♪Lapin♪に決めた!
そんなこんなで、仕事を辞める時期も決定したし、いよいよ軽自動車を買うことになった。それでもぜんぜん梅吉は協力的じゃないのさ。ふんっ!

最初はね5万円くらいの軽でいいと思ってたの。近場の買い物に使えれば。自転車じゃ遠くて行けないけど、車なら15分(Robinsonのことさ)っていうところに行ければ、どんなのでもいいと思ってた。探し始めてみると、けっこう軽の中古って高いのね〜!知らなかったよ。60万70万はあたり前の世界。かえってマーチなどの1000tくらいの中古のが30万円くらいで多く見かけるんだよねー。

実家に行く途中に小さな中古車屋さんがあり、そこに「ワゴンR 19万円」っていうのが出てた。ワゴンRってさ人気があって中古でもすごい高いのよ〜!なんで19万?事故車?と思って梅吉と聞きに行った。(これは仕事を辞めるって決める前だけどね)そしたら「これはTURBO車なんだけど、TURBOが壊れてます。だけど、普通に走る分にはぜんぜん大丈夫なので日常の足と割り切っていただければ、ぜんぜん問題ないと思います。」って言われたの。もし私一人で行ったら「そうなの。日常の足だから別に走ればいいの。」って言って買っちゃってたかもしれない。だけど、梅吉がお店の人が離れた時に「ここ、こんなにオイル漏れしてるよ。それに普通のエンジンにTURBOをつけてるわけじゃなくて、TURBO用のエンジンにTURBOがついてるわけだから、今普通に走れてても絶対どこかがおかしくなって来るからこんなのダメ。問題外!」という事で、ワゴンR 19万は却下されたのであった・・・。

考えてみたら、梅吉がいる時はダッジで出かけるわけだから、軽は私とさくらしか乗らない。って事は、もしトラブルが起きても私が対処しなければならないわけだ。だったらどこが壊れているかわからない5万円の軽なんかじゃ危ないよなー。妹のだんなも「麦たんしか乗らないんだから新車を買った方が絶対いいよー。だって出先で壊れたらどうすんのー?」と言うし。たしかにそりゃそうだ。この人も梅吉も車好き。ただ好きじゃなくて、いろいろと自分でいじったり直したりもできる。この人たちと一緒に乗るなら多少怪しい中古でもいいけどね。私は運転できるってだけで、後は何もできないからなー。仕事辞めたら、さくらと二人で御殿場のアウトレットに行くこともあるかもしれないし、TDLにだって行くかもしれないしなー。頑張って来た仕事を辞めるんだし新車を買うぜっ!と心に決めた麦であった。←単純

さてさてそうなったら車種選びさ。

最近「買って得する車、損する車」って文庫本を読んだ。いろんな会社のいろんな車に著者がランク付けをしている。かなり辛口で「え゛ーっいいのー?こんな事書いちゃってー!しかも本にして出版しちゃってさーメーカーから文句とか言われないのー?」なんて、思った〜!たかが個人のホームページに書いた事でいろいろ批判だの文句だの言われている私にとっては驚きの本だったわさー。ちなみに、ごるちゃんのマツダのMPVも、イズさんのダイハツのコペンもAAだったよー。だけど、世の中で最近すごくいっぱい見かける「あの車」とかはCだった。AAとAはもちろんいい評価で、たしかBが「お好きならどうぞ」でCが「知り合いが買うと言ったらやめさせます」っていうような評価だったと思う。(ごめん、今本が手元になくてさー)軽で人気のある「あの車」とか「あっちの車」もあまりよい評価ではなかったな。著者によると、「ミラやアルトを買うのがなんとなく物足りなくて、あの車とかあっちの車を買う人が多いんだけど、絶対に止めた方がいい。ミラやアルトの方が絶対にいいから」という事でした。

その本の中でダイハツのミラがAAだったので、ミラを買おうと思ってダイハツに行ってみた。展示されてるのはピンク色ですごくかわいかった。さくらはもうその色で気に入って「これにしよう!」を連発!後席も広かったし、わたし的にもけっこうよかった。ここのお店の人はぜんぜん説明とかしてくれなかった。「どんなのをお探しですか?」とも言われなかったし、声もかけられなかったので「ミラのパンフをほしいんですけど」って言って、やっとそれだけもらった。声をかけられないのをいい事に外に展示してある車にいちいち中に乗り込んでみた。
梅吉は依然反応なしだったけど「ミラ・ジーノ」っていうちょっとミニを真似た古っぽい感じのだけ「これいいなー」と一言言ったのみ。さくらは「ピンクのミラにしよう〜!」とそればっかり・・・。「たとえミラを買ったとしてもピンクは買わないから。」とクギをさしておく。

車に戻り「あと軽自動車ってなにがある?」←無知・・・と言うと、梅吉が「スズキ」と言って「スズキ屋さんってどこにあったっけー?」と走っていたら、スズキがあった〜。スズキの軽って何があるー?←無知・・・降りてみたらそうそう「ワゴンR」とかスズキじゃん。「アルト」もね。ここのお兄さんは親切でいろいろと教えてくれた。人気のあるワゴンRの安いのがある事も教えてくれた。「他には軽ってあと何があります?」って聞いて、そこでラパンに出会ったのさ。

中に乗ってみたら、激しく私の心は揺さぶられた〜。インパネのデザインが、シンプルだけど、あったかくてかわいい感じが私好みだ〜。明るくて広いし、なんだろね、この感じ。無印良品が車を作ったらこんな感じっていう・・・そんな気持ち。シンプルで冷たいものってあるじゃん。コンクリート打ちっ放しの壁とか、アルミの箱とかさー。私はそういうのは好きじゃないんだなー。シンプルだけど温度があるようなものが好きなの。たとえばね、デジカメでも「エクシリム」とかはいくら小さくても、魅力を感じないわけ。あのCMに出て来るCGのねえちゃんとかが大っキライなの。体温がない感じ。同じ小ささならソニーのU10の方が「ひよこを手に乗せたような」って誰かが言ってたけど、なんともいえない「家に連れて帰りたいようなきゅんとした気持ち」になるわけよー。生成りのクッションとか、籐のかごとか。無反応だった梅吉も「いいじゃんいいじゃん、これ。広いしなー♪」なんて身を乗り出して来た。さくらも「ひろーい!!ここにうさぎがついてるー!」なんて気に入ってる。「この車ってピンク色ないのー?おかあさん」だーかーらー、ピンクの車は買わないっつーの。ここのお兄さんは私が無知なのを見抜き、わかりやすい言葉で説明してくれた。「このグレードはね後ろの席の窓ガラスが黒いガラスなんですよー。」・・・それをスモークガラスっていうことくらい私は知っていたんだが・・・。だけどすごく親切だったー。

「スズキの車っていいの?」と梅吉に聞くと「ばか、お前、スズキは『軽NUMBER1』なんだぞー!」と言った。例の本で見たらラパンはBで「今風ファンシー。お好きならどうぞ。」となげやりなコメントだった。(だいたいは二ページ記事が載ってるんだけど、載せきれないものは巻末にメーカーごとに一覧表になって載っている。ラパンは表に一行登場してただけだったー)アルトは二ページ記事になっていてAだった。ラパンは「アルト・ラパン」なんで、まっいいかっ!気に入ったんだしっ!って事でもう麦の心は決まっちゃいました。