Fairlady Z
s130z

生まれて始めての愛車は,日産フェアレディZ
S130と呼ばれるZとしては2代目のクルマで,
思えばこれが,一番付き合いが長かったクルマ
ということになります.程度は良くなかったけど,
様々なパーツを交換したり,DSCCという
全国区のワンメイクCLUBに在籍したりと
いわば,僕の青春の全てがこれでした.
今でも,同型を見かけると心ときめきます.

Profile

叔父から無理矢理奪い取るように,譲ってもらったZ.当時,最初の愛車は,
やはり心ときめかせていたSA22初代RX−7と決めていたのですが
なかなか程度の良いタマがなく,叔父の「これ売ってやろうか」という冗談に,
食い下がりを,意外な展開で無理矢理買い取りました(御免なさい).

程度はあまり良くなく,傷も多かったし,既に7万キロを超えていました.
それでもロングノーズのクラシカルなフォルムは僕を強烈に魅了したものです.

グレードはZで勿論MT.ボディは2by2でしたが,リアシートはいつも倒してたな.
当時のZは,Z/Z−L/Z−Tと3グレードに別れていて,売れ筋はZ−T.
僕が乗っていたスタンダードグレードは 僕は同じ物を他には見たことなかった.
何せ時計もないレーシー(!)な仕様.

当時はまだ,P/SやP/Wは軟弱な装備とされていたので, 引け目はなかった
のですが,とにかく何もない. 叔父が付けたルーフマウントのコックピットという
カーステが唯一の自慢でした.タイヤは175の82という,今では大衆車でも,
なかなかないサイズ.勿論スチール.とにかく,ガワはZという出で立ちでした.

そんな訳で,早速ドレスアップ.何分学生で貯金は全て購入資金に当てていたので,
スタートするのに大分かかりましたが,まずは純正ですがアルミを交換,
当然タイヤも, 当時からファンだったADVAN HFに交換.195/70にサイズアップ.
3連メーターを2連にしていた時計も装着.おお,見栄えが全然違う!

マフラーをスパイラル・レーシングの4本出しに交換,シールドだったヘッドライトも,
マーシャルに交換しました.そして当時流行していた,マンハッタンと呼ばれる
2トーンに対抗,TURBO車を意識した2トーンに全塗装.

これで,大分見られるようになりました.購入直後から在籍してた Datsun Sports
Car Club of JAPAN (以下,DSCC)の仲間にも,会う度変わっていく
僕のクルマに「これがあの白のZ?」といつも言われてました.

ヘッドライトカバーも付け,ステアリングも交換.フォグも自分で付けて,
テールをスモークにしたり,バンパーのメッキモールをブラックアウトしたり,
日産純正の雨滴感知式オートワイパー付けたり,当時から小技で勝負!
とどめは,RSワタナベのウレタン製フロントスポイラーとVIOLAのリアスポイラー!
3セット目に入ったタイヤも,純正のTURBO用アルミに交換しインチアップ,
POTENZA RE86を組み合わせていました.

走行距離も10万キロを超え,本当に素晴らしい蜜月が長く続きました.
バイト先で良く当てられ修理は多かったのですが,事もあろうツーリング中に,
仲間の車に突っ込んでしまいました.これでボンネット,Fガラス,フェンダー,
バンパー周りを一新せねばならなくなった.いやぁ,もう殆どフランケンシュタイン.
その後,又もや事故.こういうのって癖になるというけど本当なんですね.

まぁ,そんなこんなで,色々あったクルマですが,結局,次のQUATTROまでは,
ずっとこのクルマと過ごしました.A/Cはおろか,ヒーターまで効かなかったけど.

あっ,そうそう.このヒーターの効きが悪いのは,親戚がクルマ屋やってるんですが,
ラジエターの水が減ってるのを相談したら,「水を足しておけ」といわれ,
当時無知だったし,プロのいうことだと信じ(馬鹿だね),そのとおりにしていたら,
ある日凍結したらしく,ヒーターコアが走行中に破裂.

室内は真っ白な蒸気に包まれ,窓を開けようにも助手席には届かず,
死ぬ思いで停車.早速,帰るとすぐに怒ったら,「はぁ?本当に水入れてたの」と
笑いやがった.これ以来,修理屋のいうことは鵜呑みにしなくなった.
皆さんも,部品交換しか出来ないサービスマンや,知識武装しないで修理している
お店には気を付けましょう.結構痛い目にあいます.

このZ,MTの面白さとアンダーパワー故の山の走りかたを僕に教えてくれた
のですが(ブレーキがオーバースペック気味だったので,安心して走れた.
当時まだ珍しかったラック&ピニオンの機敏なハンドリングも最高だった),
パワーへの憧れ(DSCCで凄いの一緒だったから),又,本来,欧州車ファン
だったことから,ここで涙乍らにこのクルマとは別れました.
(マフラーの音が,社会人不適応だという理由もあった)
しかし,この後,又僕は,S130Zに戻ってくることになる.その話は又!

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