医師「これは、老人性色素斑といって、レーザー治療が著効します。大抵は一回で取れますが、時々治療後しばらく淡くしみが浮き出てきます。これは数ヶ月で消えますから、ご安心下さい。もし取れなかったら、追加でレーザーを当てますよ。その他、美白クリームで早く色を取ることもできます。」

貴方「レーザーって怖そうですね。」

医師「レーザー光線は、殺人兵器ではありません。特定の波長を持った光です。しみの場合は、茶色などメラニンの色に反応するレーザーを使用します。これにより、皮膚に損傷を与えず、しみだけを取り去ることが可能です。皮膚より深いところには影響がないですから、たとえ妊娠していても問題ありません。」

貴方「実際の治療ってどういう風に行うのですか?」

医師「痛みは輪ゴムではじかれる程度です。これが数回です。もし、痛くて怖いようでしたら、1時間ほど前に麻酔の塗り薬かテープを貼ってから治療しますが、ほとんどの人は大丈夫ですよ。治療後は肌色のテープを貼って、約1週間経てば、かさぶたが剥がれて、きれいな皮膚が現れます。すり傷の後のきれいな皮膚と同じです。」

医師「あと、注意点があります。治療後は紫外線には気をつけて下さい。再発します。日焼け止めを塗るようにして下さい。」


解説

しみ取りは一般にはQスイッチルビーレーザーまたはQスイッチアレキサンドライトレーザーという種類の機器で実施します。これらは、メラニンのみに吸収される光で、このエネルギーでしみを破壊します。皮膚のごく表面はこの際に焼けてかさぶたになりますが、1週間で剥がれ落ちます。後も残しません。治療後については、肌色のテープを貼ることが多いようですが、そのまま何も貼らず、軟膏のみ塗るということもあります。どちらでも問題ありません。

しみは紫外線で悪化するので、治療後は必ず紫外線予防をしていただきます。化粧品に含まれていれば大丈夫です。目安はSPF20〜40、PA++以上です。

治療後の一時的な色素沈着ですが、割によく見られます。これは時間とともに消えることが多いのですが、ひどい場合はもう一度レーザーを当てることもあります。私の場合は、美白クリームを塗ってもらい、早めに消えるようにしています。

費用ですが、かなりばらつきがあります。1平方センチあたり1〜3万円でしょう。これは各クリニックにお問い合わせ下さい。また、この費用も、取れるまでの費用の場合とその都度費用をもらう場合があります。
もちろん、しばらくして出てきた場合は別費用です。

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