四阿山(あずまやさん)
信州の名山をルクプルGET!!
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1917m峰を過ぎるともうほとんど樹林帯は無く、気持ちの良い稜線歩きだ。スゲー・・お花だらけだ。お隣の根子岳は「花の百名山」であるが、去年登ったときはあまり花は咲いてなかった。7月に登った至仏山も「高山植物劇場」ですごかったけど、四阿も負けてないゾ。
一眼レフを持ってきた甲斐があるというもの、バチバチ写真の撮りまくり。3号も楽しんでいる様子。
ヘロヘロと登って行くとやがて痩せた岩峰にたどりつく。「中四阿」だ。ここはちょっとしたアルペンムード風でなかなかイイぞ。こういう場所に来ると「山っていいなあ」としみじみ思うのである。左手には根子岳が素晴らしい稜線を従え、右手にはどこまでも続く四阿の裾野が果てしない。正面は遠くからでは想像できない四阿山の荒々しい壁面が迫っている。
ただし山頂付近、2100mから上部は相変わらずのガスで、ものすごい勢いで流れているのが見える。山頂は寒いかもしれない。
1917m峰からはこのような稜線漫歩となる。 | 「中四阿」到着。アルペンムード満点! 好きです、痩せた尾根は。 正面に四阿の山頂がチラホラ。 |
お隣の根子岳 | 四阿の荒々しい壁面。 |
ファイナルアプローチ
中四阿を一旦下り、いよいよファイナルアプローチだ。ここまで結構な時間がかかっており、隣の根子岳よりやっぱきついわ、さすが百名山、と妙に感心する。だけどしまったなあ、「楽勝だぜ」なんて3号に言っちゃったもんなあ。まあその話題には極力触れないでおこうなどとズルく考え先に進む。3号のペースもやや落ちてきた。
四阿の肩へは結構な樹林帯の急登、ここで3号のかかとが痛み出す。バンドエイドとテーピングを施し、靴の紐をしっかり結んであげる。今度は具合がいい様だ。ここで少し点数を稼ぐ。
急登を頑張るとやがて広い尾根に出る。わー!ガスで先が霞んでいるゾ。さっきまでとは全然違う光景だ。ここもやっぱり花がすごい。山頂部は展望はないかも知れないが、このお花畑で十分大満足だぜ。
急登を登り終え、中四阿を振り帰る。 | ファイナルアプローチ。 山頂近くの広〜い尾根。 |
この最後の30分の長いこと!頂上にすぐ着きそうでなかなか着かないのは、なだらかな山の特徴かな?10:50、4時間近く掛かってようやく山頂に到着だ!ひえー結構骨あるよこの山!あーくたびれた。でもお母さんと初めて二人で山に登れてホント良かったなあ。
百名山ルクプルゲットだぜ〜
頂上は案の定ガスと強風。去年の根子岳も真夏だというのにメチャメチャ寒かった。このあたりは風の通り路なのかな?真夏でも防寒着は必ず持っていこう!RIKIは半そでのラガーシャツなのですぐにレインウェアを着る。
山頂の祠にて。 まわりは真っ白だゾ。 |
山頂では強風の中、ラーメンとおにぎりで食事を取る。展望がないので食事に集中できる?時折日が差してきて「お〜ひょっとしたらガスが切れるかな〜」と思ったがやっぱりダメ。しょうがないから30分ほどで今登ってきた道を引き返す。根子岳に行く元気もな〜し。
中四阿を過ぎた後、道が分岐しておりどっちだか迷う。「ムムムこの分岐は地図に載ってないぞ」。確かに25000/1の地図にはない。「こっちだな!」と「文京へ」と書かれた方へオジサンが降りていく。「違うんじゃないのお?」と思いながらもなぜか付いて行ってしまう悲しき初心者心理。しばらく降りているとオジサンが引き返してきた。「ほ〜らやっぱりちがうじゃん」と思ったが自分も同罪。地図は新しいものを買おうね。
1号・けんすけのラグビー合宿が気になりだし、自然と足が速くなる。「RIKIちゃん待って〜」(RIKIちゃんと呼ばれている!時々「お前〜」とも言われる)。付いて来る3号を気にしながら降りているも、「あなた私のこと見てるの〜一人でドンドン行っちゃって〜、RIKIちゃんってそれがいけないのヨねえ」。妙なところで説教を受ける。
2時間ほどで無事下山、牧場の売店でアイス食ってコーヒー牛乳飲んで、何気ない顔してそそくさとラグビーグランドに向かう父と母であった。
おわり
息子は今年はバテていた。 |