大英国展
大英国展と
エアロスペース英国'98



- update 1998.08.11 -


本邦初公開!ってわけじゃないけど(^^;) FLAの1/50縮尺模型。プロペラが21世紀してる。


今、あちこちで宣伝をみかける「大英国展」。 まあそのうち見に行こうと思っていたが、 同じ東京国際フォーラム内で8月4日に行われた 「エアロスペース英国'98」に「大英国展」のチケット を持っていれば入れるとの情報を得て、 とりあえず有楽町へ向かった。

<大英国展>

これは「大英科学博物館展とライフスタイル展」という長い サブタイトルが示すように、 大きく分けて2つのセクションから構成されている。

8月4日は火曜日なのですいているだろうと思ったら、 結構な人だかり。特におばさんパワーがわんさか。 バブルがはじけてもおばさんは暇なんだなあ。

さて、このページを読んでくれている人たちが興味 ありそうな展示だけをピックアップしてみよう。

・船体模型「スワン」と「レイブン」

1867年に作られた水槽試験用の船体模型。 この実験成果により船首に膨らみを持たせると造波抵抗 が減少することが発見されたという。

戦艦「大和」に代表されるような球状艦首のルーツが 明治維新の頃発見されていたなんて感慨深い。

・ロールスロイス「マリーン」エンジン

いわずと知れた英国を救ったエンジン。 展示品は1940年製でスピットファイアに搭載されたもの。
私としては造形美的には空冷星型エンジンのほうが 好きなんだけど・・・やっぱ日本人か(^^;)

・戦艦「富士」の進水式(ジェラルド・モーリス・バーン画)

日本最初の戦艦「富士」の進水式(1896年)を描いた大きな油彩画で 会場でも異彩を放っていた。 見ている人もなんという船だろうと解説を読むと「富士」 という日本の戦艦であることに驚いている人が多かったようだ。 100年前に英国で建造され、終戦の3年後に横須賀で解体された 「富士」という名の戦艦があったことを日本人に思い出して もらういいきっかけになってもらいたい。

ときに描かれているテムズ鉄鋼造船所はドックランドと 呼ばれるところにあったそうなのだが、これってグリニッジ の対岸のあたりだろうか?今では近代的なビジネスビルが 立ち並んでいる再開発地域だったけど。

・パーソンズの最初の蒸気タービン発電機

1884年にサー・チャールズ・パーソンズが開発したもの。 そういえば英国生まれの巡洋戦艦「金剛」(1912年進水)も パーソンズ式タービンを装備していたなあ、 なんて思いながら眺めるとよろし。

この他、ミリタリーにはあまり関係ないけど バベッジの計算ホイールとかロケット号の実物、コンコルドの風洞模型、 最初のホバークラフトの走行実験模型、オースチン・セブン なんかはちょっと興味ひかれるかも。

本物の大英科学博物館はロンドンのSouth Kensington駅近くにあり、 この前の英国旅行 で泊まったホテルからも近かったらしいのだが 残念ながら時間がなくて見学することができなかったので、 まさに「ロンドンの仇を東京で取る」といった感じになったが 本家のほうは実に沢山の展示物があるらしく今回の東京の展示 はほんのさわり、といったところだろう。グロスター・ホイットレー (英国最初のジェット機)等結構面白いものがあるらしい。

科学博物館展に引き続いてライフスタイル展になるがこっちは さらにおばちゃんパワー炸裂の戦場だったのでほとんど素通り。

ガーデニングとか英国陶芸、紅茶、英国の子供向けキャラクター (ピーターラビットや機関車トーマスなど)の展示があった。

でも英人がみんな(日本人が思っているような)ガーデニング に親しんでいるわけではないのは前回の旅行でよくわかったけど。

「大英国展」は8月30日まで東京国際フォーラム(東京・有楽町) で開催中。
9:30から18:00。
大人\2,000

<エアロスペース英国'98>

同じく東京国際フォーラムで開かれていた「エアロスペース英国'98」。 GKN Westland社、BRITISH AEROSPACE社、GEC-Marconi社合同の 商品PR会といった感じで写真パネル、模型などが各種展示されていた。

そんなわけなんでプータローのあんちゃんがぷらっと入っていくには ちょっと勇気が必要だったが、わざとメモをとるふりをしたりして 一応まじめぶってみたりした(^^;)

GKN Westland社はヘリコプターの会社でSuper LynxやEH101の模型を展示。 パンフレットなんかもなかなか充実した日本語版が用意されていた。
来訪者に対する態度も非常に親切で好感触。

BRITISH AEROSPACE社が展示していたのはAV-8B、EuroFighter、T45-A、 エアバス各種の模型がずらっと並んでいた。 パンフレットを見るとFLA(将来大型輸送機、上の写真)や ニムロッド2000なんかの記述もあり、面白い。

GEC-Marconi社は装備品の会社らしく、ヘッドギアの一部のような ものを展示していたが、 そっちのほうはあまりよくわからなかった・・・。

うーん、なんか最近イギリスづいてるなあ。


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Made:1998.8.11 / Updated:1998.8.11
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