今の流行は? 美容医療で最近多く実施されていること

昨今、美容外科医院も数多く開設され、様々な医療が行われています。昔から美容外科といえば、二重まぶたがもっとも需要が多いものとされていましたが、最近ではもっと身近な手術以外の美容医療行為が中心となっています。代表的なものは医療レーザー脱毛です。我々の業界でもこの機器を導入することが流行しています。それだけ需要があるのです。

脱毛は従来エステなどで主に行われてきましたが、近年の医学の進歩に伴い、レーザーを用いた簡便な脱毛がクリニックで実施されるようになってきました。どこで治療を受けても大きな差はありませんが、色々なトラブルが起こりうるので、正しい知識を持ったクリニックで治療を受けることをお勧めします。これはレーザーに対する知識はもちろん、しみ・やけどが生じた場合の知識があるかどうかが肝心です。医療行為である以上、ごくまれであってもトラブルは起こり得ます。形成外科や皮膚科をしっかりと修得した医師のいるクリニックで治療を受ければ安心です。


また、ずいぶん前からですが、ほくろのレーザー治療も流行です。これも通常の「美容整形」と異なり、非常に気軽に受診される方が多く、また治療行為自体も日常の仕事や生活に制限がないことから、安心して受けられます。ただし、まれに見られる悪性のほくろに対する知識のあるクリニックで治療を受けることをお勧めします。皮膚のガンは形成外科医や皮膚科医(手術のできる皮膚科医)で数多くの経験を積まないと診断できません。この点のみ十分認識して下さい。もっとも皮膚のガンは非常に少ないので大抵は大丈夫ですが。


その他、しわのレーザー治療も最近新しい機器が出てきました。しかし、直接皮膚を削るレーザーピーリングといわれるものはまだまだ日本人の肌にあった機種は開発されておらず、発展途上です。むしろ最近皮膚のコラーゲンを活性化し、間接的にしわを取る方法が脚光を浴びています。これもまだ機器が出そろってはいませんが、今後非常に期待のもたれている分野です。


外科という分野からはずれますが、しみ・小じわ取りのクリームなども広く知られてきました。私も数多くのクリームを調合しますが、根気強く使用すれば、かなり効果的です。痛くもないですし、非常に良いものだと思います。化粧品と異なり、成分の濃度も高く、完全な薬ですので、使用には医師の指示を受けて下さい。化粧品とは全く異なった次元の効果があります。