スーパーくりパンツ

スーパーくりパンツ

やっぱりカラクリのケースです。(そろそろ新しいのが欲しいっす)

あれっ「くりジャケ」じゃないの?
そうなんです、この写真じゃ何が違うのかわかりませんよね。
確かに見た目はほとんど変わらないのですが製作方法はまったく異なっています。
フロントの部分だけは「くりジャケ」の形を取っていますが、裏面は三枚の革を重ねたパネルを
「駒合わせ縫い」で取りつけています。
液晶カバーは革レースによる「かがり」で仕上げてみました。
(はじめてやってみました)
素材はオイルレザーで、一部裏地にキッド(仔牛の革)を使っています。
コバ仕上げは黒の染料+CNCで仕上げました。


ふたを開けると 液晶のふたを開けた状態。
こうやって見ても、「くりジャケ」と変わらないでしょ?
液晶のカバーのうらにもキッドを張っています。
本体前面は裏地にもキッドを使っています。
サイドは裏地を張らずに黒の染料で染め、CNCで仕上げています。

後ろからの図 後ろからです。
ほら、ちがうでしょ。(^^;
裏面のパネル(と、あえて書いてしまいます)は革を三枚重ねています。
前面の革と駒合わせ縫いで縫い合わせてあります。
このおかげでかなりしっかりとした感じになっています。
クリエの出し入れは上側のホックを外して行います。
下のホックをはずすと携帯アダプタが取り付けられます。

二つのパーツ このように、表側の部分と裏側の部分の二つのパーツで出来ています。

ストラップ取りつけます 右サイドにはストラップを取りつける金具をつけてあります。
裏の革三枚と液晶カバーの厚みでケースが分厚くなってしまいました。
ここらへんが今後の課題でしょうか。

上から 上にはビーム用の穴が開いております。
ケースをつけたままほとんどの操作が出来るようになっています。

駒合わせ縫い 駒合わせ縫いした部分です。
前に1回だけやってみたことがありましたが、やっぱり難しいですね。
1箇所だけ菱きりが入りすぎて失敗している箇所があります。
あぁ修行が足りない...

かがりの道具 かがりの道具です。
1本目打ち、4本目打ち、革レース(革ひも)に付いているのはかがり用の針です。
針といってもなんか棒みたいな感じですが。
奥に見えるのは自作の道具入れです。刻印、目打ちなんかが入っています。


今回はしっかりしたケースを作りたくて、今までの集大成的な感じでやってみました。
そのわりには「くりジャケ」と見栄えが変わりませんが...
裏面の革パネルと駒合わせ縫いが効いて、かなりカッチリした作りになっています。
(それがスーパーの由来です。)
ただ、しっかり作ろうとすると、どうしても厚みが出てきてボテっとした仕上りになってしまいます。
しっかり感を出しつつ、薄く作ることがこれからの課題でしょうか。



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2001.09.29 一部修正写真追加&変更
2001.09.27 作成