知床半島
日程・コース |
2006年 | ||
<9月7日(木)> | 関空発 → 女満別空港 →(レンタカー)→ 斜里岳・清岳荘(泊) |
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<9月8日(金)> | 6:00頃斜里岳登るも濁流で敗退 → 知床・ウトロに向かう → 知床でただの観光客と化す (オシンコシンの滝、フレペの滝) → しれとこ自然村で幕営(泊) |
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<9月9日(土)> | 木下小屋4:40 → 5:10オホーツク展望 → 5:45 650m岩峰 → 6:10弥三吉水 → 6:55仙人坂 → 7:15銀冷水 → 8:05羅臼平 → 9:00羅臼岳山頂 (^o^)/ 10:00下山開始 → 13:40木下小屋 しれとこ自然村(泊) |
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<9月10日(日)> | 引き続きただの観光客(知床観光船、小清水原生花園) レンタカーで女満別空港 → 関空 |
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累積標高 | 1430m | |
記録 |
◆9月の第一週ANAの超割の時期。7月に冗談で大阪(関空)−女満別、稚内のキャンセル待ち申し込んだら両方あたっちまったぜい!
ついついその気になって、ここ3年は北アルプス詣だったが、今年は4年ぶりに北海道に行くことにした。稚内は2002年に利尻・礼文
に一回行ってるので、今回は最近世界遺産にレジスターされた知床の最高峰・羅臼岳にチャレンジだ!でっかいどう・北海度ぅ!
せっかく行くんだから、斜里岳と羅臼岳の2名山制覇といきたい。飛行機代は大阪ー東京間の新幹線よりも安いが、レンタカー代がばかになら
ないし、経費節約のため宿泊は山小屋とテント持参の幕営とする。どこに泊まるかは行き当たりばったり。これが車の旅のよいところ。
◆9月7日、13時発の便に乗るべく、西宮北口から関空リムジンバスに乗る。8月に北京に行った時に使ったばかり。フライトは順調、2時間で
大阪から網走(女満別)に行けるなんて不思議なかんじ。 さっそくレンタカーの手続きをしてまずはガスカートリッジを手に入れるため、美幌
に向かう。美幌までは空港から15分程度。ホーマックというホームセンターがあり、ここにガスが売っている。さらにコンビニで明日の食料など
を買い込み、一途、斜里岳の登山口にある山小屋「清岳荘」を目指す。19時すぎには到着したが、車から眺める風景は牧場や畑がうねうねと
さすがに北海道らしい。天気はいまひとつで薄暗くなった頃に見えた斜里岳も雲が多くかかっていたが、夕焼けはきれいで天気は回復傾向
と判断。晴れ男パワーは健在である(と思ってた)。
7日夕方の斜里岳
◆9月8日4時に目を覚ます。ゲゲ、雨だ。何にも見えへん。気を取り直して6時頃出発する。歩き出したとたん豪雨に。それでもけなげに登る。
登山道は沢沿いにつけられているため、雨で増水した沢を3,4度渡渉しなければならない。そしてある渡渉箇所で…万事休す。シャレになら
ない濁流で渡れない。先行していた夫婦が戻ってくる「この先はもっとひどい」。アリャリャ…仕方なく自分も戻る。さっきまで渡れた沢が今度
はなかなか渡れない。やっとこさ車に戻って頭に浮かぶのは「敗退」の二文字。2名山制覇の野望ははもろくも小1時間ほどで崩れ去った。(T T)
清岳荘(立派に立替られた) | 濁流に阻まれる |
しかしいつまでもクヨクヨしてられない。気を取り直して、知床の拠点ウトロに向かって走り出す。「敗退」で時間がたっぷり余ってしまってるので
今日は観光に精を出すことにする。
観光@ 斜里町を過ぎたとこにある峰浜キャンプ場でオホーツク海を観賞。
観光A その近くにある「ウナベツ温泉・自然休暇村管理センター」で温泉に入りツルツルになる。
観光B 知床最大の滝「オシンコシンの滝」を見て一般観光客のオバチャンたちに混じって「ホオ〜」と声を出す。
観光C ウトロ港のカモメの声をきき、港の雰囲気に浸る。
観光D 知床自然センターから遊歩道を辿り、「乙女の涙」と言われる「フレペの滝」を観賞する。唯一トレッカーらしい行動。
そんなこんなでウトロにある「しれとこ自然村」に幕営することにする。
ちなみにこのキャンプ場、サイトやお風呂からオホーツク海やそこに沈む夕陽がすばらしく最高であった。
ウトロ三角岩(観光船発着所) オホーツク一望のサイト(9日) サイトからオホーツクの夕焼(9日) |
◆9月9日3時起床。今度は天気はよさそうだ。4時に車でキャンプ場を出発。4:30頃に地の涯ホテルに到着。土曜日なので車がわんさか駐車して
いるのかと心配したが全く杞憂だった。(さすがはでっかいどう北海道)。ホテルの駐車場に最初は止めたものの、あとでいちゃもんつけられる
のもイヤなので、木下小屋(ほんのすぐ上)に続く道路の脇に駐車する気が弱い無体力トレッカーであった。靴を履き替え、4:40登山かいし〜。
木下小屋から尾根線に出るまでは急坂ではあるが道がジグザグで歩きやすい。全般的に整備はさすがによくされていて、 とても登り易い印象。冒頭の「日程・コース」にあるとおり経過は順調である(弥三吉水は湧き水なので安心して水を補給で きるが、その先の銀冷水は流れてくる沢で、安全性もあまり信用できない気がした)。 天気は良さそうであるが、この知床、海に突き出た半島で風の影響を強く受けやすい。オホーツク海で冷却された空気がガ スを作る。登るうちにそれを抜けたものの、頂稜部を見ると、反対側(羅臼側)から風が来ているのか、ここにもガスが発生して いる。先行きイヤーな気分になる。 |
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木下小屋 | ガスを抜けたものの… | 稜線には強風が生むガスが。。 | ||
知床は北海道の中でもヒグマの密度が濃い地域。さっきのキャンプ場だってクマよけの誘電線が張ってあるくらいだ。
登山道にも「クマ出没多発地域」なんてビビル看板もある。登る時間も早いためカウベルをガンガン鳴らせての登山だ。
銀冷水を過ぎると、一番の難所・大沢に出る。ここはそれまでのジグザグとは違い大きな沢を直登する。昨日までホケーっと観光客していた休養十分のRIKIは好調、一気に羅臼平を目指す。六甲のロックガーデンでも日ごろ鍛えてるぜい! ああ、でもやっぱ上を見上げるとガスが出てるよー。 |
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大沢 その上部。岩をつかんで登る |
羅臼平 バックに三峰の稜線が・・・ ハイマツの中を頂上目指して |
30分ほどせっせと登って羅臼平に到着。あーあ、やっぱガスで何も見えないよ。ただ時々ガスが薄くなり、三峰や正面にあるはずの羅臼岳の稜線がうっすらとしてくる。ちょっと期待。 長めの休息のあと、さあファイナルアタックだ! |