JS3 コクピット見学レポート!

数年前までタイミングが合えば民間航空のコクピットの見学を運航中に許されるラッキーなチャンスが実在していました。実際私もヨーロッパに行った際にキャビンアテンダントさん経由でお願いしたところ快諾されB747−400コクピットを見せていただいた事があります。

そのときの感想は下はロシアの大平原、曲がりくねった川の他には人家は見あたらずただただ大平原に驚き、機首に位置するため船の船首に立っているような波乗りのような小さなピッチングが感じられ一番前に座る人の特権をかいま見させていただきました。

しかし、数年前の悲しい全日空機ハイジャック事件から各航空会社はコクピットの見学をやめてしまいました。
まして先日のアメリカのハイジャックテロも起きて航空機ファンが運航中のコクピットに足を踏み入れるのは実質的に不可能となったと言っても過言ではありません。

長い前置きですいません。まだありました!コクピット見学ではなくて客室からコクピットが見られる飛行機があったのです。私が乗ったのはJ−AIR ジェットストリームスーパー31,通称JS3、双発の19人乗りです。私は最前席の窓側の座席を予約し心弾ませながらいざ搭乗!自慢ではありませんがレシプロ機に乗った記憶がないんです。年がばれますが赤ちゃんの頃DC−7に両親と乗って羽田−大阪で里帰りしたことがあるそうなのですが残念ながら記憶にないんです(笑)ちなみに出発時に機体がランプを出てから着陸後ランプに入るまで泣きっぱなしだったそうです・・・まあ赤ちゃんだから仕方ないですね(はずかしい)

写真をクリックすると大きな写真になります。

さてそれはともかくエプロンにたたずむJS−31

エプロンを歩いて搭乗です!なかなかエプロンを歩くなんて経験できないですよね!

主翼とプロペラ周り

機内への乗降口は機体後部左側のタラップを兼ねた扉から入ることになりますが入り口正面すぐにトイレがあるのでものすごく通路が狭い上に天井も低いので洞窟にはいるようです。

さらに主翼構造材がキャビンを貫通しているため床は主翼の所だけ通路が盛り上がっています。イメージとしては後輪駆動の自動車の後ろの座席の床中央部が盛り上がっている、そんな感じです

水平尾翼は垂直尾翼の中央部に付いています。中途半端な位置に着いているのはエレベーターの効きと大仰角の機首挙げ時のエレベーターが乱流には行って利かなくなることを抑える、そのバランス点を求めた設計ではないでしょうか(しったかぶり)

垂直尾翼は機体からスムーズに繋がっています。

エンジンの排気部とメインギヤー部

主翼と胴体のつなぎ目

主翼の下に大きな出っ張りが見受けられます。脚カバも兼ねています。機体表面のリベットは機体と面一になるように打たれています。少しでも空気抵抗を減らすため枕頭鋲で有名どころでは零戦にも採用されています。

お約束の脚とエンジンのお尻・・・

脚の角度とカバーの関係がよくわかります。モデラーの方は参考にしてください。興奮して排気口の中はあまり覗きませんでした。

大型機と違って衝撃を吸収するサスペンション部(オレオ)は目立ちません、付いてるのこれ?

と思ったら下の方に付いていました!

乗り込む寸前に水平尾翼をしたからあおってぱちり

前縁が黒いのはなんでだろう?着氷を防ぐヒーターカバーかしら?

後にJ−AIRの機体紹介から下記の記事を発見
>防除氷系統は、主翼・水平尾翼・垂直尾翼の前縁に除氷ブーツが装備されている。

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