母と子のアジス奮戦記


17、遥、幼稚園に入園<01,03,99>



2/13に、かめいし一家はお引っ越しをし、前々から遥を入れたいと思っていた幼稚園も近くなった
ことだし、、、ということで、3月よりいよいよ入園しました。エチオピアも、幼稚園や学校のスター
トが9月なので、3月っていうのは“もうすぐ学期末”ではなく、ちょうど中間くらいになるわけです。

入れることに決めていた幼稚園は、空港の近くにあり、うちからは車で5分くらいのところです。仲良
しの5歳の男の子も通っています。

遥には、前々から幼稚園は楽しいところだと吹き込んでおき、「行きたい、行きたい」と思わせるよう
にしておきました。
私も、一応どんなところか下見に行きましたが、エチオピア人が多い幼稚園の割にとても清潔で、トイ
レもきちんとしており、遊具や絵本なども充実していたので、とても気に入りました。

先生たちも、校長先生以外はエチオピア人ですが、とても感じよく、安心してまかせられそうな気がし
ました。

後から聞いたところによると、生徒はエチオピア人がほとんどとは言っても、育ちのいい子が多いらし
く、親の職業もかなりのものだということでした。

クラスは2つあり、1つは5歳の男の子も入っている大きい子クラスで、アルファベットなどの勉強も
始めていました。
もう1つは、小さい子のクラス。遥はこっちに入ることになるのですが、遊びが中心のようでした。ど
ちらのクラスも、朝8時半から昼の12時半まで。途中、10時半に軽食をとる時間があり、みんなホ
ットト゛ックや果物、クッキーなどとお茶などの飲み物を持ってきて、食べるとのことでした。

さて、初日(3/1)。前の晩から、リュックを用意して、ビデオを見るときも背負っているくらい楽
しみにしていた遥。朝も、機嫌よく起きて着替えをし、メイドたちに、「はるか、ようちえん!」とい
ばりまくっていました。
軽食には、おにぎりを2つ作り、飲み物はお茶を用意して、リュックにつめると、さっそくリュックを
しょって、靴まではいてしまいました。

5歳の男の子とそのお母さんが迎えに来てくれて、一緒に出発。
私は、一緒に行くべきか迷ったのですが、結局一緒に行くことに・・・。
約5分後に到着。門番のお兄ちゃんが、すぐに遥を抱いて中へ入れてくれました。

ちょっと遅れていったので、すでに子どもたちは教室の中に入っていましたが、遥はお庭の遊具(滑り
台、ブランコ、お砂場)に目が釘付け・・・。
なにしろ、公園ってものに慣れていないので、そういう遊具はまるで遊園地の乗り物みたいに魅力ある
ものらしいのです。
私は、教室へ入れてしまおうとしたのですが、遥は庭で遊びたがるし、先生は「最初は庭で遊ばせてお
く方がいい」などと言うので、しかたなく一緒にブランコなどで少し遊ぶはめに・・・。

ちょっと楽しそうかな、、、と思った頃に、そうっと帰ろうとし、先生も遥を教室に入れようとしたら、
突然の大泣き!!
「ままぁ〜、いっしょにきてぇー。ままぁ!!」という泣き叫びに、後ろ髪ひかれながらも、ぐっと我
慢して外へ。
初めてメイドに預けて外出したときも、大泣きしたけどすぐに泣きやんだしなぁ・・・っていう思いと、
あれはずっと泣き続けるかも・・・っていう思いが交錯しながらも、ママ友達とカフェへ。

軽くお茶して一息ついてから家に戻ると、いつもとは違ってすごく静かな感じがしました。好きな音楽
を聞きながらパッチワークをゆったりとできるなんて・・夢のような午前でした。

お迎えには、遥パパが行ったので私はその後どうだったのかわからず、ついついママ友達に電話してし
まいました。

彼女が幼稚園に5歳の子をお迎えに行ったときには、ちょうど遥が庭で他の子たちと仲良く遊んでいて、
どこにいるのかわからないくらいとけこんでいたとのこと。時々、エチオピア人の女の子が遥にさわり
たがって近寄り、それを遥がうっとおしそうによけていたということでしたが、どうやらみんなすぐに
遥を受け入れてくれて、仲良く遊んでくれたようです。
そして、「はるか、たのしいよー」って言っていたとか・・・。

あー、よかったー。

先生に聞いたところでは、あのあと10時半の軽食までずっと泣いていて、あまりに泣いたからか、お
しっこをおもらししてしまったけど、軽食を食べた後はすっかりみんなにとけこんで、楽しく過ごして
いたそうです。
これからもいやがらずに行くのか・・・、ちょっと怖いような楽しみなような複雑なはるままなのでし
た。

 

 

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