・金
スリルと恐怖の末に勝ち取ったものは、メガトン級の展望
  

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日時:2000年4月1日(土)

コース:中之岳神社P→石門入口
  →第1石門〜第4石門(石門広場)
  
→主稜線コル→中之岳→石門広場
  →
(大砲岩などで遊ぶ)
  →中之岳神社
中之岳のトップにてガッチリ握手。
(RIKIの顔は引きつっている)


ある冬の日、取引先の若いI氏との会話。「横川駅から見えるギザギザの山ありますよね。あれってホントものすごいですね。」「ああ、妙義山ですね。」「あの山って自分はすごく印象的なんです。登れるんですかね?」「ちょっと怖いけど登れますよ。行きましょうか?」
表妙義の稜線縦走は日本でも最難関と言われている。ただしその中でも金洞山の中之岳は一般登山者にとって登頂のチャンスがある数少ないピークのひとつである。かねてより挑戦してみたかったRIKIはこのI氏の言葉にうまく乗じて、半ばムリヤリ誘い出すことに成功、決行の日は4月1日と決まった。

*99年4月にB型ファミリーがたどった「中間道」の記録は→こちら


表妙義の全貌。
左より、金鶏山、金洞山、白雲山の各山塊。
金洞山は今回の中之岳のほか、東岳、西岳、鷹戻し、
などの
ピークより構成される。
写真A:主稜線のコル(鞍部)、B:(後述)、C:中之岳ピーク


石門めぐり
実はI氏は今回がはじめての山登りである。しかしI氏の身体能力と性格を判断するに、ここに連れてくることに対しては全く躊躇はしなかった。(むしろ自分の方が心配だ)。
7:30頃中之岳神社のPに到着、観光シーズンにはまだ早いのか駐車している車はほとんどいない。仕度を整えて石門入口に向かう。今日はやや冬型の気圧配置で天気は最高だが、メチャ風が強い。特にこの駐車場では強風が吹きすさび先行きが心配される。石門入口に到着、いよいよ気合を入れてまずは石門めぐりだ!


金洞山をバックにI氏。
Pはガラガラ。
すぐに第1石門がお
出迎え。手を挙げて
いるI氏が見える?
続いて第2石門。
身軽なI氏。

登り始めてすぐに第1石門。「ウワーすごいですね」とI氏。「かにのこてしらべ」でクサリ初体験のI氏にクサリ場での基本をレクチャーする。
「カニの横ばい」と名づけられた2つ目のクサリ場を過ぎると今度は第2石門だ。「ゲッ、こ、これすごいっすよ・・・」先に第2石門に立ったI氏が絶句する。第2石門からはクサリでの下降であるが、その高度感が恐怖だ。I氏に今度はクサリ場の下り方をレクチャーして慎重に下降する。下降後、下から振り返ればたいしたことはない。
それにしてもI氏は身軽である。ホイホイ登って行く。とても山が初めてとは思えない。RIKIは情けなくもすでにバテぎみである。


カニの横ばい。
I氏がクサリを楽しみ出す。
第3石門にて。
I氏のペースにすでにバテ気味
のRIKI。ああなさけなや。


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