2011/07/02 土曜日
育児優先で,更新がゆっくりになってます.ご了承下さい.
- トヨタ,ワゴン車逆輸入を2年ぶり再開。英国製の新型「アベンシス」
トヨタ自動車は,英国工場で生産しているステーションワゴン「アベンシス」の
日本販売を9月19日に再開すると発表.トヨタは2009年7月に英国でアベンシスの
先代モデルの日本向け生産を止めており,約2年ぶりの「逆輸入車」復活となる.
英国工場で7〜10月に4カ月間限定生産する.
発売するのは1グレードで,バルブマチック付き2.0L「3ZR-FAE」を搭載し,
CVTと組み合わせる.CVT制御やサスペンションは欧州仕様と同じ.
全長4765×全幅1810×全高1480mm.250万円.月販目標300台.
- スズキ,FIATからのエンジン調達発表
スズキはFIATが生産する1.6L級のエンジンを年約2万基調達し,2013年に
ハンガリーの子会社マジャールスズキで生産する4WD「SX4」に搭載する.
スズキはFIATと車両の共同開発などで提携しており,自社ブランド車の競争力を
高められるとして新たなエンジン調達を決めた.両社は2005年に提携,
車両の共同開発やエンジン生産での技術支援などで実績を積んできた.
FIATは自動車の世界的なコスト競争激化を受けてエンジン供給にも踏み込み,
スズキとの協力関係を広げる.スズキは2009年に独VWと資本提携している
- 日産と三菱自の軽自動車合弁『NMKV』,eKワゴン次期モデル開発
日産自動車と三菱自動車は,折半出資で設立した軽自動車を手がける
新会社名を「NMKV」と発表.共同開発の第1弾として2013年度前半に新型軽自動車を発売.
新型車は,三菱の主力軽自動車eKワゴンの次期モデルで,新たな車台とエンジンを搭載.
軽自動車を使ったEVや海外展開など両社の提携関係の拡充も視野に入れる.
eKワゴンは,日産自動車がOEM供給を受けてOTTIとして販売しており,新型車も両社で販売.
6月1日に35人体制で事業を開始し,将来の軽自動車の商品企画やエンジニアリングで
それぞれの強みを生かすという.軽自動車の市場シェアが日産と三菱自動車で合わせて
現在15%に対し,「最低でも20%位にもっていきたい」と遠藤淳一CEOがコメント
- トヨタ,PHVもEVも使える充電スタンド「G-Station」発売
トヨタ自動車は,家庭電源で充電できるPHV(プラグインハイブリッド)車と
EV(電気自動車)向け充電スタンド「G-Station(ジーステーション)」を7月上旬に発売すると発表.
G-Stationは国内主要EV/PHVの充電方式に対応しており,トヨタ車以外の
EVについても利用可能.価格は,基本タイプ「TM-GSEV2A0081」(28万円)と,
人感センサーや音声操作ガイダンス,ディスプレイなどが付いた高機能タイプ
「TM-GSEV2B0081」(44万8000円)の2タイプで,基本タイプはネット接続できる
充電スタンドとしては業界最廉価となる.200V仕様で2012年末までに3000台の設置を目指すという
- トヨタプリウスα,発売1か月で5万2000台受注
トヨタ自動車は,5月に発売した新型車「プリウスα」が約1か月で5万2000台を受注したと発表.
内訳は2列シート車が約3万8000台,3列シート車が約1万4000台で,発売段階でも2.5万台の
先行受注があったが,1カ月で2.7万台上積み.月販目標台数3000台を大幅に超えている.
注文客は50代が19%と最多,60代以上が18%,40代が17%,30代が13%.
東日本大震災による減産の影響もあり,納車まで約10カ月かかる見通しで,
現時点で注文の場合,納車は来年4月以降になる模様.同社の新車発売後1カ月の
受注台数としては,2009年5月に発売した現行プリウス(約18万台)に次いで歴代2位..
尚,直接のcompetitorとみられるホンダのフィットシャトルも6月16日発売を開始した.
- スズキ,家庭充電式ハイブリッド車を13年に投入
スズキは家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を200万円未満で
2013年を目途に市場に投入する.小型・高出力のリチウムイオン電池を搭載.
電気だけで30キロメートル程度走行でき,その後はガソリンエンジンを発電機代わりに使う.
- 三菱自,益子社長、200万円以下「アイ・ミーブ」今夏投入
三菱自動車の益子社長は,今夏に一部改良を予定しているEV「アイ・ミーブ」について
購入客の実質的な負担額が200万円以下となる廉価モデルを投入する計画を明らかにした.
航続距離を従来車よりも短くし,価格を約100万円抑える.
同車種の現行タイプは販売価格が398万円で,政府の購入補助金を引くと実質購入費は298万円.
現行タイプは1回の充電による走行距離が160kmだが,新タイプは120km程度の模様.
また今期中に蓄電機能のあるEVを1500W家電の電源として利用できるようにするという.
三菱自は年内に補助金を加味した実質の購入費が約170万円からとなる商用EV
「MINICAB・MIEV(ミニキャブ・ミーブ)」も国内発売する計画
- マツダ,「デミオ」をMC.燃費30.0km/Lを実現
マツダはデミオをMCし,ハイブリッド車並みの30.0km/lの燃費を
実現した「次世代型」エンジン,直噴1.3L「SKYACTIVE-G1.3」を初搭載した.
SKYACTIV-Gは,吸気を冷却するのに効果的な燃料の噴霧パターンや,
凹を設けて燃焼速度を上げたピストン形状などを採用することで圧縮比14.0を
実現.加えて,ポンピングロスを減らすために電動連続可変バルブタイミング機構を
吸気側に採用し,遅閉じによるミラーサイクルを採用,クランクジャーナルを細くする
動弁系でのローラフォロワの採用,ウオーターポンプの効率向上などにより,
機械抵抗も従来よりも30%低減させた。i-stop(アイ・ストップ)は,補助バッテリをなくし
システムを簡素化.作動頻度を向上させると共に,再始動時の燃料噴射量を低減して,
燃料性能を8%向上したという.また13-SKYACTIVには,エンジンとCVTを協調制御して
トルクを発生させる駆動力制御方式を採用し,統一感のあるなめらかな車の動きを実現.
また13-SKYACTIVはエンジンアンダーカバーやリアルーフスポイラーを採用し,空気抵抗を抑えた.
13-SKYACTIVには,燃費の良い運転をサポートする新機能「インテリジェント・ドライブ・マスター
(i-DM)」も採用しており,運転操作をメーター内のdisplayに表示して省エネ運転をサポート.
燃費性能は10・15モードで30km/L(JC08モードで25km/L)と現行モデルより約3割向上.
30km/Lは「フィットハイブリッド」と同じ値.アイドリングストップ車は軽自動車のムーヴと
MRワゴンが「27km/L」,ヴィッツが「26.5km/L」,マーチが「26km/L」で,
いずれも新型デミオの燃費の方が上回っている.
- Spyker,中国青年汽車からも出資受け入れ.SAAB合弁生産へ
オランダのスポーツカーメーカー「Spyler」は,中国浙江省の民営自動車メーカー「青年汽車集団」
から出資を受け入れるとともに,傘下のSAABが同社と中国で合弁生産することで
合意したと発表した.SAABは生産や存続に対しずっと混乱が続いている
- McLarenオートモーティブ正規代理店,東京と大阪に開設
「McLaren」グループ企業であるMcLaren・オートモーティブは5月20日,
日本における正規輸入代理店を,東京ではエムティーインターナショナル,
大阪では八光カーグループとすることを発表.McLarenが本格的な量産車として
売り出す初の車種となる「MP4-12C」は,3.8L-V8搭載の高性能スポーツモデル.
Ferrari 458 Itraria等を競合想定にしているという.初年度販売台数は全世界全体で1000台
- マツダ,北米向け「Mazda6」の米国生産打ち切りを発表
マツダは,Fordとの合弁会社「オートアライアンス・インターナショナル」(AAI)で
マツダが生産する北米向け中型車「Mazda6(日本名:アテンザ)」について,
次モデルからAAIでの生産を打ち切り,マツダ防府工場(山口県防府市)に生産移管すると発表.
2013年までに米国自動車生産から撤退.日本からと,メキシコに建設予定の新工場からの
輸出に切り替える.AAIはマツダ車を年12万台生産できるが,2010年度は4万5千台と低迷していた.
マツダは保有するAAI株をFordに売却する方向で検討しており,現地従業員の理解が得られれば
Fordに打診する.AAIはマツダが1985年に設立した工場が前身,1992年にFord資本参加時に共同運営化.
- Chrysler,公的融資6200億円を6年前倒しで完済
経営再建中のChryslerは,2009年の経営破綻に伴って米国政府とカナダ政府から受けた
融資分の合わせて約76億ドル(約6200億円)を,予定よりも6年前倒しで全額返済したと発表.
内訳は米国政府から受けた融資51億ドル(約4200億円)やカナダ輸出金融公社(EDC)から
受けた融資17億ドル(約1400億円)とその利息など.
Chryslerは今回の返済にあたり,対政府債務をより利払い負担の少ない金融機関からの
債務に切り替えた.利払い費用は年間3.5億ドル少なくなる見通し.
2010年の対政府債務の利払い費用は12億ドルを超えていた.
米財務省は引き続きChryslerの普通株を6.6%保有するが,「Chryslerは再び独立を
取り戻すだろう」とChryslerの親会社となるFIATのセルジオ・マルキオンネCEOがコメント.
「予定より6年早く,破産法手続き完了からわずか2年での発表であり,
景気が回復する中で同社は前進を遂げ,成長し続けることが可能になる」
「Chryslerと自動車業界で働いている米国民にとって大きな節目」とオバマ大統領もコメント.
- 日産と三菱自,軽事業に関する合弁会社設立の正式契約
日産自動車と三菱自動車工業は,日本市場における軽自動車事業に関わる
合弁会社の設立について合弁契約を締結したと発表した.合併会社は6月1日設立.
資本金1000万円.出資比率は50%:50%.両社は昨年12月,軽自動車を共同開発
することで合意済で,新会社は商品企画・開発を行い,来年にも新型車を発売の予定
- ザガート最新作「TZ3 ストラダーレ」
ザガートはAlfaromeoの100周年記念車はとして,昨年発表の「TZ3
コルサ」に続く最新作
「TZ3 ストラダーレ」を発表.DADGE Viper ACRに,ザガートによるカーボンファイバーボディを
被せたモデルだが,今回発表された「TZ3 ストラダーレ」はストリートリーガル(公道走行車)
として開発され,合計9台が生産される予定だという.
- 自動車工場,夏は木曜・金曜休み,土日操業.自工会方針
大手自動車メーカーなどで組織する日本自動車工業会(自工会)は,
夏の電力不足対応の為,加盟各社の工場を木曜日と金曜日に止め,代わりに平日より
電力需要が少ない土曜日と日曜日に稼働させる方針を固めた.1週間の電力需要を
平準化するため.7〜9月で実施を検討.管理部門などの対応については今後詰める.
取引先の部品メーカーも同様に木,金曜日を休業とする見通し.同様に業界単位で
休日をずらす「休日の振り替え」を他の業界にも呼びかける.