医師「幅広い傷跡は手術で切り取ることができる限界を超えています。この場合、マイクロダーマブレーションといってレーザーやグラインダー、ケミカルピーリング、クリスタルピーリングなどによって皮膚をごく薄く削り、周囲になじませ、皮膚のきめを整える方法により目立たなくすることは可能です。外観により取るべき治療法は異なります。」

貴方「色が目立つ場合はどうするのでしょうか。」

医師「やや茶色っぽい色の場合は、レーザーによって沈着したメラニンを飛ばす方法をとれば、綺麗になるでしょう。また、ケミカルピーリングをすることでも同様の効果は得られます。」


解説

傷跡でも、幅が広い場合は、傷跡自体を取り去ることは難しく、いかに目立たなくするかということになります。レーザーにより皮膚の浅い部分を削ったり、グラインダーで物理的に削ることもできます。マイクロピーリングは金属の粒子を吹き付けてヤスリをかけたように少しずつ皮膚を削る方法で、美肌治療などにも用いられ始めました。複数回の治療が必要です。同様にケミカルピーリングは酸の力で皮膚を溶かしていく方法で、同様の効果が得られます。これらにより傷跡の皮膚をより正常に近い状態に見せかけるのです。また、周囲との境界を削ることで、ぼけさせるという方法によっても目立たなくなります。

色がついている場合は、上述のようにしみと同様にメラニンをなくしたり、角質を削ったりすることで改善します。

費用はケミカル・クリスタルピーリングが一回1〜3万円、通常10回以上の治療が必要です。レーザーも同様ですが回数がやや少なくて済むでしょう。
色を取る場合はピーリングは同じ費用・回数が必要です。レーザーは1平方cmあたり2〜4万でしょう。

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