札幌の玄関口、新千歳空港。最高だよ!
2000年2月27日

 最初に言おう、新千歳空港はすばらしい。
いきなりの始りだが、仕事柄各地の空港を利用する機会が多いが、新千歳空港、今回で3回目の利用だが、待ち合せ時間を使ってじっくり見て回るといいですね、ここは。

 まず、第1にすばらしいのはサービス精神が非常に豊かなこと。常設のギャラリー、飛行機好きにはたまらない飛行機のモックアップが多数!




1/72スケールのモデルがケースに収っています。飛行機の大きさを比較するのには最高の教材!このケースが3つ有るので、展示機数は約100機!モデラーは必見です!




国際線ターミナルの奥の方にひっそりと展示されているのはF104Jに搭載されていたJ79−IHI−11Aエンジンです。私以外の見学者がいないのは寂しいですが、その分ゆっくり見学が出来ます。(笑)




 ちょうど訪れたときにはスタンプラリーが行われていて、飛行機のモニュメントを回りながらスタンプを集めると記念品(フォトアルバム、カード、パズル、抽選でテレカ)がもらえるサービスも展開されていました。待ち合せ時間を使い、しっかりゲットしました。写真は千歳空港に初めて降りた飛行機。水冷V8エンジンのヘッドには三菱のマークが!ミラージュに乗ったお父さんも鼻が高くなるでしょうね。




その他、各所に飛行機の解説の展示物が点在しています。

こいつはジェットエンジンの内部構造の説明。ブレード等が綺麗に並べられています。




 さらに、4Fの情報センターでは結構本格的なフライトシュミレーターが常設されていて無料で新千歳空港への離着陸が体験できます。ちなみに機種はB767だったように記憶しています。




 吹抜け天井の明るい空間の中央広場では、スノースポーツの展示会でリュージュ、スノーモービルの展示開設。さらにはアイヌの文化の展示として縄で木をつなげた小舟、木工実演、販売と待ち時間を飽きさせない工夫がある。その他にも数々のモニュメントも点在しいい雰囲気を演出しています。





 さらに、出発ロビーの判りやすい便利な場所に授乳室が二カ所も設置されている。つい端の方に追いやられがちな設備だけに乳児を連れた家族には非常にありがたい配慮ですね。




 ビジネスマンにも恩恵があるのは4Fにあるビジネスルーム。雑誌、ソフトドリンクがついて1時間1000円はかなりリーズナブルである。でももっとありがたいのは、同じ階にかなりの広さのオープンスペースが開放されていて、ソファーやカウンター席が落着いて利用できる。一般の利用者でここまで上がってくる人はほとんどいないのでフロアーはがらがら状態、ここならば簡単な打ち合せさえできてしまう。



 あまり大きな声では言えないがカウンター席ではコンセントが「さあ使って下さい!」と言わんばかりに設置してあったりもするのがかなりの高ポイントだ。(コンセントを探せの章参照)。さらに空港内にホテルがあるのも最近では珍しくなっているが、やはり便利である。




 さらに北海道の土地柄が存分に出ているのがおみやげと飲食店だ。
飲食店の売りはなんといってもカニ、ウニ、イクラの3種の神器!朝定食でさえイクラ丼等が1000円以下で提供されるし比較的メニューも豊富だ。おきまりのサービスしかしないどこかの空港も見習って欲しい物である。さらにそれに続いて地ビール、寿司、札幌ラーメンと何処も真剣に商品で勝負しようとする意気込みがショーケースから感じられる。

 北海道ならではのバライティー溢れるおみやげもこれまた悩みの種だ。先程のカニ、ウニ、イクラも豊富に揃えてある。札幌市内の二条市場も何度も行ったが、店によっては観光客向けの印象が強く値段にばらつきが大きい。そんな心配をするなら、いっそそれならば空港で買ってしまうのも手かも知れない。空港のおみやげ屋さんで買う海産物は、えてして割高な印象を常々持っているが、こと千歳空港はその度合がかなり低いように感じる。

大きな水槽に蟹がひしめいているので子供も水族館のようで大喜びだ!スキー、スノボで散財した若者も両親に少しぐらいは感謝を込めて安いカニでも買って帰って欲しい物ですね。(笑)





 その他に有名どころがずらっと顔を並べる「バター飴」「六花亭のマルセイバターサンド」「白い恋人」「ハスカップ」「ラベンダー」「夕張メロン」「チーズ、バターなどの乳製品」「熊注意のステッカー」「ジャガイモ」「北海道限定のお菓子類」「ラベンダーバージョン・キティー(笑)」とどれを買っても喜ばれそうな有名どころがひしめいている。この中で利益を出すのは大変そうである。少々過当競争気味にも感じますねえ。スキー帰りの若者でごった返していながら結構回れるのは広い通路や店舗の多さからで、高得点をあげちゃいます。

なにはともあれ、北海道の生命線は飛行機であることは間違えない。その正面玄関の新千歳空港はかなりの気合が入っています。札幌にお寄りの際は飛行機に余裕を持って空港内を散策してみてはいかがでしょうか?(空港から宣伝費等はいっさい頂いていません(笑))

ご意見・ご感想があれば掲示板に何か書いて下されば嬉しいです。