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1998年2月定例会配布資料 動態診断 phase II 資料 【作成者】 時山 正 |
野中郁次郎、竹内弘高 『知識創造企業』 梅本勝博訳 東洋経済新報社1996
§1.知識変換モード
§2.組織的知識創造の促進要件
- 組織の意図
- 知識の真実性を判断する最も重要な基準
企業が知識を創り出すためには、意図を明確にしてそれを組織メンバーに提示し、彼らのコミットメント(献身的態度)を育成しなければならない
- 自律性
- 独自なアイデアの創出源
知識創造組織の自律的な個人やグループは、より高い組織レベルの意図に表明された究極的目標を追求するための自己の任務範囲を自主的に設定する。→自己組織化チームが有効
- ゆらぎと創造的カオス
- 組織と外部環境との相互作用を刺激するゆらぎ
創造的カオス − 組織内の緊張を高めて、危機的状況の問題定義とその解決に組織成員の注意を向けるため、意図的に生成されるカオス
- 冗長性
- 組織成員が当面必要のない仕事上の情報を重複共有していること
冗長性は暗黙知に根ざすイメージの言語化がきわめて大切なコンセプト開発のフェイズでとくに重要
情報冗長性は組織にその方向を自己制御するメカニズムを提供
問題点:情報の創造と処理のバランス
- 最小有効多様性
- 複雑多様な環境からの挑戦に対応するには、組織は同じ程度の多様性をその内部に持っていなければならない
§3.組織的知識創造のファイブ・フェイズ・モデル
- 暗黙知の共有
- コンセプトの創造
- コンセプトの正当化
- 原型(アーキタイプ)の構築
- 知識の転移