カートレース観戦記
ミンダナオ会長、富士に立つ!?



これまたマニアックな世界?カートレース初見参!
- update 1997.11.25 -


松山の模型サークル

「まっついこっつい」の味口さんから 「神雷部隊模型コンテスト」に私が出品した作品 が宅急便で返却されてきたので、お礼を述べようと思って電話をしたら
「今度、富士にカートやりに行くんで見に来ませんか? ピットロードの長田さんとこも出走するんですよ」
なんて会話をしているうちに、 例によって味口さんの圧倒的なパワーに気おされてしまって、
「はーい、見学させていただきまーす」
とゆうことになって、 11月1日、ついに私は富士スピードウェイのコースに立ったのであった。


ミンダナオ会の会長といえども

モータースポーツに関しては全くズブのシロウトである。 陸に上がったカッパ、ウルシーに上陸した特二式内火艇なのである。 会社のPCでこっそりインターネットを検索し、
「F100とはなんぞや、インターテックとはなんぞや、 富士スピードウェイはいずこにありや?」 なんて即席でお勉強。金曜日会社がひけるや、ピットロード (ややこしいことにこのホームページではおなじみの模型メーカーのピットロードさんである) の長田さん、DHLジャパンの江波さんと一路富士のふもとを目指す。

山中湖で一泊して翌朝富士スピードウェイ(FISCO)に入る。 入場パスは「4」とかかれたレベルのものでかなり自由にいろんなところへ行けるらしい。
まずはコース脇の駐車場みたいなところ。 ここが今日のF100レース、スーパーカートレースのピットとなる。 味口さんたち「ベアレーシングチーム」はスーパーカートレースのほうにエントリーしており、 既にマシンの調整に余念がない。 F100のほうにエントリーしている長田さんたちの「チーム・ベロシティ」も調整に入る。
「ヴふぉおおん、ヴぉん、ウぉん」
とそこかしこでエンジンの吹き上がる音が響き、オイルの香りが漂ってくる。
「一斗缶の蓋ってこんなふうに閉めるんだあ」
なんて感心してるばかりの私はとりあえず何もできないので、 丁度タイミングよく長田さんを尋ねてきた河野さん (MA別冊などカーモデラーとして有名な方!)にくっついてコースの方に向かう。


この日はインターテックの

予選を初めフォーミュラ・トヨタやシビックレースなど が行われるためそっちのピットも競争車の出入りが行われていた。
「おおっ、あれが昔絵本で見たコントロールタワーですね?」
などとトウシロならではの馬鹿馬鹿しい質問に丁寧に 答えてくれる河野さんはとっても「いい人」です。(^_^) ちなみにあの独特の形状のコントロールタワーは今は使用していないそうである。

その河野氏が足を止めて会話を始めた方がフォーミュラ・トヨタの西日本チャンピオン の高木真一選手(上の写真)。 カッコ良くて明るい素敵な人である。この方は長田さんともお知り合いで この後、カート用ピットにも何度か遊びにきてくれたほど気さくな方でもある。

そうこうしているうちにモデルアートの佐々木さんや谷崎さんをはじめ チーム・ベロシティの「経理課長」さんやらDHLジャパンの秋山部長さんやらが我々の ピットに参集し、段々賑やかにになってくる。

チーム・ベロシティのドライバーはDHLジャパンの佐々木さん(ゼッケン92) とミスタークラフトの大場さん(ゼッケン93)の2台、 ベア・レーシングチームのドライバーは照井さん(ゼッケン20)と 西村さん(ゼッケン25)のエントリーで、佐々木さんの会社から届けられた DHLジャパンのステッカーが各車を彩る。

10:30にF100の予選レースが始まるので、ベロシティの各車は予選用スタート位置につく。 F100はスターターがないのでエンジンに付いてる紐を思いっきり引っ張って始動するか 始動用モーターを連結して始動する。旧日本軍の飛行機のようである。空冷だしね。
F100(100cc、15馬力程度)といえども時速100km以上で走るため、 スケールエフェクトもあってかなり速く見える。 予選では92号車は完走したものの、93号車は途中リタイア。本戦での挽回を目指す。

続いてスーパーカートの予選。こちらはF100よりちょっと大きめでエンジンにも ラジエータが着く。スタート位置は同じであるが押しがけで始動する。 ベア・レーシングチームは 25号車は完走したものの、20号車は惜しくもエンジントラブルで本戦も棄権となった。

その後、インターテックも含めて前述の各レースが行われたがカートレースも これらのレースも同じコースを走行する。 カートレースといえどもなかなか本格的なのである。


お昼を挟んで他のレースを観戦

するが、その間にも前出の高木選手(FUJITSUBOレイバンFT)が ESSO フォーミュラ・トヨタ公式予選にて ぶっちぎりでポールポジションをゲット。(翌日の本戦では見事優勝を飾ったとのこと。 来年以降の高木氏の動向に注目だ!<--何を言ってるのかわかってるのかおまえは?)

そしてF100の本戦が始まるとのことで、 各車、今度はコース上のスターティンググリッドに着く。 スタート前のひとときに味口さんがその広い顔を効かして、 インターテック予選を終えた金石勝智選手(ウェッズスポーツエクシヴ、この日は3位) とベロシティのメンバーで歓談。佐々木選手や大場選手の緊張をほぐす。

いよいよスタートということで我々は観戦のためコース脇へ移動。 私も写真を撮ろうと目を凝らすが、なんせ通り過ぎるスピードが速くてカメラが追いつかない。 あっというまに規定の6周を終えてしまう。 92号車はスタートが思うようにいかなかったようで、若干 遅れたようだが、93号車とともに見事完走を果たした。
リザルトは92号車が15分19秒232の40位。 93号車が15分05秒111の39位。それにしても上位5人のうち3人までが女性とのことで、 なかなかそうゆう世の中なんである。 まあ、馬力がそんなにないからドライバーが軽いほうが絶対的に有利ではあるのだが。

その後引続いて行われたスーパーカートの本戦はベア・レーシングチームから 25号車のみエントリーとなったが、こちらも見事完走。リザルトは12分05秒950の18位。


晩秋の富士も日が落ちはじめて

晩秋の富士も日が落ちはじめて肌寒くなるなか、それぞれの愛車は仕まい込まれて それぞれの収穫を胸に帰路につく。味口さんは翌日のインターテック本戦を観戦したら またバスを運転して松山まで帰るのだ。しかも味口さんはさっきの金石選手も気を使うくらい であることからもわかるように実はのカート界の重鎮であることが判明したのである。 うーん凄い人だなあ。

そんなこんなでミンダナオ会会長には何が何やらわからないままに忙しくも 楽しい一日は終わり、長田さんと艦船プラモデルの将来を語りあいながら 一路東京へと帰るのであった。




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Made:1997.11.30 / Updated:1997.11.30
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