医師「どれも該当しないのであれば、多汗症ではないかと思います。多汗症の臭いとワキガの臭いは違います。多汗症は本当の汗の臭いです。一方ワキガの臭いは動物的というか、西洋人の臭いで、鼻をつく臭いです。できれば親しい友人や親に思い切って自分の臭いのことを聞いてみて下さい。」


解説

多汗症のもととなるエクリン腺は、皮膚のごく浅いところにあります。それゆえ、完全に治すのは通常のワキガの手術では難しいと思います。制汗剤や汗を出す神経の働きを抑制することで治療可能です。神経(交感神経)の治療(神経ブロック)は高度であり、副作用もあります。大学病院などの麻酔科、胸部外科に相談してみて下さい。夏の間だけ神経を抑制する飲み薬を飲むという手もありますが、効果は保証しません。

ある程度までなら手術でも良くなりますが、エクリン腺はアポクリン腺よりも浅い位置にあり皮膚に密着しているために、手術で完全に取りきることは難しいと思います。それを十分認識した上で治療を受けましょう。ただ、手術で満足していただけることも多いと思いますが。

それ以外にも、レーザー脱毛によって毛穴のそばにある汗の腺も影響を受け、小さくなるので、軽度の多汗症であればレーザー脱毛治療を受けるのも一つの方法です。

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