・金 
 

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やったぜ!!!ついにあの妙義山に登頂だ!!


恐怖に耐え、ついに中之岳ピークに踊り出る。念願の妙義山の主稜登頂だ!思わずガッツポーズ。

バックは左が西岳(登攀道具なき登山者は登山禁止)、 中央の白い山は浅間山。浅間山の下に見えるのが裏妙義の谷急山。


とうとうやりました
2段のクサリ場をクリア。頂上に踊り出る。念願の妙義のピークのひとつに立てた喜びが一気に爆発、「やったあー!!」と絶叫する。二人で固い握手。I氏も感激の面持ちだ。
恐怖に打ち勝ち得られたものはメガトン級の迫力満点の大展望だった。
浅間山が美しい。こんなに美しい浅間は初めてだ。その後ろに四阿山も見事に白く輝く。手前には裏妙義のスーパービュー、谷急山、烏帽子、赤岩、丁須の頭・・全部手に取るかのよう。その後ろに鼻曲山、浅間隠山
目を反対に向けると、荒船山が軍艦のようだ。何とその後ろに八ヶ岳が白く輝く!蓼科山が凛々しい。西上州の山々の向こうには金峰山、などの奥秩父連山が見事。ああ、いくら書いてもキリがない。発狂しそうである


おっと注意!ここは足下が切れ落ちた岩頭だった。


中之岳山頂よりの大展望
美しかった浅間山。
右に見える白い山は四阿山。

手前は裏妙義・谷急山。
ピークの祠の向こうに裏妙義。
(烏帽子岩、赤岩、丁須の頭)
その向こうには鼻曲山と浅間隠山
荒船山が軍艦のよう。
分かりづらいが遠くに八ヶ岳、右奥は
蓼科山。
主稜線を見る。手前東岳、その奥が
鷹戻し。国内最難関の一般縦走路。


登りより怖いクサリ場をクリア、大砲岩などで岩遊び
やがてはここを離れてしまわなければいけないことが悲しい。山には失礼だがいつもと違い「征服感」でいっぱいだ。30分くらいを頂上で過ごしていると、またもや緊張感が襲ってくる。二人の頭の中は目の前のクサリの下降のことでいっぱいになる。
意を決してクサリにとりつく。慎重に下降。こ、こわいよお、垂直だよお、足を掛けるところがないよお。ビビリまくりの下降で寿命が縮む。心臓はバクバクだ。何とか励まし合ってクサリ場をクリア、ほっとしながらも慎重に下山。ここでもI氏のセンスとバランスの良さに感心する。

石門広場にもどり食事をとる。I氏は見かけによらず大食いであることが判明。
I氏・・「昔よく石屋さんで遊んだんですよお。野生の本能が復活した気分です」と言いながら第4石門を登りはじめる。ひょっとして岩登りに目覚めてしまったのか?そのあと二人で「大砲岩」「天狗のひようてい」「胎内めぐり」などの岩峰登りを行い、高度感にお尻がゾクゾクする感覚を楽しんで(二人とも壊れてしまっている!)、大満足の帰還となる。

帰り際に「鷹戻し」を眺めてI氏曰く・・「今度いつあそこに行きましょうか?」
RIKI「・・・・・・!!!」
・・・・もしかしたら私は一人の人間の人生を誤らせたかも知れない。


おわり


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