山 口 邸
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所在地:東京都三鷹市
敷地面積:141.72u
延床面積:101.31u
施工:光余建設株式会社
この住宅は
井の頭公園にほど近い
閑静で落ち着いた住宅街に建っています
ゆるいアーチ状の軽く薄い屋根は
街並みに優しさを与えています
外壁は
白セメントを使ったモルタル鏝(コテ)ヌリ仕上げです
わざと鏝むらを出す塗り方は
左官屋さん泣かせでしたが
おかげで質感に深みのある壁ができあがりました
造園では
季節の移り変わりに対応して
順番に花が移動するよう計算されています
天井は杉の無垢板張り仕上で
床はナラのフローリング仕上です
内壁はプラスターを鏝(コテ)で塗り廻したもので
全体的に自然素材をベースとした仕上です
正面のニッチは居間空間の中心を象徴的にデザインしたものです
本来なら「暖炉」が来てもいい場所ですが
実際はテレビ置場になっています
完成当初の本棚です
↓
5年後の写真です
ご主人は大学の法学部教授です
壁一面の本棚は
全てご主人所有の本と資料で満杯で
まるで図書室に居るみたいな空間になっています
吹抜の本棚にも
階段踊場から延びるキャットウオークで手が届きます
奥さまは
ご主人の未整理(ご主人にとっては系統立って整理されているとのことです)ぶりを嘆いておられますが
ある意味では大壁画のようにも見え
なかなか味わいのある壁ができ上がったと思います
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おいしいコーヒーごちそうさまでした
キッチンと向かい合うダイニングは
少人数(2人+α)のお茶や食事ができる場所として考えられています
4帖くらいのスペースで
広すぎず狭すぎず
心地良い空間です
また外部テラスにも出られ
内外一体としての空間が楽しめます
ここから観る風景は
隣家のお庭を借景として
緑豊かな大庭園が広がっています
天井は
この建物の屋根をモチーフに
曲面で仕上げています
壁は杉板と屏風状のプラスター壁で構成し
現代的表現の和室です
ご主人の書斎よりテラス側のお庭を眺めたところです
やはり空間は模型で検証します
この模型は基本設計時のものです
いろいろと検討を加え
実施設計では
窓の形状など少し違ってきています
模型製作:桑山 学(設計者)
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