右から、羅臼岳、三峰、サシルイ岳
(観光船?!より)



記録(つづき)


  羅臼平からハイマツ帯の中を登っていく。最初は緩そうに見えるが、けっこう足にくる。傾斜は見た目以上にあるのだ。
  途中にある「岩清水」はコケむした岩盤からやさしく流れ出てくる水。これは美味!メチャうま。槍ヶ岳の槍沢の水以来の
  感動を覚えた。コースは溶岩ドーム特有、傾斜がどんどん増し、途中から岩をあえぎ登るようになる。ガスで景色が見え
  ないので疲れが余計増す。風が強めで、霧雨が身体を襲ってくる。去年の鹿島槍と状況が似ている。
  そして、羅臼平から奮闘40分、ようやく頂上に到着した。


  ・・・・・・・2006年9月9日(土) 9:05 知床最高峰・羅臼岳登頂


頂上。まさに溶岩ドーム          



  案の定展望はゼロ。ガックシ。晴れてれば羅臼側のオホーツクや国後島が見えるのだろう。しばらく休んでいるとガスが急に薄くなり、
  サーっと知床横断道路やウトロの港が見えた!わずか10秒ほどであったが、なぜか大満足してしまう単純な無体力トレッカーであった。
  おまけにあとから来た団体が「あ、ウサギがいた!」と叫んでいる。北海道のアイドル「ナキウサギ」。姿は確認できなかったが、どうもさっき
  から「チッチ」と鳴き声がすると思った。こういうところにいるんだなあ、感激なのである。


  1時間ほど粘るが、身体も冷えてきたためあきらめて下山開始だ。
  来た道を戻る。高度を下げるほどに天気がよくなる。オホーツクが青く美しい!
  振り返ると羅臼側からのガスが激しいのがわかる。
  下山は3時間半ほどで、13:30すぎには木下小屋に到着。岩清水で汲んだチョー美味水でラーメンを
  作る至福のRIKIであった。
  キャンプ場に戻って温泉に入り、コインランドリーでお洗濯。そこの可愛いお姉さんが「今日はどこに
  いらしたんですか♪」「あ?え?、ええっと羅臼に登ってました(汗)」「わーそうですか♪いかがでした?」
  「はい、ええーと、上は天気悪くて何も見えませんでした」「そうですかぁ、羅臼の方は雨だったらしいで
  すよ♪」「そうなんですか」「温泉でさっぱりして疲れを取ってくださいね♪」「あ、はい。どうも(ドギマギ)」

  …… もう展望などどうでもよくなってしまう、純情で単純なデレデレ無体力トレッカーであった。
 



 青く美しきオホーツク                      午前中よりガスがすごい


記録(観光編)


登ってしまったら再び単なる観光客になりきるお気楽トレッカーであった・・・・・・・・・


  観光E 羅臼登山日の晩ごはんは大盛りイクラ丼。
  観光E 翌日の10日(日)は素晴らしいピーカン!さっさとテントを撤収し朝一の観光船に乗ってしまう。
        ・フレペの滝を今度は海から見る ・海から見た知床連山が見事! ・硫黄岳から流れ出るカムイワッカの滝
       (この滝、実は温泉の滝) ・ホントにさいはての山「知床岳」を見る。
  観光F 斜里町を車でさまよう。ノスタルジー満点の風景。
  観光G 網走に向かう途中、原生花園に寄る。茫々とした風景。でっかいどう!北海道!
  観光H 網走海鮮市場で三色丼(ウニいり)食べて、おみやげを買う。

 



これ食べました♪       フレペの滝(わかりずらいけど)     観光船からの知床連山(左端が硫黄岳)




硫黄岳とカムイワッカの滝     さいはての知床岳                見事な断崖





 敗退した斜里岳(くやしー)        原生花園(遠くに知床連山)



道東の素晴らしい自然に斜里岳の敗退、展望がきかなかった羅臼のことなどはもうどうでもよくなった
無体力トレッカーは10日の夕刻、無事大阪に舞い戻った。

おわり


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