我が人生初の単独登山
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日時 : 1998年10月3日(土)快晴 メンバー:RIKI単独 コース: 自宅(前夜発)−菅沼登山口(仮眠)− 弥陀ヶ池−日光白根山頂−白根避難小屋− 五色沼−弥陀ヶ池−菅沼 RIKI人生初の単独行を決行す。記念すべき第一弾は 5分間の熟考の末、日光白根山(深田百名山)に決定! 関東以北ではこの山より高い山はなし。 トレッカーは無体力で大いに問題ありだが、相手に不足 はない。決死の覚悟で家を出発、いざ菅沼へ! |
(すさまじい中高年の登山ブーム) と、まあ気合を入れて出かけたわけだが、車の中で朝5時頃目を覚ますと、なんとおばちゃんたちが列をなして登り始めているではないか!!! 駐車場も昨夜はパラパラだったのが、いもを洗うように超満車。改めて中高年の登山ブームのものすごさを思い知らされるのであった。 |
(菅沼登山道を登る) こりゃうかうかしてられんわい、とさっさか靴をはき登山開始。菅沼登山道をぜいぜい登る。ザックの後ろにつけていたカウベルが「ガランガラン」とうるさい。こんなに登山者が多いと熊なんかも出るわけも無く、それに気づいたときは顔から火が出そうだった。道は急登の連続。それでもおばちゃんたちは元気。どんどん追い越される。思いがけない事実に愕然とする。 紅葉にはまだ早い時期らしいが、写真のように真っ赤なモミジが目を楽しませてくれた。 |
(弥陀ヶ池での初対面・初感動) もう一万人くらいに追い抜かれただろうか、自分の無体力が情けない。ひたすら急登の樹林帯をあえぎ登る。時折開ける展望が見事だ。 急登が突然緩んでくる。「いよいよ日光白根山がおがめるのかな」と期待が膨らむ。何ていったて本日は後でしっぺ返しが来るのではないかというくらいのピーカン。青空が突き抜けている。 この天気で弥陀ヶ池から仰ぐ白根山はどんなに素晴らしいのだろうか。 遂に弥陀ヶ池に到着!思わず息が止まる。「ウオッ」と言葉にならない声が出る。初めておがむ勇姿、そこには威風堂々とした山塊が悠然と座しているではないか。これまでの苦しみがムダではなかったとつい涙腺がうるむ。生きてて良かったと思う瞬間。 (これから下山までの間、まるで夢の中をさまよっているかのような至福の時間が続いた) 写真 : 弥陀ヶ池と日光白根山(写真はどんなにうまく撮っても限界あり) |
(白根山本峰にアタック) 弥陀ヶ池で30分ほど大休止。チョコ菓子を10個ほど平らげ、いよいよ本峰の登りにかかる。結構ここも急ではあるが展望がすさまじいため全く疲れを感じない。(というか景色に目を奪われ、そのたび写真を撮っていたので、結果的に何十回も休憩を取っていたことと同じ) 弥陀ヶ池が眼下に小さくなるにつれ、菅沼もその向こうに姿を現す。遠く燧ヶ岳の見事な双耳峰(ピークが2つある山・・谷川岳や鹿島槍など)がさっそうとして美しい。 写真:遠く双耳峰の燧ヶ岳が見事 |