『パーマネンツへのエールと賛美を込めた、私的雑文』
素敵な歌を聴かせてくれるシンガー&サウンドメーカーで、渋谷「青い部屋」でライブやブッキング等を担当している
NOROちゃんが「パーマネンツ」と俺を結びつけるキューピットだった。
「“パーマネンツ”っていうバンド、絶対、ハスキーさん好みのバンドだよ。観にきてよ」
―――そんないつもとは違うテンションの言葉に引き寄せられて「青い部屋」に俺は足を運んだ。 正にジャスト・タイミングだった。運命のいたずらだ―――。
胸元に真赤な花を一輪、キザな白いスーツ姿でテレキャスーを抱えた野郎がライトの中にいた。
太ももあたりをスパンコールが愛撫する女がブリブリ、サックスの調子を体をよじらせながらチェックしている。
ファンキー・ベースと言えば“ミュージックマン・ベースだぜ!”と言いたげな野郎が、
ライトの余光をかすかに浴びた若僧ドラマーがスタートの瞬間を待っていた。
そして、音が出た瞬間、パーマネンツの表出する音と俺の脳天は確かな感覚を共有していた。 忘れえぬ出会いの瞬間だった。
有無を言わせぬキザな歌詞、ストレートなメロディ、スキを見せない四人の演奏力―――!
正に“一聴惚れ”っていうやつだ。
理屈は無用だ。このまま演りたいことを貫けよ!足元を気にするヒマが無いのが、ミュージシャン道だぜ! はしゃいで、酔わせて、狂わせて、泣かせてステージの鮮光を落とすがいい! まるで昭和歌謡ロックのように、いさぎよく―――。
氾濫する叙情的ロック?にツバを吐きかけ、お前らが触発される昭和歌謡ロックの魂(かっこよさ)の残像を、 観衆の眼前に、お前ららしさを注ぎ込み、実像としてぶつけるがいい!ライブではなく、“興行”なのだ。
そして、万人に愛されるバンドを夢見るな!たった一人でもいいではないか!
そんなかけがえのないファン(愛人)の熱い心にピストルを―――。
きっと、イヤ、間違いなく銃弾が足りなくなるはずだ。
それが「THE PERMANENTS」だ。
俺は2003年7月のある夜、お前らに撃たれた!
敵討ちは、この言葉という名の一撃だ!
俺は不真面目な優等生より、真面目な不良が好きだ!」
この言葉を「THE PERMANENTS」の四人とリスナーたちに贈る!
ハスキー中川 (DJ / プロデューサー / 音楽雑文屋)
(STACCATO COMPANY / HUSKY RECORDS) *SPESIAL
THANKS TO NORO