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診療日記2001年


今年も終わりです 01.12.27

いよいよ明日でクリニックも今年の最終日です。この1週間は今までお話をしただけの方々が年末を利用して治療に来院され、てんてこ舞いです。

今年は実りの多い1年でした。初め頃は患者さんもさほど多くなく(現在の半分くらい)、まあゆっくりと診療できましたが、患者さんが急増したために、説明をするのはきっちりと、かつ簡潔に要領よく、わかりやすくという非常に難しいことが修得できた気がします。時間さえかければ良いという訳ではありませんが、この業界は不十分な説明ゆえにトラブルに陥ることが多いので、患者さんが増えてもこの点はしっかり守らなければなりません。他院から来た患者さんが言うもっとも多い不満は話を聞いてくれなかった・ちゃんと診察してもらえなかったということです。ひどいところは化粧も落とさずシミの診察をしてしまうそうです!(それゆえ、私は今でも予約表で初診の人は30分間に1名と制限しています)。もちろん、このようなトラブルは他院のこととは限りませんので、自分も反省しつつ、来年もしっかりと診療していきたいと思います。まあ、そのためもあって看護婦を2名増員して、ミスがなく、きちんと治療できるようにしたのです(看護婦実務が限界であったことの方が大きいのですが)。

患者様も北は北海道から南は九州まで全国各地から、時には海外からも数多くいらしていただきました。また、メールでホームページの不具合などを指摘して頂いたり、励ましを頂いたりと、実際に来院された患者様のみでなく、何となくホームページを見ていただいている方まで、皆様のおかげでこの1年間無事乗り越えられました。私のポリシーである、トラブルは全部説明してリスクを納得の上治療していただくという方針に賛同していただき、多くの患者様が治療をお受けになって下さいました。時には大丈夫かなとか、問題なかっただろうかと心配しつつ、皆さんが私の治療を受けて良かったと言って下さることが何よりの励みです。これからもよろしくお願いいたします。今後もちょっと微妙に親近感を感じていただけるよう、私のキャラクターを理解していただけるようホームページを作成していきます。クリニックの(ちょっと営利目的の)ホームページの方もよろしくお願いいたします。

では皆様良いお年を。


新しい職員 01.12.20

今月から新しい看護婦さんが増えました。これでやっと看護婦3人体制です。幸いなことに美容外科勤務経験があり、レーザー脱毛などは技術的にも大丈夫なので、安心です。まだピーリングは任せていませんが、そのうちこれを担当できるようになれば、非常にスムーズに診療が進みます。女性が4名となり、なかなか賑やかな職場です。人だけではなく、そろそろ新しい機械も導入しなければ.....と考えています。


最新レーザー 01.12.10

当院も患者さんのご要望にお応えするために様々なレーザーをテストしています。業者さんに依頼して、新しいレーザーを貸していただき、職員に試してみたりします。最近はしわ取りの要望が強いので、次はしわ取りのレーザーだと考えているのですが、どれもいま一つ評価が難しく、同業の先生に聞いてみたり、文献を探してみたり試行錯誤です。しわ取りレーザーは手術のように劇的に改善するものがないので、どのレベルで効いたと評価するのか、これも患者さんによって異なります。ほとんど変化がなくても劇的に効いたと喜ぶ人もいますし、こちらから見るとすごく効いているのに、本人は全然効いてないと言うこともあります。しみのように色が消えるものではありませんから、ここは難しいところです。レーザーの照射エネルギーによっても大きく変化しますから、黄色人種での照射の強さ基準が定まっていない現在では、いかにトラブルを少なく、最大限の効果を出すのか、今後も検討が続けられるでしょう。


直前キャンセル 01.11.30

この頃キャンセルが多いのには閉口します。完全予約制である以上、キャンセルは即クリニックの減益です。慈善事業ではないので、大きな手術などで何時間も予約を空けたりした場合はがっかりです。連絡のある場合は仕方がないと思うのですが、無断キャンセルを繰り返して、話は沢山あるから時間はたっぷり取ってくれと言われると、困ってしまいます。無理のないスケジュールで、余裕を持って来てほしいものです。だってレストランで、貸し切りの予約をして直前キャンセルを3〜4回されたら店は潰れてしまいますよね。世の中の商売は、みんなある一定の期日を過ぎたらキャンセル料を貰うものです。医療とて国から補助が出るわけでもなく、職員の生活もかかっていますから。ちょっとぼやきたくなる現状でした。キャンセルがなければ皆さんの予約ももう少しすいすい取れて、不満も解消されるのにと思います。こうやって他の美容クリニックは商売がかってしまうのでしょうか。仕方がない部分もあるんだなと感じました。


紹介 01.11.26

最近は他院から紹介された患者さんが多くなってきました。それも私自身はそのクリニックを存じ上げないのに、です。さらには紹介状はなく、何となく私のクリニックの名前を言われたというケースです。これは有り難いことです。通常医師の間では、知り合いの所への紹介状を書くケースが一般的です。しかし私のクリニックでは紹介状のないことが結構多いのです。どうして私のクリニックを知っているのだろうと思いつつも、悪い噂があれば行くように勧めないでしょう。特に肌関係を中心にしているクリニックからの紹介であれば、それだけ私を信用していただいているということになりますから、嬉しい限りです。雑誌やテレビの取材は必ずしも私を信用していただいているとは限らないので、医師からの紹介の方が嬉しいのです。この期待を裏切らないよう日々精進していこうと決意も新たにした日でした。


リスクマネージメント 01.11.20

世の中のあらゆる事にはリスクが伴います。美容領域でも同じです。でも残念ながら誇大広告のせいで、多くの人の頭の中には、美容はちょっとの勇気で安全に魔法のように綺麗になれるという先入観が植え付けられています。トラブルはあり得ない、などということはありません。どんな治療法にもトラブルはあります。そのリスクが小さいほど結果もほどほどです。ローリスクローリターンなのです。でも現在皆さんが投資をする際には、ハイリスクを狙うでしょうか。せいぜい少額のお金をハイリスクに回す程度でしょう。美容も同じです。ハイリスクのものを試すときには熟慮して、まずテスト的に小範囲の治療を行ったりしましょう。これが大事です。日常生活を通常通りに過ごすなら結果はともかく、ローリスクのものを試されるのがベストです。慣れてきたらハイリスクにチャレンジするのも良いのではないでしょうか。


掲示板 01.11.12

最近はネットを見て来て下さる方よりも口コミが多くなってきましたが、実際は口コミと言っても、ネットの掲示板を通じての口コミだったりするようです(もちろん脱毛などは会社の同僚の紹介というのが多いのですが)。特に深刻なお悩みほどその確率が多く、多くは見られないようなトラブル後の患者さんなどが何人も来たりします。再診の患者さんに、同じような悩みの方がなぜか最近多いんですよなどと言うと、実は私が掲示板に書いたんですよと言われる事もあり、現代の口コミなんだなあと感心しています。もちろん悪い評判も私の知らないところで広まったりするんでしょうが。


しわ・毛穴 01.11.07

以前にも書きましたが、現在しわ取りのレーザーが数多く発売されてきました。ただ、まだ日本人など黄色人種に合っているものがどれかはわかりませんし、設定も出来上がっていません。もう数ヶ月後にはある程度の結論が出ているとは思いますが。現在私はレーザーフェイシャルと銘打って、レーザーで軽いピーリングを行うことを主にしています。表面に熱を与え、やけどを起こさずに、肌に張りを出す方法です。でもこれでも完全とは言い切れません。そのため、ケミカルピーリングやクリスタルピーリング、イオン導入、ビタミンC誘導体、プラセンタ、レチノイン酸などを併用して、ベストとなるように実施しています。でもそのうちこんな苦労も必要のない機械が出てくることでしょう。特に毛穴の開きはクリスタルピーリングやクールタッチなどどれも自覚的な改善までしか出せないのが平均の結果だったものが、きっと毛穴を持ち上げてくれる機械が出る気がします。しかし、毛穴は肌の柔軟性がなくなり、硬くなってきて、毛穴そのものが表面的に開いている印象を持ちます。肌さえ柔らかくふっくらとなってくれば、その後半年ほどできれいにしまってくると思いますから、いかに皮膚を若い頃のように柔軟にするか、ここがポイントではないかと思います。そんなこんなで日々思慮を重ねています。


レーザー脱毛 01.10.29

最近レーザー脱毛の患者さんが増加しています。半数以上の方は口コミで、近所のOLさんです。このため、真剣にもう一台脱毛機を導入しようかと悩んでいます。どうしても夕方に混みあうために、予約が取りにくくなります。これを解消するには機械を増やすしかありません。ここ1年、第2世代の脱毛機が登場し、使いにくいけど、少々産毛に有効だったり、メリットはあるようです。現在思案中です。でも確実に有効性を調べないと。医療行為ゆえに安易に流れるべきではありませんし。


肩こり 01.10.22

ここ数ヶ月、右の肩こりに悩まされています。ほとんど毎日で、寝ても治りません。ワキガの手術が少ないと、この肩こりは楽になります。理由はやはり、手術での無理な姿勢によるものでしょうか。でも決まった手術法なので、今更手順を変えるのは難しいですし、困ったものです。どうも自分の専門外になるといい加減で、肩こりぐらい放置してしまいがちですが、本当は日常生活でつらいことも多く、きちんと原因を見つけて治すべきなのに、医者の不養生きわまりないといったところです。すいません。


学会 01.10.10

先週末、沖縄で日本美容外科学会がありました。遠いのですが、何とか行って来ました。そこでの話題としては、いつも通りの手術の話が中心ですが、お昼のセミナーなどではレーザーをはじめとする肌の若返りが主でした。セミナーは業者が絡んでいる、いわゆるこれから流行するであろうことが話題となります。しかし結局、まだまだ肌の若返りについて全てを解決できる画期的な方法はなく、レーザーで何でも解消するかのような宣伝はどうかと思います。話題のIPLフォトフェイシャルにしてもそれ単独での効果は少ないようですし、発表者に質問してみると、はっきりと理論立てて全てが納得できる状況にはなっていません。コラーゲンのどのタイプがどれくらい増加して、いつまで持続されるのかはまだわかっていないのです。よって色んな方法を組み合わせる必要があります。どうか雑誌などの情報に惑わされず、正しい治療を受けていただきたいものです。フォトフェイシャル、クールタッチ、クールグライド、エヌライト、バフライト、vビームなどしわ取りを謳うレーザーは各種ありますが、まだまだ開発途上のようです。


閑散期 01.09.28

毎年美容業界にとって10月は鬼門です。患者さんの数がなぜか減少し、キャンセルも多くなります。しかし、実はこの時期がスキンケアには重要です。しみは紫外線の弱い時期に治療を受けるのがベストです。治療後3ヶ月ほどは肌が紫外線に敏感になりますので、11〜2月の紫外線の弱い時期の直前にレーザーなどを実施するのがベストなのです。肌の乾燥なども秋以降に増悪しますので、10月のケアで全てが決まると言っても過言ではありません。本当はお勧めの時期なのですが、こればかりは待つ身ゆえ何とも出来ません。


フェイスリフト 01.09.21

最近はしわ取りの相談に来られる方が増えています。簡便なピーリングや塗り薬、コラーゲンから手術まで実に希望は様々です。しかし非常に浅い表情じわをコラーゲンで取ることは出来ませんし、すっかりたるんでしまった状態を塗り薬だけで治すことはできません。適応というものがありますので、これをきちんとお話をしてご理解いただくようにしています。手術も同じです。また、治療後の腫れ等、治療内容によっては落ち着くのに時間がかかるものもあります。よく広告で書かれているように手術後翌日から仕事も可能、誰にも気づかれないということはあり得ません。手術をお受けになる場合は、必ず日数に余裕のある時期をお勧めしています。先日も手術希望で私に相談メールを送られた人で、「腫れます」と話をしたら、どうも他院で診察を受け、腫れない方法があるから手術をしましょうと、即日手術となり、後日メールにて他院での手術状況を伝えてきて、すごく腫れた、どうしたらいいでしょうかと相談された人がいました。そうは言っても、「だから腫れると言ったでしょう」としかお答えできません。もちろん中には腫れない人もいますが、極論を言えば、10人中1人でも腫れるなら、事前に腫れることも多いと説明するか、滅多に腫れないと説明するか、どちらが正直なのでしょうか。


コラーゲンシンポジウム 01.09.12

先日、コラーゲンの勉強会がありました。アメリカでの第一人者の医師が来て、実演し、現在世界で販売されているほとんどの注入剤についての説明もありました。私の不勉強なのですが、実に多くのしわ取り注入剤があり、驚きました。ブラジルやスペインのものなど聞いたこともありませんでした。しかし、その評価はさんざんなものでした。特にその医師が言っていたのは、吸収されない注入剤は危険かもしれないということです。現在シリコンや特殊な樹脂を配合したコラーゲンなども出現していますが、消えないものは一旦トラブルが起こると取り除けないということです(昔日本でオルガノーゲンという吸収されないものが豊胸などに用いられましたが、数年して皮膚がガチガチになるなど社会問題化した経緯もあります)。理論的に問題なくても10年後に絶対大丈夫かというと、予想できない事態も起こり得ます。その点コラーゲンやヒアルロン酸は必ず吸収されて消えますから、安心ですし、万が一アレルギーなどが起こっても吸収されれば元通りになるという利点があります。私自身もその医師に同感で、消えないものは使うつもりはありません。でも患者さんも情報を得ていて、吸収しないものを希望される人もいるのですが、お断りしています。絶対に安全というのは10年以上経って初めてわかります。


秋休み 01.09.04

暦上は9月で、いよいよ美容医療業界にとって一番暇な時期がやってきました。しかし本当は、しみやほくろなどの治療、脱毛開始には最適の時期なのです。しみ・ほくろにとっては紫外線を避けた方が無難なので、9・10月に治療して一番紫外線の少ない11〜2月に治療後の日焼け防止をするのがベストです。また、脱毛も終了までには回数がかかるので、秋に始めるとちょうど来夏に間に合うこととなります。
いずれにせよ私のクリニックも予約に余裕が見られ、数日前なら予約が取れるようになってきました。半年ぶりくらいのことです。この暇な時期にホームページを充実させていこうと思いますが、さてどうなることでしょう。


台風 01.08.24

先日、台風の直撃により予約状況が大変になりました。当日キャンセルが連続して、かなり暇になってしまいました。でもさすがに当日に手術をするべきかどうかお電話を頂いた際に、御本人のことを考えて延期しましょうとお話をしました。無理して手術するよりはより安全に手術をお受けになることが大事です。美容外科といえども医療です。お金儲けだけを考えて治療をするのは絶対によくありません。最終的に患者さんが満足していただければ結局自分自身に還元される日が来ると考えています。
しかし本日は患者数が過去最高となり、目の回るような忙しさでした。待合室に座れなくなってしまい、迷惑をおかけしたと思います。台風や週末・給料日の影響でしょうか。


切開法 01.08.16

昨日、他院でまぶたの切開法を実施した患者さんが相談に来ました。あちこちのクリニックを受診しているようでした。当院へもある先生の紹介できましたが、手術の結果は別に大きな問題がなく、やや傷跡が目立つという程度でした。しかし、本人は腫れている、赤みが消えないということで悩んでおられました。そのようなことはない旨をお話ししましたが、納得されず、周りの人間が自分の顔を見て笑っているなど、非常に情緒不安定となっていました。突然泣いたり叫んだり、傷を消せるクリームを出せとすごんだり、傷を薄くすることは可能でも消すことは難しいと説明しても嘘をつかないで綺麗にしろとか騙すなとか、それはそれは非常に困り果てました。当院に初めて来院されたのにまるで当院が手術に失敗したかのような言い方で、話も終わらず困惑しました。手術をするにあたって精神的に病んでいる方の場合、どんなにうまくいっても問題となることがあります。その患者さんも医師との話はわずかで、カウンセラーと称する方が手術の話をし、受診当日に手術をしたそうです。本来は手術をするべきではないのに、ビジネス的に収入を得るようなやり方では絶対にいけません。そのクリニックに相談に行こうとすると、手術をした医師が退職したのでもうわからないから、来ないでくれと言われたそうです。本当はその医師はまだ働いていると思いますが、このように手術後の責任をとらず結局他院で患者さんが騒動を起こすというのはいかがなものでしょうか。


ビタミンC誘導体 01.08.09

最近になってやっと安定したビタミンC誘導体が手にはいるようになり、診療において積極的に使えるようになりました。以前は効果に疑問のあるものも多く、使用に迷っていましたが、通常のビタミンCよりも効果が高いので、いつも探していました。それに伴い深部に浸透させるイオン導入法も積極的に行う予定です。ビタミンCはニキビの炎症やシミに有効で美白作用があります。特に炎症性ニキビにはイオン導入しなくても非常に有効であることが報告されています。ピーリングなどと組み合わせることで強い効果が期待できます。当院のスタッフもみんなで早速試していますが、肌の水分量が非常に上がり、びっくりしています。


夏休み終了 01.08.01

先週は夏休みでした。6日間の休みを取って1年の疲れを取る良い機会でした。しかし、休み中に受診メールの山となり、全てにお返事を書くのが非常に大変でした。クリニック宛の予約や質問、この個人サイトの質問メール全ては私が管理しています。ということは6日間で200通を越える数が来ています。それ以外に個人的なメールや仕事上のメール、メルマガなども入れるともう見るだけで目が痛くなります。一生懸命お返事をし、おととい・昨日で何とか全てに返信しました。予約のお返事は時間管理のみで簡単ですし、定型フォームがありますが、質問メールは個々に内容が異なりますからそれぞれ考えてきちんとお答えしています。よってこれが非常に時間を要します。しかし、当院を信用していただいてのメールですから、きっちりとお返事しないと失礼です。休んだ分はしっかり働く必要があると痛感しました。


遠方 01.07.18

この時期、遠方より来院される方が増加します。ボーナスのせいでしょうか。ただ、肌を綺麗にするには1回の通院では困難です。何でも楽して最高のものは得られません。ある程度の回数通院が必要なものの方が多いのです。来られる方の多くはこの点も理解して下さっており、頑張って毎月来院していただいています。その努力にはこちらも頭が下がります。そして何とか満足いただけるように最高の医療を提供するよう努力しています。皆さん大変だとは思うのですが、女性の美に対するパワーには圧倒されます。私のクリニックの看護婦さんも、それはそれは大変な努力をしています。女性はすごい。


新しい治療法 01.07.12

先週長崎で日本美容外科学会があり、参加してきました。私などは若輩者ゆえ、お偉い先生に近づきがたいのですが、ある重鎮の先生とお話をして、最近はレーザーなどコストがかかる治療が多く、そう簡単に導入できないので、個人のクリニックは大変だという話を伺いました。全くその通りです。患者さんには最高の治療をしたいのに、最近の治療機器といったら高額でそう簡単に手に入れられませんし、どんどん導入すると結局患者さんの費用負担に跳ね返るのです。私もこのあたりをよく考え、本当に有効なものを思い切って導入します。最近も中周波治療器というものを導入しました。まだ、確実に良い結果を出せる、ほくろの2回目以降の治療にしか使用していませんが、自分のほくろに使用したところ、1回で跡形なく綺麗に取れました。2回目以降の浅くなったほくろくらいに有効と思っていたのに、1回でこれだけの効果があるとはびっくりです。もちろんただその機械を使うだけではエステとそんなに変わらないので、自分が発案した方法で機器を組み合わせて実施しないと有効な手技ではありません。ただ、もう少し実験を重ねる必要がありますので、ここ1ヶ月以内に皆さんに提供できればと思っています。


人体実験 01.07.05

新しい治療方法を始める前には必ず自分自身や身内で実験して、本当に効くのか試します。古くはレーザー脱毛で自分や妻、看護婦さん、事務嬢などに試して、結果を確認しましたし、二重の手術もそうです。しみに関しては色々な方法で如何に炎症を起こさないようにするか自分の肌で実験していたら、やたらと取ることのできないしみができてしまいました。今日もほくろを跡を残さないで綺麗に取るように、ある機器を併用して実験しました。すごく痛くて、患者さんに施術するときは、麻酔が必要だと判ったりしました。このまま何十年も続けたら自分の皮膚はどうなるのかちょっと不安だったりしますが、患者さんに施術するときには完全に自信を持って大丈夫ですと言えるくらい、結論を出しているべきなのは当然ですから。新しい方法を患者さんで試すのはどう考えても良くないことです。そのために、日夜自分や看護婦達は痛い思いをしているのです。


まぶた 01.06.28

また、二重まぶたの手術が多い季節が来ました。夏や春は二重の手術が非常に増加します。最近は、別の疾患で受診していた患者さんが二重の手術をしたいということも多くなりました。二重の手術は絶対に腫れないわけではありません。しかし、結構皆さんお忙しく、余裕のないスケジュールを組まれるので、実施する側としては非常に慎重に、ちょっとでも腫れないようにと細心の注意を払って手術します。これを見ていた当院の看護婦が真剣に二重の手術をしようと悩んでいるようです。腫れないなら私もしたいと。でもそういう時に限って腫れたりするんですが、さあどうなることでしょうか。


取材 01.06.20

開業して1年ちょっとになると、雑誌の取材などもいくつか受けるようになりました。美容医療が普及すればいいので(というよりあまり大きく取り上げられてしまうと問い合わせ電話などでクリニックがパニックになりますので)、クリニック名を出さないか、電話番号など連絡先を記載しないなどの条件でも喜んでお答えするのですから、もう少しきちんとしていただきたいと思うこともあります。特に取材の時間を指定してきて、実際にはその日になっても何の連絡もこない時もあり、マスコミの常識には理解に苦しむこともあります。
それはさておき、当院の近所には出版社が多く、美容の編集者さんも多数スキンケアの相談に来ます。そこで思うのは、どうしていつも取材に行くクリニックにかからないのだろうということです。行っても良くならなかったという人もいて、それなのにどうしてそこを雑誌で取り上げるのだろうとも思います。そしてまた、そういうクリニックは大抵費用が異常に高いのも疑問です。


クリスタルピーリング 01.06.13

最近当院で取り入れた治療の一つにクリスタルピーリングがあります。1〜2年前に使ってみていつか導入しようと考えていた機械です。やっと経済的に余裕ができたので購入しました。これは皮膚を直接削る治療ですが、コントロールが容易で、角質のみ削れます。ケミカルピーリングと比較して、確実に必要な部分を削ることが可能であり、毛穴の開きやはっきりとしたくすみに有効です。もちろん顔全体の艶やふっくら感を出すこと、ニキビの治療にはケミカルの方が有効ですが、非常に使いやすいというメリットがあります。すでに多数の患者さんに適応を提示して、実際の治療を行っていますが、直後から肌に変化を感じることができ、満足度が高いようです。


ヒアルロン酸 01.06.08

最近ヒアルロン酸の希望者が非常に増えています。特に鼻を高くしたいという希望が多い印象があります。鼻の付け根部分を少し高くするだけでメークの印象は大きく異なりますし、他人に気づかれない程度の隆鼻です。注射だけなので傷跡は残りませんが、残念ながら永久には持ちません。しかし永久に持つということは異物ですので、過去の美容外科の悲劇的歴史(異物注入によるトラブル)からは必ず消えてなくなるものの方が良いと思います。半年から1年持続効果がありますが、数ヶ月したら徐々に吸収されてきます。少しずつ低くなってきます。最近は新しい注入物が色々出てきて興味深いものがあります。


看護婦さん 01.06.01

本日より看護婦さんが1名増員となりました。最近は仕事が忙しく、みんな疲れ気味でしたので、やっと仕事が楽になるかなといった感じです。ただ、自宅が非常に遠くなので、通勤が心配です。でも、頑張ってくれそうなので期待しています。これで私のクリニックもやっとにぎやかになってきました。しかし、スタッフみんな身長が167センチというのはすごいと思いませんか。私は174センチなので目線の高さが変わりません。


マスコミの力 01.05.23

美肌に関する情報が巷に氾濫しています。新しい治療を行うクリニックが雑誌などで紹介されると、そのクリニックは非常に混雑するようです。しかし、時々少し疑問に思う内容があったりするため、無条件に信じることはどうかと思っています。雑誌などで紹介された内容全てが正しいわけではありません。もちろん大半が正しい医療を実践していることも事実です。この辺の見極めは非常に大事ですが、当然普通の人は判断する材料がありません。これにまつわるトラブルも増えています。医師個人の考え方は様々ですし、私も自分自身の経験から独自の理論を持ってはいますが、マスコミもできるだけ普遍的な情報を提供していただきたいものです。


面接 01.05.14

ここ数日看護婦さんの採用の面接を行なっています。私のクリニックも忙しくなったので、やっと人を増員することにしたのです。今までは、小さなクリニックということから看護婦さん一人という状況でしたが、さすがに仕事が追いつかなくなり、また休暇も取れないということで人を増やします。いくら小さいクリニックでも、また美容の仕事が好きな看護婦といえども、いい加減にしないと人使いが荒いということになりますし。でも思うことは、いい人かどうか一回会っただけではわからないということです。これだけは私の人を見る目があるかどうかということでしょうが、残念ながら採用面接をそうそう沢山したわけではないので、何とも言えません。今日は面接の時間になっても全然連絡もなく来ない方もいて、もしこの人が来ていて、印象が良くて採用していたらと思うとぞっとします。本当に難しいものです。


口コミとインターネット 01.05.09

最近はインターネットで当院を知った患者さんよりも、口コミの患者さんが増えています。私の治療方針に賛同して下さって、満足していただいた結果、ご紹介下さったと思うと非常にありがたいことです。確かにインターネット上では本当にきちんと治療しているのか、うわべだけ良いことを書いているのではないかと思う人がいても当然です。バーチャルな世界ですから。口コミであれば経験者が言うのですから、信じて来院していただけます。時に中傷されることもあるインターネット上で、常に治療の欠点を含めた全てを述べていくことは勇気がいります。同業者からの心ない非難もあります。逆に言うとそれでもインターネット上の情報で私を信じて来院していただいているということは、責任も重大です。インターネットでは真実も噂も含め様々な情報が氾濫しています。その中で私の発信する情報を信じて頂いている患者さんには常に最高の医療を提供しようと心がけています。口コミとインターネット、間接的にせよ直接的にせよ皆さんが信じて来ていただいていることに変わりありません。


レーザー脱毛 01.05.07

暖かくなってくるとレーザー脱毛をご希望の患者さんが増加します。女性心理というものかと思っていましたが、最近は男性のひげ脱毛希望が増えております。確かにひげを剃るのは面倒ですし、毛が細くなるまでにしておけば、男性らしさも保てて便利です。レーザー脱毛は毛の密度を減らし、産毛に変えますので、ひげには結構良いのではないかと思っています。


ゴールデンウィーク 01.05.06

皆さんはゴールデンウィークをどうお過ごしになりましたか?私はたいして遠方にも出かけず、節約して上野動物園に行きました。動物を観察するのと同時に、つい日頃の癖で女性の肌を観察していました。ちょうど子供連れの女性ですから20〜40代です。顔にそばかす状のシミがある女性の結構多いこと!つい声をかけたくなります。きちんと日焼け止めを使わないとだめですよ、日傘や帽子は必要ですよなど。日頃のケアが一番です。汗をかいたら、いくら強い日焼け止めを塗っていてもすぐに塗り直さないと効果はありません。2〜3時間毎にきちんと塗り直して下さい。


ラーメン屋 01.05.01

クリニックのすぐ近くにおいしいラーメン屋がオープンしました。それは良いのですが、ビルが隣り合っていますので、時にラーメンスープの臭いがクリニックに入ってきました。これはまずいと思って管理会社を通じて換気をきちんとしてもらうよう要請を出し、何とか丸く収まりました。患者さんにも迷惑な話ですし、何と言っても夕方に臭いがすると非常にお腹が空いてきます。私自身も帰宅の関係で夕ご飯は夜10時を過ぎてしまいますので、結構つらいものです。でも臭いがしなってちょっと寂しい気もしています。


プラセンタ 01.04.26

プラセンタ注射がブームです。私の所にも確固たる理由なく希望される方がかなりの数来院されます。しかし、本当に安全でしょうか。私は美顔の治療の補助療法としてある一定の期間なら問題ないと思いますし、実際に使用しています。しかしながら健康な人に長期間にわたって注射する場合の安全面はまだ確かではありません。弱いホルモン様の作用がありますから、ずっと続けると正常のホルモンのバランスを狂わせる可能性があります。毎週1回1年とかいう期間の使用には反対です。依存症のようになり得ます。ステロイドもホルモンの一種です。治療として用いるのは良いにせよ何事も限度が必要です。回数を無制限にというのはちょっと納得いきません。私自身はせいぜい10回程度でやめた方が良いと思います。若返りとか疲れをとるとかだけの理由はどうでしょうか。


エステとクリニック 01.04.23

最近はエステが美容クリニックを経営したり、両者が手を結んだりということが多くなっているようです。経営的にはこれが一番でしょう。針脱毛が続けられない方をクリニックへ紹介したり、シミしわの積極的治療を依頼したり、治療後の補助療法としてエステにクリニックが患者さんを紹介したりなど色々なことが考えられます。これは良いことですし全く問題ありませんが、時にクリニックがエステのように患者さんを扱って正しい医療行為をしないことが起こっています。患者さんから苦情を聞くにつけ、やっぱり美容業界は難しいと思います。医療とエステが対等に共存しているわけですからそれぞれはお互いの領分を守るべきです。エステの方が良いことも沢山あるのですから、これはこれで認めて医療でしかできないことをクリニックでは行うべきです。医療行為となるエステ様の施術は構いませんが、全くエステと同じことをして医療行為としてしまうのは何だか寂しい気がします。また逆にエステは医療行為に準ずるようなことまで手を広げない方が良いともいます。医療行為に近づくほど医学知識がないとトラブルを起こす施術が増えてしまいます。きっちり共存するか両者ともプロをおいて、正しいことを行うべきです。特に専門家でなく医師免許を持っただけの人物を院長として別人が経営する美肌クリニックがどうしてこんなに増えたのでしょうか。そのような広告がちょっと多いのではないでしょうか。美肌医療のトラブルが増えると、結局この分野の発展・一般化が遅れてしまいます。


学会 01.04.16

先週、日本形成外科学会が大阪で行われ、参加してきました。形成外科医の学会としては国内最大規模のものです。美容外科も形成外科の一分野ですが、この部門のセッションに参加する医師の数は非常に多く、会場から溢れていました。形成外科だけでは今後の医師過剰の時代に生き抜いていくのは難しいと言われていますから、若い先生方も美容外科に意欲的のようです。また機器メーカーの展示も多かったのですが、やはり最新型のレーザーは多数出展されていました。時代の流れを感じます。これからはアメリカのように美容医療に対する偏見のない社会になっていくのではないでしょうか。日本は忌まわしい過去の商業主義的美容外科トラブルの歴史があるゆえに美容医療が市民権を得ていません。もっと正しい知識の普及と良質な医師の増加に期待したいものです。


ワキガ 01.04.09

ワキガの患者さんを沢山診察していて思うのは、皆さんが臭いの元が完全になくなることを期待されていることです。しかし手術でも完璧には臭いの元は取り切れません。どんなに完全な手術を実施しても原理上少し臭いが戻ります。もちろん数ヶ月は臭いがしないのですが、徐々に2割ほどの腺は戻るのです。もちろん臭いは感じ方ですので、多くの方がこの状態でも臭いを感じません。しかし少しでも臭いを感じてしまったら気になるでしょう。この点を十分説明して手術をしない時、再発だと思うのです。そんなに正直に話をするのがだめなのでしょうか。いくつかのクリニックでは手術がうまくいっていても患者さんが再発したといって私の所に相談に来ます。事前の説明は非常に重要なのに.....。


患者さんの知識 01.04.03

近頃は患者さんの知識というのが非常に豊富で、こちらもびっくりします。脱毛などはその機種や効果の程度までご存じの方も多く、安心して説明できます。でも時にはよく知っていると思う方でも肝心の部分をご存じなかったりします。ですから何でも知っているつもりで医師の話をあまり聞かないで治療をお受けになるのは避けて下さい。思わぬところで予想外の状況が生じることがあります。大抵は説明しているはずですが、知らなかったと言われることがあります。是非よろしくお願いしますね。


傷跡 01.03.30

最近傷跡を気にして来院される方が数多くいらっしゃいます。その多くは別の形成外科で手術をされたりしています。でも傷跡は消せません。前に手術を行った医師に対する不信感はわかりますが、技術的には問題がないことも多いと思います。できればいやだから受診しないのではなく、最初に手術をしてもらった医師の所へ受診し、状況とご自身の疑問・不満をきっちりと話し合えば、多くの医師はきちんと対処してくれると思います。ご本人のご希望・理想と実際の手術の限界とのギャップが問題を引き起こしているのではないでしょうか。当然他人事ではありません。私も患者さんにきちんとお話をして事実をしっかりと知ってもらうよう心がけようと思う今日この頃です。


ご無沙汰です 01.03.23

すっかりこの日記もご無沙汰してしまいました。約10日間書きませんでした。その間はというと肩こりが非常にひどくなるなど目の回るような忙しさでした。少し一段落してきたので、また何とか続けていこうと思っています。
最近の話題としては、全国からのメールが非常に増えていることでしょうか。関東に限らず関西・九州から沢山のメールを頂きます。中には励ましのメールなどもあり、もっと真摯に作成しなければと思う今日この頃です。でも最近クリニックのページと個人のページ二つを掛け持ちで更新していくことの難しさを痛感しています。でも辞めることなく続けていく所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。


化粧品 01.03.14

化粧品が肌に合わないということはごく当たり前に経験されることと思います。最近美容外科・皮膚科でもドクターズコスメと称して化粧品を作成していますが、医師の作ったものなら必ずどんなトラブルも解消できるのでしょうか。それは難しいでしょう。肌質は人によって様々です。数種類の化粧品のタイプ分けで全ての方に合うものができることはありません。化粧品はあくまで基本的にご本人に合うものを自身が選んでいただき、さらに治療として塗り薬などを処方する方が理にかなっています。もちろんどんな化粧品のタイプがお肌に合うかは診断・アドバイスさせていただく必要がありますが。ある特殊成分だけが含まれているだけではかえって無効なこともあります。ですから大手の化粧品メーカーは様々な成分を配合しているのです。そのために莫大な開発費をかけているのですから、単一の成分だけでは問題があることの裏返しです。


皮膚腫瘍 01.03.09

形成外科の重要な診療分野として皮膚の腫瘍があります。顔などの脂肪のかたまり(粉瘤・脂肪腫など)に関しては、傷跡をいかに綺麗にするかは非常に重要です。ここで美容的な技術を用いる形成外科の役割があるのです。普通の外科で取っても形成外科で取っても保険ですから費用は全く同じ。傷跡は全く違います。最近このような手術も多く、ふと考えてしまうのでした。


春休み 01.03.05

春休みに手術をご希望の方は非常に多いようです。前にお世話になった美容外科クリニックでも同様でした。高校を卒業して、または大学を卒業し就職前になど、皆さん考えることは同じです。特にワキガの場合、夏前には治したい人が多く、予約がどんどん埋まっていきます。もう1ヶ月以上お待ちいただくことになっており、申し訳ない限りです。
皆様に信頼を頂き、ご紹介で手術をお受けになる方も増えており、感謝です。


グルメ情報 01.03.04

何だかんだでグルメのページを設けて以来、あちこちの店に行っておいしいものを探そうと躍起になっていますが、雑誌に載っている所がおいしいとは限りません。先日も麺がなくなったら終わりというラーメン屋に行きましたが、これがまたおいしくなく、何でこんな店が有名なんだといって家族で憤慨して帰ってきました。結構難しいものです。美容外科もこれと同じでしょう。実際に行ってみないと良いか悪いかはわかりません。当院も含めて.........。


問い合わせ 01.02.26

メールでの質問を受け付けて以来、非常に多くの方からのご質問があります。同業の先生・化粧品メーカーからの問い合わせも時々見られます。ありがたい限りです。私のこのホームページも少しは世のお役に立てているということを実感し、忙しくても続けていこうという気持ちが高ぶります。しかし、今巷間では雑誌による偏った知識が広まり、私から見て本当?そんな話初めて聞いたというような治療が時に見られます。多くの医師が実施していない治療はそれだけ珍しく、新しいのかもしれませんが、裏を返せば誰もしていない・確かではない・リスクがあるということになります。雑誌に載るだけで権威があって素晴らしい治療であるように感じてしまうことでしょう。これには警鐘を鳴らす必要があります。こういうことでも何か質問・疑問があれば問い合わせていただければ幸いです。


シミ取りレーザー 01.02.23

雑誌などの記事のせいでしょうか、しみをレーザーで取ることができるということを知る方が多くなりました。しかし全てのしみがレーザーで取れるでしょうか。そんなことはありません。再発しやすいものもあります。この点を十分に説明しないまま魔法のようなものとしてレーザーを照射してしまう医師もいます。雑誌などでよく紹介されているクリニックにこの傾向が多いのには閉口します。患者さん曰く自信たっぷりに私に任せなさいと言い、詳しい説明や再発のリスクについてお話ししないとのことです。しみは全てがレーザーで取れるわけではありません。この点は十分に認識するべきです。しかし必ず薄くする方法はあります。どれが適しているのかをきっちりと話してくれるクリニックへ通うべきです。良心的なクリニックは数多くあるのです。


日記 01.02.20

最近この日記を頻回に書くのが結構難しくなってきました。以前は暇を良いことに仕事の合間を縫って書けたのですが、今や残業して書いている状況です。それに当院の看護婦がスキンケアのエッセイをクリニックのホームページ上で書いているので、当初考えていたような事の多くは看護婦さん任せでも大丈夫かなということもあります。さて私は何を書こうかというと、もうちょっと医学的なことや日々の出来事で皆さんのお役に立つものということになります。最低でも週2回は何か書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。


ワキガの手術 01.02.15

当院はワキガの手術が非常に多く、毎日多数の方がカウンセリングを受けに来られます。しかし、みんなが本当に治療が必要かというとそんなことはありません。自分で臭いを強いと思っていても、そうでなかったりすることもあります。塗り薬をお出しして様子を見る人もいます。あくまでご本人の希望ですが、無理に手術をしなくても良い人も大勢いるのです。このあたりはきっちりお話をして納得していただいてから手術をしますので、気になっている人は気軽に受診していただきたいと思います。


看護婦さんの風邪 01.02.13

当院の看護婦さんが今日風邪でダウンしました。もともと人員が少ないので大変です。受付嬢と2人でバタバタと慌てふためいておりました。患者さんをお待たせしたり、何かとご迷惑をおかけしたのではと思っています。私も先週はひどい胃痛・下痢でダウン寸前でした。でもラッキーなことにかなり痩せたので、これはこれで良しとしています。


肌質 01.02.09

肌質は変えられるのかという問題は、非常に難しいものです。ケミカルピーリングを行えば一生ニキビができないかと言えば、そんな事はありません。あくまで肌を最良のコンディションにもっていくのが医療で、さらにこの状態をキープするために日頃からの努力は必要です。宣伝などでこれさえ使えばニキビとおさらばなんていう広告を見かけますが、一時期良かったとしてもその後は元に戻ります。ですから治療をする上では普段のスキンケアについても指導し、肌を良い状態で保ちやすくすることこそが重要です。長くお付き合いする必要はあります。


トラブル 01.02.07

開業して時間がたつと、治療後のトラブルも皆無ではなくなってきます。軽いものはきちんとお話をすれば納得して頂けますが、ある程度以上のものはひたすら申し訳なく思います。これが技術的なものであればただ私が悪いのですが、滅多にないとは言え薬品等の副作用が一番困ります。患者さんの気持ちは痛いほど理解できます。ただ私も予想できなかったことですと、きちんと説明してもなかなか納得いただけないものです。当然治療後のトラブルがゼロのクリニックはありませんが、口外することはないでしょう。しかし私は正直にゼロではないと言わなければと思います。美容・形成外科とはいえ、ビジネスとしてのみではなく医療の良識として必要なことでしょう。もちろん頻度の高いものではないですが。


インターネット 01.02.05

最近のインターネットの伸びというものはすごいようです。確かに自分も調べものをするときはまず検索サイトです。まずホームページなんてないだろうと思っているような業種でもすごく立派なサイトがあったりします。美容外科も同じです。皆さん立派なホームページを作っており、自分のクリニックのように自作で、味も素っ気もないものはなかなかお目にかかれません。これでも一生懸命作り、何とか皆さんにより正確な情報を提供しようと思っているのですが、ついついボリュームが多くなって、読みにくくなりがちです。毎日何時間もパソコンの前に座り、仕事が終わってからも色々いじっているのですがいつまでたってもhtmlタグが覚えられず文章の羅列になってしまいます。何か良い本はないかと週末は本屋で立ち読みする日々です。


業界の人 01.02.02

当院には色んな航空会社のスチュワーデスさんや化粧品会社の社員さん、ホステスさんなど肌に気を使う職種の方が多くいらっしゃいます。非常にお肌のきれいな方が大半ですが、ちょっとしたシミを取りたいとか要望は様々です。皆さん日頃からかなりスキンケアをきちんとされていますが、時に化粧品の使いすぎにより肌に炎症が起こっていたりします。他院で診察をあまりせず強い治療を行ったためにかえって悪化したということもあります。肌は表面上同じように見えても、その原因や角質の状態により治療が全く逆となることも多いのです。


同業者 01.01.29

学会などで色んな方(同業者)に会うと、時にそこの職員の方が私の治療に興味を持ち受診されることがあります。看護婦さんやエステティシャンです。みなさん肌の悩みを持っているのに、美容外科ではあまり力を入れていないからか自分の職場では治療できないようなことがあります。まあ患者さんになるのですから、ありがたいことですが、ちょっとやりづらいと思うのです。


肌トラブル 01.01.25

最近は、肌のトラブルの方が増えています。特に乾燥がベースとなり、化粧品にかぶれたり、角質が不十分に残ったりしている状態です。様々な方法をお示しして、選択していただきますが、よくあるのが他院で非常に高額な治療を行い、結局続けられなかったというものです。最悪の場合、以前よりひどくなったということもあります。スキンケアは継続が大事です。肌質そのものは根本から変えることはできません。その人の肌なりにいかに良い状態をキープするかが基本です。何十万もする高額治療をして、数年後には肌が元通りになっているのでは意味がありません。初期には強い治療を行いますが、その後は安価で気楽に続けられるようなものがベストであると思います。長いお付き合いをさせていただき、その人の肌を良い状態に保つお手伝いができれば幸いです。


脱毛はいつから始めるか 01.01.23

冬は脱毛希望の患者さんが少ない時期です。夏前になると急に増加します。しかし、レーザー脱毛は1回や2回では完了しません。2ヶ月ほど間隔を開けて最低4回照射することを考えると、今始めないと夏には間に合わないことになります。しかし、現実には冬に毛は気にならず、今度の夏前には脱毛しようと考えるのが、普通です。このあたりのギャップは避けられない点でしょう。


慌ただしい日々 01.01.19

先月から忙しい毎日が続いています。職員も残業ばかりで疲労気味です。やはり冬は皆さん受診しやすいのでしょうか。手術に限らずレーザーも沢山の患者さんがいらっしゃいます。そこで困ったのが予約です。今まで前々日の電話で予約が取れたのに、最近は夕方に限っては1週間前でないと予約が確実には取れない状況です(もちろん時間を指定しなければいくつか空きはありますが)。まあこれが本来の通常のクリニックの状態ではあると思うのですが、急激な変化に皆様にご迷惑をおかけしているかと思います。それだけ皆さんに信用していただいた結果ですので、ありがたいと思います。ただ、当日キャンセルが出ると、その時間をご希望されたのにお断りした患者さんに申し訳なく思いますが、こればかりは自分ではどうしようもありません。


手術への迷い 01.01.17

先日、2回ほど手術前のお話をして、手術を決心しても当日具合が悪くなり、変更を申し出た患者さんがいらっしゃいました。その前にもカウンセリングの予約を何度かキャンセル・変更なさっていました。この場合、決心しても非常に迷いがあると考えます。手術をすることでさらに悩みが増す恐れがあり、自律神経失調などを引き起こす可能性もあります。患者さんには厳しいのですが、手術をお断りしました。クリニックの収益を考えると予約を取り直して手術をした方がよいのは当然ですが、患者さんのことを考えると手術をしない方がよいのです。気持ちが非常に繊細な方は時としてイメージの変貌や手術直後の腫れなどに心が対処できません。これをきちんと判断し、最終的に患者さんの人生に影響がないようにするのも我々の務めであると思います。患者さんには恨まれるかもしれませんし、本人のためであることを理解していただけなくても、きちんと対処する必要があります。私の恩師から教わったことの一つです。


美容外科学会 01.01.15

先週の土曜日に日本美容外科学会がありました。そこでの大きな議題として下まぶたのしわ取りが挙げられました。しわ取りはクリニックによりその方法も様々です。しかし、その本体はまぶたの脂肪がたるんで袋状になったものをどう改善するかということです。脂肪の入っているカプセルを縫い縮めるのか、脂肪そのものを取り去るのか、たるんだ部分の下に脂肪を注入して、ふっくらした感じを出すのか、色々議論されました。ただ、患者さん個々の状態は異なるので、これらをケースバイケースで使い分けることが重要で、これができる技術を持っているかどうかで自ずとその選択方法は異なってくると思います。最近は若返りというものが非常に流行しており、常に最新の技術を目指さなくてはと思った一日でした。


陥入爪の手術 01.01.12

陥入爪いわゆる巻き爪は、フェノールという薬品を用いて、曲がった部分のみ爪の根をなくしてしまう方法で実施しています。過去に手術をされて再発した方が言うには、痛みがすごく少ないとのことです。皮膚を切ったりしませんし、翌日から靴も履ける非常に良い方法だと思います。保険も使えるし、もっと多くの方に手術をお勧めしたいものです。


今年が始まる 01.01.09

今年初の診療日記です。年末は慌ただしく、職員一同過労気味でしたが、長い休暇のおかげで体力も回復しました。
さて、年始で困るのが、予約を入れたことを忘れた方が多いことです。さらにキャンセルも多い印象があります。本日は当日キャンセルが3人です。今日ご希望で予約が入らず、やむを得ず別の日に予約を入れた方もいるので、何とかキャンセルは前々日くらいまでにしていただければと思います。
いきなり愚痴になってしまいましたが、今年もよろしくお願いいたします。クリニックのホームページも8ヶ月ほどで3万人のアクセスを突破したことですし、インターネットにますます力を入れていきたいと思います。


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