昨年に続いてイタリアに行ってきました.
そこで,皆様にクルマの話を少しだけ・・・
デジカメは持っていかなかったので,
写真の転載です.見にくかったらゴメンなさい.
Profile
祖国と慕うイタリアに帰ってきました.いんちきイタリアンと私を呼ぶメンバーが
いますが(極悪仕様に乗ってるアンタだよ!),私はイタリア人だと信じている.
なぜ,イタリア人というかというと,それは,Super
Car の国だからです.
私の人生は Super Car と共にありました.以来,もう20年の付き合いになります.
その中で,私の心を最も強く捕らえたのは,Ferrari.故にティフィシに正常進化.
そんな訳で,これはもうイタリアを祖国と思わずにいられません.
あ,タイトルに深い意味はありません.向こうで気に入った
Ristrante の名前です.
イタリア人は,基本的にみんな,優しいです.多分日本の様に組織的な,
セコセコした人生を歩んでいないからでしょう.
治安の悪さを良く言われますが,主にその原因足るものは,流民.
特にジプシーと難民は,その日の生活のためですから,危険です.
私もジプシーに襲われました.今でも指の感触が胸ポケットに...
ゆっくりとした生活を送るイタリア人ですが,クルマに乗ると豹変.
みんなレーシングドライバーの様です.その激しさは,欧州一で,タクシーに乗ると,
この国にF−1ドライバーが多いのは納得できます.
日本人では,かなりのプロドライバーでも,スムースに走るのは難しいでしょう.
そんな,イタリアなので,大きいクルマは不利です.従って,お金持ちでも,
小さいセカンドカーを持っているのが普通だとか.
流石に FIAT 500(Nuvor Cinqchento)は少なくなったものの,
主力はリッターカークラスか,その上級程度が殆どを占めます.
今は,FIAT Cinqchentoか,FIAT Bravo/Bravaが中心.
他には,Renault Twingoが人気らしく,大分多かった.
日本車は高価なのか少ないが,MICRA(日産マーチ)は割とよく見かける.
意外に,先代Preludeや現行Celicaは,多い方である.
あのFord Laser顔の,ColloraとそのWagon(CARIB)に遭遇したが,
ともに1台きりであった.
BMW は E34 とその
Touring が多い.特に Touring は半分くらいの割合で,
非常に多かった.スペイン広場には,E34 M5 Touring が停まっていた.
なんと,これが鮫仕様.どう?M5 の鮫仕様の存在証明になった?
う〜ん,次は 18 inch
にしようかな?
E36 は E34
より,少なかった.Touring もいることはいるが,圧倒的に少ない.
意外に多いのが,M3.ドレスアップ車は殆どいないので,すぐ分かる.
7er や 8er
は,殆ど見かけなかった.遠く離れたナポリでも,これは同じだった.
意外に多いのが,Z3.これはもう結構な確率で見かける.ハードトップを
付けた奴もあった.あ,そういえば E36 の Cabrioret
も結構見ました.
318
が多かったけどね.イタリアではご存知の様に,2リッター以下の税金が,
安いので,E36 は 320 までが殆どを占めた.
いかんせん,TDS
が多いことには変わりない.これは他の国でも同じかな.
日本ではディーゼルの地位が低いけど,向こうではそういう意識はないらしい.
特にワゴンは殆ど TDS だった.
勿論,アルファは多い.まだ見ない156ももうすっかり景色に溶け込んでいた.
特にシルバーの奴が,路地裏から曲がって出てくるともう最高にカッコイイ.
他にも,146(145のセダン,145はあまりなかった)は多かった.
余り好みじゃない156のテールも,血族の関係なんだなと納得させられた.
今,現地の雑誌に掲載されていた,1998年メーカー別シェアの数字がある.
それによると1位は勿論 FIATで,33%を占める.続いて,Lancia,VW,
Renault,Ford,Alfa Romeo,OPELと続く.日本車では日産がトップだが,
そのシェアは僅か0.81%に過ぎない.トヨタに至ってはその半分である.
Daewoo や Hyundai
はシェアは少ないが,結構見る.あと,欧州では結構,
スタンダートな SEAT
も多かった.ここのクルマは本当にデザインが奇麗である.
残念なことに,どのモデルもちょっと,ジウジアロー臭が強すぎるが・・・
そうそう,Daihatsu
Terios や Suzuki VITARA(日本名:エスクード)なんかも,
人気らしい.PAJEROあたりも見掛けないことはないが少数派である.
Mercedes
はS(旧W126)かC(W202),特に,C-Klasee
が殆どを占める.
ただ,E-Klasse は勿論,SLKでさえ,見かけることも何度もある.
Mercedesブランドの人気は,ここでも健在のようだ.
そういやぁ,最近良くMailをくれるイギリスの人が,イタリア車について,
「never,Never,NEVER,buy」といっていた.彼は日本車に変えたらしい.
アウトストラーダを走行中,VW
Golf Wに出くわした.
写真で見るより,ずっとGolf Vに近かった.ディーラーで,New ASTRAも
見たが,デザイン的にはとても面白味がなかった.日本人なら飽きるかもしれない.
逆にデザインの良さに惚れ惚れしたのは,Lancia
のκ.
名前のせいで日本に導入されなかったという噂のカッパだが,
明らかなピニンファリーナらしさを醸し出していて,心奪われてしまった.
Lancia Z というクルマをご存知だろうか? Turboもあるらしいが,
Lancia Z Turbo.凄い名前だ.でも,意外にミニバンだったりする.
街でであったLancia.あえて問題にしますが,何の車種か解ります?
残念ながらフロントは(^^;)状態で,シャッターを押す気にならなかった.
それとデビュー当初から注目している,Ford
Ka:
これはもう,芸術の域.ギリギリのバランスで調和している.
このクラスは,イタリアでは中心となるので見る機会は多い.
しかし,個性的はスタイルには,何度となく,視線を奪われた.
現地のTV−CMで知ったのだが,SAAB
900 って,9-3 という名前に,
かわってたんですね.9-5 が BMW
5erを意識したネーミングだというから,
今度はさしずめ 3er なんでしょうね.YANASEが輸入元になったのが,
なんとも面白い偶然.ちょっとクルマは見掛けなかったけど.
折角の Super Car 王国だが,Ferrariに遭遇したのは一度きり.
PORSCHEでさえ,とても珍しい存在だった.でも,BMW Z1
に遭遇,ビックリ!
4日間殆ど歩き回り,石畳は,僕の脚を毎日痛めつけ,膝はもうガクガク.
そんな道を,文字どおり果敢に走り回るTAXIはどんなものか?
乗ったのは,旧ASTRA,Tempra Wagon等であった.
TAXIのボディカラーは,昔は黄色だったが,現在は白に変わりつつあるそうだ.
しかも,白いTAXIにはWagonが増えてるのが解かる.荷物のせいかな?
乗った印象は,どれも良かった.欧州車の脚のしなやかな硬さは,
この路面には必須なのであろう.マニュアルシフトも欧州では必要だろう.
ATで運転する方が,ずっと恐そうだ.エンブレ使わないで,ブレーキだけだと,
とてもすり抜けられそうにない.まぁ,日本じゃどっちでもいいけど...
ウチに帰って来て,自分のクルマに乗った時,そのサスとハンドリングの
フィールをハッキリと感じ,思わずニンマリしてしまった.
「あっ,この瞬間が欧州車だね・・・・」