山行記



日程・コース


    2009年
<9月6日(日)> 前夜 美濃戸で車中泊 5:45 → 7:35 赤岳鉱泉 7:50 → 9:20 赤岩の頭 9:50 → 10:10
硫黄岳 → 硫黄岳山荘 11:30 → 12:35 横岳 → 13:05 三叉峰 → 14:15 地蔵の頭 →
赤岳展望荘 14:30 → 15:20 赤岳  赤岳頂上小屋(泊)
<9月7日(月)> 赤岳頂上小屋 6:50 → 中岳コル 8:00 → 8:30 阿弥陀岳 9:10 → 9:25 中岳コル 9:40 →
10:25 行者小屋 11:45 → 13:30 美濃戸  車で下諏訪へ みなとや旅館(泊)
累積標高   +1600m


山行記 初日


◆日本の標高の高い山や山脈と言えば、まず富士山、そして北・南・中央アルプス。じゃあその次は?というと、それが
 八ヶ岳だ(最高峰:赤岳2899m)。 ※日本の標高TOP100のうちアルプス以外は、富士山、八ヶ岳、白山の3つのみ。
 (ただし、御岳を北アルプスとみなした場合) なんと北アルプスの鹿島槍や笠ヶ岳よりも高い!

◆まさに、「東アルプス」とでも名付けてもいいような山塊だが、今回登って改めて気がついたが、標高が高いわりには非常
 に登りやすく、アプローチも楽。なんとなく「人にやさしい」のである。おまけに首都圏から近い。(っていうか、山梨県は
 「首都圏」なので、八ヶ岳は首都圏にある!)

◆RIKIは最初地図を見たとき「なんでこんなにわんさか山小屋があるんやろ〜?」と思ったが、納得なのである。
 大勢の人に愛されて止まない山域なのだ。


◆5日の夜に家を出る。美濃戸口から美濃戸山荘なんかがある登山口まで車で行けるが、この林道は未舗装で、しかもデコボコしてて普通の車は底をすってしまうので注意。超スローで走ったほうがいいよ。「やまのこ村」という山荘の駐車場に泊めて寝る。時間は深夜。車中ビバークは得意だが、なぜかこの日は幽霊でも出そうな予感がして恐怖であった。絶対に目を開けないぞ、と思いながら体を固くしていたら、いつの間にか寝てしまった。翌朝、駐車料金(1000円以上とられたような)を払い、おもむろに6:00前に出発する。なんとこの登山口、標高が1700mもある。上高地より標高高い。八つが登りやすい理由のひとつ。しばらく林道を進むと、やがて山道に入っていった。
八ヶ岳の森は美しい!メルヘンチック
◆赤岳鉱泉に到着して、小休止。いよいよ稜線の登りにとりつく。ジグザグお急斜面をぐんぐん高度を上げていく。やがて木の高さが低くなり、森林限界に近付いたことがわかる。森林限界を抜け、アルペンムードになると、硫黄岳が優美な姿を現す。いつもそうだが、稜線に到達するとなぜか登山が8割方終わった気がするのが悪い癖。
硫黄岳とは逆の方向に「赤岩の頭」がすぐそばなので、展望を楽しむためにそちらに寄ることにする。
稜線に到着。硫黄岳のなだらかな姿
◆赤岩の頭からは絶景だ。正面に最高峰の赤岳、阿弥陀岳が対峙し、眼下にはうっそうとした八ヶ岳の森林が濃い緑の分厚いじゅうたんのようだ。その合間に行者小屋も見える。硫黄岳から横岳、赤岳に続くこれから歩く稜線も美しい。ケルンが規則正しく並んでいる。「あ〜八ヶ岳の主脈に来たんだなあ」と感慨深くさせてくれる展望だ。
ガスの合間に最高峰の赤岳が顔を出した。


◆硫黄岳までは楽勝かと思ったら、けっこうつらいのである。
 見た目と違って息が切れる。左手(北八つ方面)はまさに
 「緑の魔境」のような森林が広がる。この絶景を励みに頑張
 るとやがて硫黄岳の頂上(部)に到着。ここは只っ広い場所だ。
 東側は昔の爆裂火口跡なのか、迫力のある絶壁が続いて
 いる。深田久弥先生の友達もここで亡くなられたのか?


左:硫黄岳頂上部
右:硫黄岳爆裂火口あと



硫黄岳〜横岳の気持がよい稜線。
ケルンがお行儀よく並んでいる。



◆いよいよ禁断の横岳稜線へ。

 硫黄岳小屋で昼食休憩!いつもこれが至福の時なのだ。メシを食べ終わって出発、さあこのコース一番の危険個所に挑む。
 横岳は一応「奥の院」と地図で記されているところが山頂であるが、背丈は五十歩百歩のノコギリ状のギザギザ山がずっと
 続いている山塊の総称だ。

横岳全景(翌日の写真)


◆一番気が抜けない区間であるが、ゆっくりいけば問題ない。鎖場ありハシゴあり、ロープありで、2時間ほど緊張感を楽しめる。
 北アルプスの大キレットや剣岳にチャレンジしたい人は、こういうところで場慣れできると思う。


大同心か小同心(どっち?)を見下ろす。
その下には行者小屋が見える。
足元はこんなかんじ。踏み外すとアウト。
一番狭いところで30cm幅。
こんな岩峰が。妙義山みたい。
ガスがわいてきて幻想的。




◆横岳を無事通過。最高峰・赤岳にチャレンジ!

 横岳を通過するにつれて、ガスが濃くなってきた。時々晴れるが、すぐにまたガスで真っ白、という状態。おかげでシャッターチャンス
 が極端に少なくなってしまった。急斜面を下って(ガスでまわりが見えないため、こんなに下っていいんだろうか?と心配になった)
 地蔵の頭に到着すれば、横岳の縦走は終了。ここ地蔵の頭からは、地蔵尾根を下って行者小屋に降りることができる。



左:地蔵の頭。お地蔵さんがかわいい。
右:赤岳展望荘


◆目と鼻の先には赤岳展望荘が建っていて、ここからいよいよ最高峰・赤岳のきつい登りが始まる。
 赤岳は八ヶ岳にあって「突起」のようにそびえているので、さすがにこの登りはきつい。道も赤茶けた砂でザレているので、余計に足にくる。
 呼吸のリズムを一定に保ちながら登るのがコツだ。ガスで山頂部は見えない。下をふりかえると、さーーっとガスが晴れる時があって、
 シャッターチャンスだと自分に言い訳をして休憩する。



赤岳へのきつい急斜面。登山者2名が登ってくる。 山頂が見えてきた。
建物は今宵の宿、赤岳頂上小屋。



◆急斜面をゼイゼイ登って50分。頂上に到着した。

2009年9月6日15:20 八ヶ岳(赤岳)2899m 登頂
今宵の宿、赤岳頂上小屋。しかし何と言いますか、この赤岳の狭い頂上に山小屋を建てよう、という発想がすごい。中は想像以上に広いのでびっくり。快適な山小屋。




山行記 二日目


◆1日目はガスで何も見えなかったが、翌日は快晴!! 小屋のにいちゃんたちも「年に数度」という絶景に発狂しそうになる。
 究極の山岳美を思いっきり堪能、山頂にあるこの山小屋に泊まって大正解だった!!












山々がモルゲンロートに染まる美しい瞬間

(上左):赤岳最高点。遠くに南アルプス
(上右):頂上部のみ朝焼けに輝く阿弥陀岳と遠景は乗鞍
(左)  :富士山



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