山本有三が石原登のことを次のように語っています。
「彼は足の裏の皮のように目立たない存在であるが、非行少年少女の愛護指導に新方式を打ち樹てた人である。 今日ではこれがカバイズムとして全国教護院に採用されている。かつての感化院時代の謹厳主義、センチメンタリズムを斥け、不良な生徒も同じ人間であるという共感から出発し、共に働き、共に遊んで、不良と嫌われている少年の心の中の人間味を引き出した。」
先人たちは足の裏の哲学に徹してきたので、知る人ぞ知る、知らない人は知らない存在でありました。
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