(PART2)
2年ぶりの「近くて良き山」
  

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天狗の留まり場は心地よい風が吹いており気分がイイ。実は2年前はこの岩場があったことに全く気がつかなかった。きっと余裕が無かったに違いない。
アルペンムードあふれた道を頑張って雪田を通りすぎるとようやく「肩」に到着。もうすでに人でいっぱいだ。お弁当を食べているおばちゃんから声を掛けられる1号、「まあボク頑張ったねえ。何年生?」「3年生!」「うっそー大きいねえ!」。それを聞いた1号「いっつも大きいって言われるなあ」。不服そうな1号である。でもデカイからしょうがないよなあ。

振り帰ると赤城山、子持山、浅間山、榛名山など上州の山々の展望が素晴らしい。目を引くのが「皇海山」、なんか最近アピールしているなア。



2年前は雪の上を歩いたっけ。
バックは天神平。

  新装の「肩の小屋」にて
肩の雪田が見えてきた。
またまた夏雪だね!


さあ頂上だ!
新築したと思われる肩の小屋にお邪魔し、しばし休憩。ここから頂上のトマの耳までは目と鼻の先だ。頂上に近づくとYさんとKさんが手を振っている。お待たせしちゃっただろうなあ。聞けば30分前に到着されたとのこと、存分に展望を堪能されたようだ。頂上はガスがかかったり切れたりと幻想的。最高峰のオキの耳も見え隠れしている。
10分ほどで混雑するトマの耳を避け、オキの耳に向かう。ごはんは向こうで食べよう!

オキの耳では一ノ倉・マチガの両方の沢の雪渓が同時に見られ感激だ。一ノ倉はそれぞれの岩壁がすさまじい。今朝、下から見上げたところを今度は上から見下ろしているのだ。じっくり写真を撮ろうと思ってガスがきれいに晴れるのを待っていたら、逆にあっというまに何も見えなくなってしまった。ごはんを食べている間も一向にガスは消えない。30分到着が遅れていたら何も見るチャンスはなかっただろう。ラッキー〜♪


トマの耳にて記念撮影。
YさんKさんお待たせしました!
そして初登頂おめでとう!
すぐにオキの耳へ。
ガスが出てきた。
稜線上に咲いていた
ニッコウキスゲ


オキの耳にて

今朝下から見上げた一ノ倉沢を上から
見下ろす。1000mの高度差。
右手にはマチガ沢の雪渓が見えていた。
両方の雪渓が同時に見られて感激。
この後すぐにガスで見えなくなってしまった。


特等席に座り、景色を満喫する1号。
こういう時は絶対親は目を離すな!


谷川岳おじさんと西黒尾根
オキの耳から見るトマの耳は実にカッコイイ。空中に飛び出した岩峰の姿は実に凛々しい。カメラを向けるとあっというまにガスの中。トホホ。
さあ下山だ!温泉に入るぞ!

下山途中に有名な「谷川岳おじさん」に遭遇。真っ赤な三度笠と首からいろいろぶら下げた奇妙ないでたち。胸には「谷川岳登頂1840回目」(!)と書いてある。聞くとなんと今日は二回目の登頂とのこと。夫婦の登山者がこのおじさんに付いて西黒尾根方向に向かった。いったい何者???

また、左手を振り返ると西黒尾根が見える。あの2年前の地獄の下降を思い出す。あの時は何も分からず途中で水が切れて本当につらい思いをした。その反動か今回はたっぷりの水を用意しすぎて、いつまでもザックの中でタポタポしていた。


谷川岳おじさん。
シャッターを押すのに勇気。
西黒尾根。
2年前が思い出される。
右後方は笠ヶ岳と至仏山

頂上から一気に天神平まで戻る。ロープウェイで土合まで戻り、駐車場の売店で1号・2号用の「ピカチュウバンダナ」を購入。温泉は有名な谷川温泉の「湯テルメ谷川」だ。ちょっと分かりにくいが大人500円、子供250円と格安だ。露天風呂は雰囲気最高!その後関越で帰途についた。

YさんもKさんも谷川岳を大変気に入ってくれて、お誘いした甲斐があった。やっぱり谷川岳は「近くて、良き山」なのである。少しは谷川岳おじさんの気持ちが分かるような気がする今日この頃だ。


おわり。

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