どうして覚えていったのかを書く事にしました。ある雑誌から真空の状態を保ち
ながらレジンが入る、インジェクター(傷内部にレジンを送る機器)が発売され
たのを知り、販売先に問い合わせをし購入しました。
やはりこれでも浸透しません。難しさを知ったその翌日、お電話を頂戴し受話機
の向こうから「傷内部にレジンが浸透しますか?」。「いいえ、フロントガラス
は斜めに立っているので、同じ様な状態にして使ってみましたが駄目です」。
(この商品も優れているが、材質に問題ありと後に知る事となる)
「どんな良いモノを使おうとも、衝撃点と傷を繋ぐ技術がなければ絶対無理で
すよ」。と、言われ希望の灯りが消えかけるが、更に話しを聞いていると「当社
は機材販売だけではなく修理も手掛け、講習もしているので良かったら僕の所へ
習いに来ませんか」。とのお誘いを受けたのです。
既に110万円程の研修費を使ってしまった後ですから、先に習った所と同じ様
なレベルだったらどうしようと正直躊躇しましたが、乗りかけた船と運を天に任
せるしかなく行く先は関西、平成7年7月21日午前6時06分東京駅発のぞみ
の車窓から見る景色は、時折強く雨が降る天気の定まらない日でした。
幸運にも腕の良い方でしたが、実車に出て初めから上手く行く筈もなく試行錯
誤、どの様にしたら早く綺麗に行くかを考え早いもので丸16年が過ぎました。
09,4,19(月)PM 12:32 |