今週は「REEL 5 エロチカ狂想曲」より。日活ロマンポルノのサントラを中心に構成されております。監修は高浪敬太郎。何と言ってもこのシリーズはジャケが本当にイカしてますね〜。ピンナップなんかも付いてて素敵です。肝心の楽曲は今回はポルノというだけあってエロさはもちろんありますが、ちょっとコミカルなストーリー仕立てになっております。
ちなみに僕はロマンポルノというとやっぱり美保純の「ピンクのカーテン」なんだよね〜。たしか彼女も歌唄ってたような気もするんだけど・・・。

「不良少女魔子 / 音楽:鏑木 創」
 
(2/25放送) ツッパリ度★★★

ポリスターの高岡さん(ライプニッツ担当)から大量のCDをいただきました。「GO! CINEMANIA SERIES」と題したこの作品は 1995年にイースト・ウェスト・ジャパンからリリースされ好評を得た、 画期的なサウンドトラック・シリーズ。'60〜'70年代の日本のサウンドトラック。その中から、今こそ聴かれるべき音源を監修者たちの感性のおもむくままに選曲した好企画。今回は「REEL 3 ワイルドサイケを歩け」より不良音楽特集ということもあり、この曲。
このシリーズ、REEL7(REELってとこがいいね!)くらいまで出てますがどれもカッコいいです。興味のある方は下のURLを覗いてみてちょーだい!!
http://www.toho.co.jp/music/soundtrack/

「ア・フール・オン・ザ・トゥアー / 沖山優司」
 (2/18放送) 作詞:佐伯健三/作曲:赤城信夫 B級ニューウエーヴ度★★★

オイラの大好きな元ジューシィ・フルーツのベーシスト、沖山優司のソロLP「HAKONIWA」より。その後、近田春夫&ビブラストーンやオリジナルラブにも在籍していた知る人ぞ知る日本のニューウエーブ界を語る上ではかかせない存在。B級ポップセンスがキラリと光るインディーズでリリースされたアルバムである。同じく元ジューシィのギタリスト、柴矢俊彦が昨年「おさかな天国」で大ブレイクしちゃったので、そろそろ彼にも来て欲しいな〜ということで・・・。
作詞はあのサエキけんぞう氏(漢字で書くとこうなんだ!)。彼の詞はすごい好きなんです。わけわかんなくて(笑)。そして後で気がついたんだけどジャケットデザイン、八木康夫さんじゃないですか!以前、世田谷〜山中湖を4往復(しかも雨)という過酷な引っ越しを手伝った時、レンタカー代立て替えてんのよ。でもそれ以来連絡つかなくなっちゃった・・・。八木さぁ〜ん、お金返してぇ〜〜!!

「恋のダウンタウン / 平山三紀」
 (2/11放送) 作詞:橋本淳/作曲:筒美京平 京平度★★★★★

偉大なる作曲家/筒美京平にスポットを当てたくて選んだのがこれ。京平作品のみを集めたアルバム「ウルトラベストトラックス」より。このアルバムはまじで捨て曲がないです!やはり彼の良い意味で下世話な歌謡路線を完璧に表現できる歌手は平山三紀がNo.1!!何とON AIRの翌日、タイミング良くTBS「あの人は今!夢の紅白歌合戦」に出て「真夏の出来事」(これも名曲!)を唄ってました。艶っぽさといいその歌声といい、まったく期待を裏切らないお方でしたね〜。ただひとつショックだったのは、ばんばひろふみの奥さんだったってこと(笑)。 平山三紀さんについてもっと詳しくしりたい方は 平山三紀非公式イエローページというのを見つけたのでそちらも是非御覧になってはいかが?

「ゆうわく / 和田弘とマヒナ・スターズ&ローレン中野」
 (2/4放送) 作詞:なかにし礼/作曲:クロード・モーガン スタンダー度★★★★★

ちょっとメジャーどころ(?)が続いてしまったんでここらでまたマニアックな盤を御紹介しました。マヒナ・スターズが日系三世のホノルル生まれ、ちょっと畑中葉子似のボーカリスト、ローレン中野をフィーチャーしてお送りする日本語版「オリーブの首飾り(原題:EL BIMBO)」。そうです、あのマジック・ショーの時に必ずかかる「♪チャラララララ〜」というBGMと言えばわかりやすいでしょう。あの曲に勝手に歌詞を載っけて唄っております。唄い出しは「♪ダメよあなた〜・・・」と最高にキャッチー。それにも増して演奏はワウギターとクラビというコンビネーションでこれまたファンキーに決まってる完璧なバックトラック。'76年のナンバーでした。

「TONIGHT / H2O」
 (1/28放送) 作詞:赤塩正樹/作曲:中沢堅司 爽快度★★★★

「♪大人の階段の〜ぼる〜」でお馴染み(ってゆーかこれしか知られてない?)の二人組、ブレイク前の4曲入り、全曲英詞の45回転ミニアルバムよりとってもウエストコーストの匂いがするちょっとフュージョンチックなナンバー。当時のKitty Recordsのカラーが思いっきり出ております。「水々しいハーモニーから湧き出るアコースチックな世界。」「いつもよりボリュームを上げて聴きたくなった。」というキャッチコピーに惹かれて買った記憶があります。この日のゲストLIPNITZの三村君が先日ESBのライブで「想い出がいっぱい」を唄っていたのですが、実はH2Oをよく知らないと言うので"古いアルバム"を引っ張り出して教えてあげました。

「Deep / 渋谷哲平
 (1/21放送) 作詞:松本隆/作曲:都倉俊一 謎曲度★★★

久々のコテコテ歌謡曲。このコーナーにしては割と売れてしまった曲をかけてしまいました(笑)。 俺は見逃してしまったのですが正月のTVの特番で何と今の本人がこの曲を唄っていたそうだ!!
作曲はこの時代大活躍していたお馴染みの都倉俊一大先生なんだけど、ピンクレディーと同時進行で書いたのか、はたまたピンクレディー用に書いたボツ曲の使い回しなのか、キメやリフなどがクリソツ。「ペッパー警部」と「サウスポー」を足して2で割ったような曲である。
余談ですがパマネンの「ゴールデン・ヒット・パレード」のレコーディングでキーボードを弾いてくれた大久保薫という男は渋谷哲平をアフロにしたような顔をしている・・・。

「うわきわきわき / ビジネス
 (1/14放送) 作詞:星どれみ/作曲:西依一実 名曲度★★★★

ジャパニーズ・ニュー・ウェーヴが一世を風靡した'80年に登場したグループ。キャッチフレーズは「素敵な粋人星(スウィート★スター)」。その名の通りサウンドはまさに"都会派"といった感じでクールでポップなビートに小洒落た歌詞がシンセもほとんど使われてないのにテクノ感を垣間見させてくれます。Vocalの美空どれみ(名前がいいね!)はかなりハスキーな声で、しいて言えばEGO-WRAPPIN'にも通ずる所があるかなりの実力派シンガー。同時期のヒカシューやプラスティックスに比べ多少影の薄い印象もありますが、個人的には非常に好きなバンドでありました。ここでもアレンジャーとして鈴木慶一さんの名前が見られますね〜。

「ピロー・トーク・レビュー / 佐藤奈々子
 (1/7放送) 作詞:佐藤奈々子/作曲:佐藤奈々子&佐野元春 名曲度★★★★

3rdアルバムからのタイトルナンバー。アルバムの半分以上の曲に佐野元春が作曲でクレジットされている。しかしこのアルバムがリリースされたのは元春のデビュー前。そう、彼はこんな所で作家として先にデビューしていたのだっ(これには俺も後から気が付いてビックリ!!)。初期のアルバムで見せるちょっとJAZZYな一面が存分に出てて、元春さんがいかにも唄いそうなメロディ。そこを奈々子さんのセクシーなボーカルでやさしくピロー・トークしちゃってくれる隠れた名盤である。他にも南佳孝や鈴木慶一などが作家陣として名を連ね、プロデュースは前回かけた小坂忠。ジャケットの写真もエロくていいですね〜。
実はこのレコード、ゴミ置き場から拾ってきたの(笑)。誰だよ〜こんないいレコード捨てようとしてたの・・・ありがとう!!

「ピッカピカダイヤモンド / TEAR DROPS (山口富士夫)」
 (1/7放送) 作詞/作曲:山口富士夫 伝説度★★★★★

"ダイナマイツ"というGSグループでデビューし、伝説のロックバンド"村八分"のギタリストだった山口富士夫が80年代に復帰し(この後また捕まったみたいだが・・・)一大センセーショナルを巻き起こした自主制作盤。ストーンズ直結のヤバさを醸し出してるこのアルバムはどの曲も捨て難い佳曲揃いである。ON AIRした曲は忌野清志郎もコーラスで参加しており、清志郎節も炸裂してる豪快なロックンロール・ナンバー(イントロが長過ぎるけど)。同時期に出したシングル「いきなりサンシャイン」や、これより前に出した「ひまつぶし」というソロアルバムも超名盤なのだが、残念ながらカセットしか持ってない・・・。
俺もTOMも当時リアルタイムでライブハウスに足を運んでいた、まさにカリスマ的存在の不良ロッカーなのです。なんてったってレーベル名が"S・E・X RECORDS"だもん!!

「ほうろう / 小坂忠」
 (12/31放送) 作詞/作曲:細野晴臣 名曲度★★★★

新年明けて一発目の選曲はその後の日本のポップス界に多大なる影響を与えたティン・パン・アレー/はっぴいえんどの流れを受け継ぎ、75年に発表された和製R&Bの名盤。
参加メンバーもやはり松任谷正隆、吉田美奈子、山下達郎、大貫妙子etc...と超ゴージャス。 今年のパマネンはちょっとR&Bに回帰してみたいな〜ということでかけてみました。「♪このテンポな〜ら〜好きなリズム・アンド・ブルース 踊〜りなが〜ら 歌えるか〜ら〜」 ・・・この歌詞に今年の意気込みを感じて下さいませ!!

「外は寒いよ / チャコとヘルス・エンジェル」
 (12/16放送) 作詞:たかたかし/作曲:井上忠夫 名曲度★★

70年代にTV番組「銀座NOW」でレイジーと人気を二分していたと言われる通称「チャコヘル」。どういう訳かレイジーに比べてチャコヘルの方は当時たぶん小学校に上がるか上がらないかくらいの俺には印象がない。しかし何故このアルバムを手にしたかと言うと、ジャケットに一人見た事ある顔があったのだ。そう、ゴダイゴのギタリスト、浅野孝己である。ゴダイゴではそれまで見た事のなかったダブルネックのギターを弾き、その個性的な顔だちと共にミッキー吉野、トミー・スナイダーに並んで非常にインパクトがあった人物。聞く所によるとこの番組のディレクター、T氏はあのザ・ベストテン全盛時代に浅野さんのボーヤをやっていたというではないか!チャコヘルでも唯一彼だけはちゃんと演奏してるらしい(他はスタジオミュージシャンか!?)。アルバム(ヤングアイドル!チャコVol.3)全体を通して聴くと「これ!」といった楽曲がないのは否めませんが、GSでも歌謡曲でもない中途半端なロック魂にちょっとグッときちゃいますね(笑)。

「ウェルカム上海 / 吉田日出子」
 (12/9放送) 作詞:串田和美/作曲:越部信義 名曲度★★★★

79年に初演されたミュージカル「上海バンスキング」の為に作られた曲。もちろん主演は吉田日出子。昭和初期のジャズマン達の恋と夢を演じた大傑作!!(らしい・・・残念ながら実際見てないので)
それにしても本物の女優さんというのは本当に唄もウマい。本作はバックに一流のオーケストラを従えての六本木ピットインでのライブ盤なのですが、完全にジャズシンガーになりきっております。お色気ムンムン、とてもあのユニークなキャラからは想像できなかった歌声です。曲もスタンダードチックで見事に昭和初期のジャズを再現してる名盤。最近そういうのも流行ってるけど、やっぱり"再現する"という意味では女優(俳優)さんには勝てませんよ〜!!
ちなみに彼女、もう一枚「オオ・ミステイク」というアルバムも出してるらしいのですが、これも気になります・・・。

「Dr.シーゲルのフライド・エッグ・マシーン / フライド・エッグ」
 (12/3放送) 作詞/作曲:成毛滋 名人度★★★★★

グレコのギターを買うと付いてきた教則カセットでも有名な(?)Dr.シーゲルこと成毛滋(ナルモシゲル)のリーダーバンド。何とドラムはつのだひろ!そしてベースは、な・な・何と高中正義!!当時18歳だった天才タカナカも師匠の前ではギターを弾かせてもらえなかったのでした。しかしブリブリのベースを披露し、もちろん成毛滋のギターとつのだひろのドラムも凄い。さすがウッド・ストックに行っただけあって(出たわけではない)、ユーライア・ヒープばりの日本人離れしたプログレッシブなロック・サウンドである。
俺が成毛滋を知ったのは当時中学生の頃。文化放送で土曜の深夜に「Dr.シーゲルのギター講座」という今では伝説の番組で聴いたのがキッカケ。ジューシィ・フルーツのイリアが生徒役だった。いる所にはいるもんでその当時の放送の模様をカセットに全て録っててネットで公開してる方がおりました(すげ〜マニアだな)ので興味のある方は御覧下さい。
http://studio883.tripod.co.jp/music/music.htm

「シーサイド・ラブ / 三沢 宏」
 (11/26放送) 作詞:水沢亜紀/作曲:川口純 迷曲度★★

昔、自称フォークシンガーだったという叔父さんに貰ったレコード(俺のステージ衣装も当時彼が着てたお古が結構あるのだ) 。演歌ともポップスとも判断し難い、加山雄三系とでも言いましょうかね〜。この日のゲストが「女性セブン」の編集者だったんだけど、彼が作詞の"水沢亜紀"(でも絶対あの水沢アキじゃないと思うけど)という文字にピピッと反応して思わず選曲されてしまいました(笑)。聴き所は「♪君にヒ〜」とか「♪波がハ〜」とかいちいちハ行を強調してくるちょっとカマっぽいボーカルと、全く持って場違いなブルージィなピアノのオブリ。しかもタイトルは爽やかなのにどう見てもこれ日本海ですね。さらに番組ではかけなかったけど、B面の「ひろ子の夜」。「♪抱いていたい 夜のひろ子を〜」という歌詞も僕にはどうしたらいいのか判りません・・・。

「エリーゼ / メッツ」
 (11/19放送) 訳詞:竜真知子/作曲:PIERRE GROSCOLAS 名曲度★★★★★

6人6様の甘いルックス、楽曲の完成度といい70年代のSMAPと言っても過言ではない。左上から順にタカ坊、ジャンボ、マチャル、タカちゃん、ヒロ坊、ヨシ坊。いかにもサンデーズ(NHKレッツゴーヤング)にいそうなジャニーズっぽさ(特にマチャル!)が醸し出されているが、どうやら違うらしい。大々的に売り出したにもかかわらずフォーリーブスに潰されてしまったのではないでしょうか。それにしてもピアノとベースのユニゾンのイントロがソフトロックしてる滅茶苦茶いい曲である。このアルバム、A面の作曲者は全て外人。名前からしてフレンチものと読んでおりますが原曲があるのかどうかは不明。発掘された方は是非御一報を!!「レディ・レイは最高さ!」「恋のロンドン・ブギ」等、完全にタイトル勝ちの竜真知子さんも冴えまくっております。

「別離(わかれ) / ミーナ」
 (11/12放送) 作詞:漣健児/作曲:Gaby Verlor 名曲度★★★★

「砂に消えた涙」のヒットでお馴染みのミーナ。原題は「Un Anno D'amore」(シャンソン界では有名な曲らしい)。日本人では弘田三枝子がカバーしたバージョンがあるのですが、事前に打ち合わせしてなかったのに何故かトムが収録の日にMDで持っていた(恐るべき偶然!)ので聴き比べてみました。ミーナはイタリア人ですがここではやはり日本語で唄っております。欧陽菲菲然り、俺はこーゆーたどたどしい日本語に結構グっと来るのよね〜。曲は「♪これでもう〜終わりなの〜」って具合にどっぷりどん底な感じがたまりません。収録後、ON AIRとは前後するのですが11/9の新宿のライブでシャンソンシンガーのユウスケちゃんを迎えてカバー致しました。

「プロポーズ・ロックン・ロール / キューティーQ」
 (11/5放送) 作詞:ヨダ明/作曲:いずみたく 迷曲度★★★★

おそらく60年代のアイドルグループ。江原美嘉,三浦道子,時千鶴,上原和子の4人組である。と言ってもどれが誰かは全くわかりません(笑)。ロックン・ロールと言うよりはその頃流行った"イエ・イエ"か。ノリのよいマイナーコードがイカしてるのでDJでもよくかけるナンバー。随所に入る「ハイ・ハイ」「ゴウ・ゴウ」といった合の手が笑えます。ジャケをよく見ると何と脚立に乗っているではないか。予算がなかったのか?それとも当時最新の道具だったのか?縮小してしまったのでよくわからないかもしれないけど、全員手にチューインガムらしきものを持っているのも完全に意味不明だ。

「ワッハッハ / リッキー&960ポンド」
 
(10/29放送) 作詞:なかにし礼/作曲:鈴木邦彦 名曲度★★★

魚眼レンズを使ったジャケットがまずR&Bっぽくて惹かれますね。中央右にいるヒゲメガネのおじさんがリーダーのリッキー中山(ドラムス)。全員ルックスが中々イカしております。一番目立つぽっちゃりした女性はVoの亀渕友香さん。現在もオペラ歌手として現役だそうです。彼女のプロフィールには将来の希望は60歳まで唄うことと書いてあります。生年月日から計算したらもうちょっと大丈夫でした・・・。さてそのサウンドは「ユートピア・ロックの新星」とジャケットだけで3箇所も書いてありますが、どの辺が「ユートピア」なのかはイマイチ理解不能。ブラスがいるのでファンキーかなと思いきやそれ程でもなく、割とのほほ〜んとした楽曲です。あ、それが「ユートピア」なのかな???

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