PDA徒然草  多分、PDAを使っている人しか分からないかも・・・

PDA:Personal Digital Assistant=電脳個人秘書

NewttonとPalm

 だいやりーの下の方に書いてある通り、RhymeはNewton MessagePad 130と云う、PDAの元祖とも言えるNewtonシリーズを使ってます。まぁ、でかくて(画面の中にPalmが収まります)、重くて、遅くてと三重苦のマシンなのですが、今なおもって、RhymeのメインPDAです。
 今なおもって、と云うのは、実は1月程前、Rhymeの会社の先輩からPalmIIIcを譲ってもらったのです。でも、Newtonと違い可愛く無いのです(と言いながら、青空文庫を読んだり、SnapConnectまで買ってWebも楽しんでおります)。まぁ、WindowsCE系なんて使い物にならない(仕事で検証なんかしてるのでそれなりに使い込んでいるのですが)ので論外ですが・・・
 うん、Rhymeは今までに結構多くのPDAを使って来ました。そこで、Newtonを中心に、理想のPDAとは何か?をちょっと考えてみました。って、自分と考え方が違う!なぁんて余りカリカリしないで下さいね。
 そもそもNewton MessagePad 130ってどんな物なのでしょう?
 発売開始は1996年です。古いですねぇ。頭脳はARMの20MHzでNewtonOS2.0と云うOSで稼動します(NewtonOSはARM以外の石でも動く様に設計されているのに対し、PalmはDragonBallに特化する事で同等のクロックでも早く動きます)。そもそもNewtonOSが動くマシンの事を総称してNewtonと云う場合が多い様です。主な内蔵機能は、メモ帳(白紙、罫線付き、アウトライン、チェックリスト、一覧)電話帳(カード表示、詳細表示、一覧)、スケジュール(日ごと、指定日時ごと、月ごと、一覧)、TO DO、電卓や世界時計(自分のいる地域を指定する事で自動的に時間を補正してくれる)、各種単位変換計算等です。メモリーは内蔵2MB、PC CardタイプのメモリーをPCMCIAスロットに増設して使用します。今となっては大したスペックのマシンでは無いですが、これがなかなか考えて作られています。
 主な外部インターフェースはPCMCIAスロットとMacと同じシリアル/プリンターポート、赤外ポートです。PCMCIAスロットにモデムを付けるとそのままでネットに接続できます(と言っても、日本語化ソフトが内蔵メモリーの相当を使っているので、ネット用ソフトが入らないと云うのが問題ですが・・・なので、RhymeはFAXしか使った事が無いです)(そうそう、Newtonは基本的に英語のマシンなのです)。また、シリアル/プリンターポートにはAppleのプリンターに直結できますし、ここにモデムを付ければメモリーの問題無しでネットにつなげられます。同時に母艦との接続にも使います。
 じゃぁ、使い勝手はと云うと・・・
 まず、画面にダイレクトに文字・図形が書けます。ん?他のPDAもできるって?本等?画面の何処にでも”筆記体”・”活字体”問わずに入力出来てそれを正しく認識(Newtonは単語単位で認識します。また、誤字も訂正してくれますし、認識候補も提示してくれます。ただし、ヘボン式ローマ字も誤字にしてしまうところが問題ですが・・・)できますか?絵を書くと絵として認識しますか?手書きのなぐり書きを取り敢えず絵として書いておいて後で文字に再認識させたり出来ますか?メモ機能だけで無く、電話帳の名前の欄に絵を書けますか?
 編集は全て画面の中だけで終息します。コピーは、範囲選択して画面の端に寄せておくだけです。寄せた物から何度でも取り出す事が出来ます。消す時は消しゴムで消す様にグシャグシャっとすると煙りを上げて、ボンっと音を立てて消えます。改行は改行マークを書くだけ、スペースは縦の楔を書き、長いスペースを入れたい時は楔を書いて横にぐっと引っ張ります。どうです?メニューから編集選んでコピーだの張り付けだのを選ぶ、叉はコマンドを意味する企業を入れてからコマンドを書くなんて入力と比べて。直感的でしょ?(まぁ、フォントを変えたり、字のサイズを変える時はツールバーみたいなのを出して変更しなければなりませんが・・・)
 グシャグシャって消すやり方は、文字だけで無く、スケジュールだって消せます。範囲指定をした文字は上の様にコピーもできるし、勿論、グリグリと他のところに持って行けばそのまま移動できます。スケジュールだって移動できるし、時間の長さを変えたい時はバーの端を掴んで長さをかえれば良い訳です。時間範囲を指定したスケジュールも、イベントの枠に移動すればイベントになっちゃいます。細かい事以外は殆ど詳細画面や編集画面を開く事無く変更できちゃうのです。
 それと、UnDoがどんな状態からでも効く事は特筆ものです。纏めて消した時以外は殆ど全ての状況で一つ前の状態に戻せます。これって結構便利ですよ。他のではできない事の方が多いですから。
 ここまでの要点はと云うと・・・Rhyme的には、直感で動かせる事と、取り敢えず書いておける、つまり、本当の紙のメモ帳と同じレベルで使える、それが大事なのでは?と云う事。
 次はツールのたぐいに目を向けましょう。
 まず、メモ機能。Newtonには白紙、罫線付き、アウトライン、チェックリストの4つのメモが有ります。また、それらをタイトルだけで一覧表示出来ます。勿論絵も描けるのでスケッチなんかも出来ます。あとどんなメモが必要ですか?時刻表(表形式ですね)とかですかねぇ、Rhymeは要らないですが。
 スケジュールはイベントと時間指定のスケジュール、それが定期的に組めれば良い訳ですよね?Newtonにできないのは、”毎第X何曜日”、”月末”位でしょうか。ここはPalmの勝ち、素直に認めます。そう、勿論アラームも鳴ります。イベントは、その日の9時、何日前と云う単位で、スケジュールは何分、何日前と云う単位です。
 電話帳、これは、個人と会社の二つの入力形式があります。住所、電話番号(携帯、PHS、FAX等々数に制限無し)、メールアドレス、メモが入れられます。また、会社には営業日/休み、営業時間、担当者と役職が入れられます。一覧や、カード形式表示ではアイコンも違うので一目瞭然。カード表示では、カードのデザインも選べます(配置や、簡単な模様が入っています)
 他には電卓や世界時計、単位換算ツールなどが有ります。世界時計は秀逸で、地図上でペンでチョンと触るとその附近の都市の一覧が出ます。で、基準となる側の都市を変えると、なんと!Newtonの時間がその都市の時間に変わるのです。つまり、海外旅行に行った時は、そこを変えるだけで、時計を修正する必要は無いのです。イギリスに行った時は重宝しました。
 取り敢えず、ここまでが標準で入っている主な機能ですが、あなたのPDAに無い機能が有るのでは?また、他に何か必要な機能は有りますか?音楽、画像、ムービー、表計算、ワープロ(メモ帳が有るでしょうが!)?ソフトを入れればチャントできますよ。でも!本当に要りますか?持っている人、使ってます?ばいざー、くりえ、WindowsCE、ザウルスを持っている方、使ってますか?くりえ、WindowsCE、ザウルスなんて、余計なものを外して殻を小さくしたり、ソフトを省いて安くしたり、なんてすればもっと売れると思いません?
 さっきも書いた様に、Rhyme的には手帳であれば良いのであって、数十秒のムービーで何を見ます?あんな小さい画面で表計算ですか?音楽だって、パソコンでデコードしないといけない訳でしょ?なら、MDかCDを持ちますねぇ、電池も心配だし。画像はPalmを使ってみて良いねこれ!と思いましたけどね。
 次、基本的なインターフェイス。PalmはNewtonと似ています。ソフトの起動は、項目分けした一画面の中にボタンが並んでいます。ソフトの項目間の移動は専用のボタンが有り、項目の一覧から移動したい先を選びます。また、選んだソフトを一括で動かす事もできます。項目の切り替えは、タブをタップ(ペンで突く事。ちなみに、グシャグシャしたり、楔を書いたりするのはスクラブと言います)して、プルダウンの中から選ぶ、とPalmが如何にNewtonの影響を受けているか(と云うより、WindowsCE以外は)が分かると思います。最近では、一画面にボタンが並ぶと云うところをPocketPCでWindowsCEが真似しましたね。やっと事の本質に気が付いた様です、M$は。何の事だと思います?そう!スタートメニューです。PDAの様に小さい画面(パソコンでもVGAでも似た様なものかと・・・)で、縦横縦横無尽に広がって行くスタートメニューは瞬く間に画面を埋め付くし・・・見ていて思わず笑ってしまいました。こりゃ、ランチャーを入れなきゃ何もできんあぁ、と。まぁ、そこら辺はM$も失敗だった事は公に認めた上でPocketPCを出して来た様ですしね。
 これって、如何に気持ち良く使うか、って特に重要な影響を持つと思うのです。”直感性”も大事ですが、必要な物が必要なところに揃っていて、且つすぐに呼び出せる事。手帳で云うと、しおりを挟んだり、システム手帳だとミミタブ付きの間仕切りで分類したりしますよね?そういう事です。
 さぁ、どんどん行きましょう!実はこれ、徹夜状態で一気に書き上げています。プロトは、会社の行き帰りにNewtonのアウトラインにメモしています。
 ソフト的な面はここまでにして、ハード的な面に移りましょう。ここで問題になるのは、本体のサイズのみでしょう。え?画面サイズ・色数や重量やMPUの早さ、メモリーはって?落ち着いて。
 サイズは小さい方が持ち運びには便利です。が、余り小さいと、画面が小さくなり視認性や入力のし辛さが表面化します。また、電池サイズも小さくなる訳で、使用時間にも影響しますし、電池を持たせる為にはカラーや、極度に早いCPUもは避けるべきです(ちなみに、Newtonは単三電池4本で、PalmIIIcを3日で干上がらせるのと々使い方で一月保ちます)。そう、自分に合ったサイズのものを選ぶべきなのです。そういう点において、WindowsCE系はいろいろなメーカーが色々な物を出しているので選択肢の幅が広いですねぇ。ただ、使い辛いOSだとRhymeは思っているのですが・・・サイズが選べると云う点ではPsionも捨てがたいです。キーボードも付いてるし。Palmももっと色々なサイズを出せばもっと確実にシェアをのばせると思うのですが・・・
 どうです?サイズが重要と考えている理由が分かってもらえたでしょうか?
 
 さて、書きたい事も殆ど書き尽くしたので、最後に纏めたい(纏まるのかなぁ?)と思います。私が今一番欲しいPDA像を記して纏めたいと。
 基本部分はNewtonOSで固めます。なんと言っても使い勝手の良さは格別です。
 メモリーは内蔵30MBは欲しいです。CPUはStrongARMの110MHz程度。匡体のサイズはPalmサイズで画面は縦長で320X240のカラー。少々分厚くても良いのでCFスロットと大容量バッテーリー。他のものは自前で買ったりするので標準では不要ですねぇ。と云った訳で、下の写真がイメージ図です。はぁ、なんとか落ちましたか?
こんなPDAは如何でしょう?
Rhyme的には、こんなのが出たら即、買いですけど、皆さんは如何ですか?

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