番外編その5 G-Navi とやらというもの |
緒言(^^; |
岳人に広告を掲載し、どこからどう手を回したのかおぼろげながらに想像が付きながらも山用品店に大量に積み上げられている、G-Navi (GN-01)とやらを触る機会がありました。深く触ったわけではありませんが、思ったことをつらつらと・・・
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では実際に使う前に、
と云うのを抜粋して見てみましょう。
おいおい、そんな不安定なものなのか??
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ついでなので、他にも突っ込んでおきます
円周の交点?ちがうっしょ?三角の内角と既設点間距離からの正弦定理で未知点の位置を求めるのだから円の交点なんて出る幕無いでよね?
3種類の電波って・・・3機からの信号(データ、情報)ですよね・・・
4つ目の衛星が必要なのは、時刻同期です。しかも、初期測位時のみです、はい。
これもちょっと違いますね。確かに、基地局を衛星と見立てると云うのはauでやってますが、ケータイでのA-GPSの本来の目的は、
の2点です。もともと、この方式はdocomoとSnapTrackが開発したもので、SnapTrackをQualcommが買収したもんだから結託しているauがケータイGPSはauなどとでかい面晒している訳です。ま、持っていかれたdocomoも馬鹿なんですけどね。
ここもどうでしょう?ケータイでもGPSからの電波が受信できなければセルでのレベルに落ちてしまうはずなんですがねぇ・・・
え?”ウォッ地図”は元データはベクトルですけど・・・拡大してみれば明らか
威張るような話では無く、ここしばらくのハンディGPSやPNDは全部ベクトルですけど・・・ってか、ラスター形式で地図載せてるのって1機種しか知らんです。
なんで、ケータイを相手に張り合うのだろう?他社のPNDやハンディGPSと比較しないのだろう?多分勝るところが無いからだ、きっとそうだ。前段の”等高線地図とカーナビ地図”でもカーナビでは等高線が表示されないとたらたら書いているが、当たり前じゃないか、カーナビに必要なのは”道路”の情報なのです。等高線が入っていたら画面がごちゃごちゃになって見にくくなってしまうだけじゃないですか?
はなんとか読み流してやれるとして、
って・・・Wi-Fiは
だろうが。これが、素人さんが書いたのなら許せるけど、これ開発?企画?してるビジネスリンクって会社、IT関連企業なんですよ、これが。 |
では本番行ってみましょう。 |
ロケーション・・・都内ビル街にある某登山用品店 時:8月中旬の暑い日 まずは起動してみましょう。 NovaroboOneのロゴがアニメーション表示されて、しばらく待つ、待つ、末、松・・・建物の中だから衛星補足できなくて時間がかかるのかなぁ・・・窓際に持っていってみるも変化無し(まぁ、ビル街ですからね)、しばらく待つ(3,4分?)とやっと上下ボタンのコントロール部分が表示されるも地図は空白。???少なくとも、前回最終測位位置の地図ぐらい出ないものかなぁ・・・ (写真は、後日、屋外で撮った写真です。後述の、外でのディスプレイの見難さのと併せて) ちなみに、この持ち方だとアンテナを塞ぐので良くありません。写真を撮る間だけ、という事で。 |
とりあえず、この状態で触ってみましょう。 自作のSVG形式地図が使えるという売りの機能、My地図を表示してみますか。等高線地図を選んで、と。検索で都道府県一覧が出て、どれかを選ぶと国土地理院選定1003山が出てきて・・・選択、っと。 該当地域のファイルを検索して、全展開して、中心地点を出して周辺を縮尺に併せて切り抜いて・・・ってな処理を行っているのでしょう、地図がなかなか出てきません。なのでしばらく待つ、松・・・こと数十秒、やっと表示されました。 画面をよく見てみましょう。等高線が表示されています、当たり前です。先ほど検索した山名が中心に表示されています、当たり前です、ってなんか変です。 |
文字がダブって表示されています。まるで乱視の様です・・・ |
等高線は、太い線の計曲線、間の細い線の主曲線の2種類で構成されますすが、それぞれにおいて常に同じ太さで描かれるものです。しかし・・・こいつ、平気な顔して途中で太くなったり戻ったりしてるわけですよ、これが。 はっきり、見難い且つ醜いですね。使った個体の問題ではない事はメーカ(?)サイトを見てもらったら明白でしょうね。 ズームは、画面の右側にある上下ボタンか地図画面内左のズームボタンで行いますが、待てよ、と。なんで同じ機能を持つボタンが2つもあるのだ?よく見ると、左にあるのは音楽やらなんやらの直接呼出しボタン・・・固定でいるのか?他のPNDでもこんなの見たこと無いぞ?!こんなもんで余計な面積使うくらいなら、画面をワイド表示にしてもらいたいもんですね・・・って脱線してしまいましたが、ズームもかなりとろいです。タッチに反応してないのか?不安になってしまいます。ではスクロールしてみましょう。画面をタッチしながらスライド・・・えぇ、これもかなりトロイです、以下同文。連続スクロールは?画面が切り替わる前に3回連続でスライドしたら3回分スクロールされているのか??どうやら、ダメなようです。しかも、勢いに乗りすぎて、画面両脇の機能固定ボタンに触れようものなら、そのボタンの動作が行われてしまいます。ズームされたり音楽再生画面が現れたり・・・とろいのにこれだけは反応するのね。同時実行もできないのだから、専用ボタンは不要でしょ。 |
試しに、サンプルで入っていると思われる(無線LAN使って、My地図ワールドに出ている手順(2009年8月現在記載無し)に従ってダウンロードするんでしょけど・・・・)国土地理院作成のSVG形式地図(槍ヶ岳周辺)も見てみると・・・ 速度的にはUUDのと比べて若干速いです。そして、さすがに綺麗ですね。本職が作っただけの事はある、といった感じです。そう、UUDの等高線の太さ等が変なのは、UUDが変換に失敗したからなのでしょうね。そして、遅すぎるのも、データがでかすぎるからのです。 トンでもないところに地図を作らせちゃったのねぇ。 |
ん?本体=NovaroboOne自体が悪いのでは?と云う疑問を持つ方もおられるかも、ですが、考えにくいですね。と云うのは、地図表示以外は普通の速度ですし、OS・アプリケーション基盤の”ACCESS
Linux Platform mini”(ALP mini)は、旧Palm Source(現ACCESS Systems)が開発したものですから、悪いとは考えにくい訳です。NECエレクトロニクスのアプリケーションプロセッサ”MP201”及び、ハードウェアプラットフォームの”platformOViA”(明記されてないですが、概ねこれでしょう)も信頼ある製品ですしね。 ではでは、いよいよ外に出てみましょう。外に出る前に衛星状態の画面に切り替えて起きます。 表に出て画面を見ると・・・えぇっと、あの日は快晴でした。陽光まぶしく、バックライトが負けてしまって画面がほとんど見えません・・・初期のカラー液晶ノートPCの画面の様です。これを山で使えって?勘弁してよね。衛星状態の画面では補足した衛星数が4個を超えたようです。しかし、測位できたのか否かが分かりません。ので、ナビゲーションボタンを押して地図画面に戻ってみましょう。 測位はちゃんとされていました。大体1分程度でしたからSiRF StarIIIの性能どおりですね。ここはSiRF StarIIIさんの性能で決まるところですので、やるな、SiRF StarIII、といったところでしょう。 が、なんと道路地図が出てきました。どうやら、ナビゲーションボタンでは勝手に地図を道路地図に切り替えてしまうようです。山でも道路地図ですか?地図の切り替えは常に有効選択されているべきだと思うんですがね。 ま、どうでもいいや。スクロールやズームをやってみる、UUDのよりは速いけど、そうですね、Nuvi205の立体表示時の速度と体感的に同等、といったところでしょうか、つまり遅い。平面でこれでは堪らんですね。 期待以上にほにゃほにゃなので1回目はここで力尽きました・・・ |
確認し漏れた事が数点あったので1週間空けて再度使ってみました。今回は、電源オンから外です。起動画面は2分ほど。ナビゲーションを選択して、地図に現在位置が表示されるまでに大凡3分・・・SiRF
StarIIIとしては遅いような気もしますが、ビル街なのでまぁ、こんなものか??前回はある程度は窓際に持って行った時に衛星を捕捉していたんでしょうかねぇ。次に、My地図から等高線地図を選んで、北海道からずっと下がって長野まで行って槍ヶ岳を探して・・・この検索画面ってサイクリックじゃ無いので使い辛いですね。それと、前回の都道府県位は覚えていてくれないものかな、毎回毎回都道府県から選ぶのって、滅茶苦茶かったるいんですがね、とぼやきは置いといて。 槍が表示されたところでナビ開始を選ぶと・・・経路が見つかりません・・・ この後、無情にも道路地図に強制送還。また頭から再検索 orz |
つまり・・・道路地図上で道があるところ以外はルート検索できないと言う事です。eTrexシリーズでの直行検索ができないという事。次、現在地を選ぶと・・・また道路地図に戻ってしまいました・・・さてさて・・・等高線地図と道路地図は重ね合わせ表示されているという事ですが、一体どう使いこなせば良いものか・・・ 他、、カタログスペックから分かるダメっぽい、試してないけどダメっぽいところ ・GarminでのWayPointに当たるものが自宅と他7点しか登録できない ・経由地点が3点のみ・・・ルート切れないんですけど・・・ ・表示されるTrackが当日分のみ ・TrackBackができない ・検索に、メッシュ検索(=2.5万図の図名指定)があるのですが、こんなの誰が使うんじゃい! 結論 UUDの等高線地図付いて44100円、でも車載クレードル付かない(”私は犬になりたい”byさだまさし の乗りで) 手段(どうしてもSVGを使いたい)のための目的(ちゃんとしたハンディGPS作れば良かったのに・・・)を自己満足で実現しただけの、決して安くないPNDというのが正しい表現でしょうか。 どうしてもこれが欲しいという人は無理には止めませんがね、ってところです。 え?はっきり言えって?はい、最低。くれるというならもらってやっても良いけど、3日以内に木端微塵でしょうね。 と、1つだけ評価すべき機能がありました。それは、ディスプレイオフモード。おいらが使っているGarmin LegendHCx は現行Garmin機種では一番電池がもつ機種なのですが、それでも不満なのです。GarminのハンディGPSは半透過型ディスプレイなので夜間以外はバックライト不要なので、電池のもちは良いのですが更にもたせるために、画面を見ない時(移動中とか)は”画面変化が無い”メインメニュー画面にしています。地図画面だと移動に応じて変化する画面を表示するために、地図データから表示用に変換する計算が常に行われますし、トリップコンピュータでも移動に応じた変化量を計算しています。それに引き換え、メインメニューだと測位に関連する計算と軌跡の保存(本当は、microSDカードへの保存も止めれば良いのでしょうけど・・・)、電池残量の計算程度しか行われないはずですので電池のもちがよくなります。 また、画面のテーマカラーもそれなりに影響があるのかな?とも思っていて、(おそらく、)Garminのカラー液晶はノーマリーホワイト(液晶に通電しない状態で白色が表示される)の様なので、バックグランドが白になるテーマを選んでいます(昔の電池容量が少ない時代のノートPCでの常套手段ですね)。黒だと常時通電になるはず・・・やれることはやってるつもりでが、それもまだディスプレイにはアイコンなどがあるので通電されているので。これが無くなれば例え数%でも改善されるのでは?と思っていたのです。意外な伏兵にやられてしまった、といった感じですね。さらにもたせたいこちらと違って、あっちはもたないからなんとかするための苦肉の策、なんでしょうけど・・・ |
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