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(五色沼に到着) だんだん登山者もまばらになってきた。朝あれほどいた登山者はどこに行ったのだろうか?関東に住んでいると、釣りもキャンプも他人との場所争いにエネルギーが必要。だが、山登りは人気コースの山小屋などを除いてそれほどでもない。山は懐が深いのだ。到着した五色沼は人も少なく、閑静とした雰囲気の中落ち着いた湖面を佇ませている。 |
(五色沼にて) 五色沼の周囲はぐるりと山で取り囲まれている。まるでこの世の珠玉を後生大事に守っているかのようだ。湖水はどこまでも純粋で、時間によって色は七変化するという。 写真:白根山頂からの五色沼。神秘的な湖水の色がハッキリわかる。 |
(五色沼) こんなに落ち着いた気持ちにさせてくれる湖水もまれだろう。廻りの山の木々も葉を落としそれがまたこの湖の純真さをかもし出している。どこまでもピュアでどこまでも、もの寂しい。 写真 :五色沼湖畔より、対岸を撮影。 |
ここで野宿をしたい衝動を押さえながら、やさしさあふれる湖水を後にし、弥陀ヶ池に戻る道を行く。 弥陀ヶ池へは結構な急登であった(終了モードの体にはこたえる)。なつかしの弥陀ヶ池にもどり白根山を降り返りGood
By と別れを告げる。
来た道をひたすら菅沼めざして下山する。足がパンパンにはりだす。ベテランらしき人にどんどん追い抜かれる。RIKIは怖くてスピードは出せない。マイペースで慎重に下山。
やがて道も平坦になり、印象的な木々のプロム ナードの中を行く。今日の山行のラストを飾る 素晴らしい森。朝は全く気がつかなかった。 これが最後のダメ押しとなりRIKIは完全に逝っ てしまった。 |
菅沼にもどり、ドライブインで一服する。完全に頭がどこかに飛んでいるようで、埼玉の自宅まで自戒しながら車を運転する。
この山行で完全に洗脳状態、普段の状態に戻るまでかなりの日数を要してしまった。
またこの世に生を与えていただいた両親に心から感謝したい気持ちになった。
おわり
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