番外編 ハイテク登山の奨めの補足版


PDAとGPSの連係
Rhymeが使っているPalm、WindowsCE系のGPS関連ソフトを紹介します。

Palm系
GPilotS(ダウンロード等はこちらのオフィシャルサイトを)
○データのダウンロード
・GPSとの通信プロトコルはGarminプロトコルのみ
・Waypoint・ルート・軌跡(3点セット)全てのダウンロードが可能。GarminGPSへのアップロードも全てできる(軌跡データは保存軌跡としてのみ)ことになっていますが、Waypointとルート(ルート名を半角英数時にするとGPSに戻せます)が戻せない(日本語を使っているからか、GPSが日本語版だからかは不明)ので、あくまでも軌跡ログのバックアップとして割り切ることも重要かと。
・軌跡の保存単位は1回のダウンロードで1レコード扱い、カシミールでのダウンロード後の保存単位はGPS上での生データ単位(普通にGPSからダウンロードしたときと同じ)。
○カシミールに読み込ませる際の手順
1.GPilotSをホストモードにします。
2.カシミールで”GPSデータからダウンロード”を行います。
○閲覧と編集機能
・3点セット各々で一覧表示、ルートとWaypointは新規作成もできます。が、日本語は表示のみ可能で変更や新規作成時は使えません。
・保存した軌跡を画面表示できます。画面には2レコード同時表示可能。他、Waypointやルートも画面表示できますが、Waypointの全表示を行うと日本語が化けます。
旅とも(ダウンロード等はこちらの、seoさんのサイトを)
○データのダウンロード
・GPSとの通信プロトコルはGarminプロトコルのみ
・現状、アクティブな軌跡のみGarminGPSからダウンロード可能(Waypoint 対応の噂もあり)。GarminGPSへのアップロードも保存軌跡として可能。
○カシミールに読み込ませる際の手順
1.旅ともをホストモードにします(common->othersを選択)。
2.カシミールで”GPSデータからダウンロード”を行います。
・軌跡の保存単位はGPS上での生データ単位、カシミールでのダウンロード後の保存単位もGPS上での生データ単位。
・GPSとの通信プロトコルはGarminプロトコルのみ
○閲覧と編集機能
・軌跡データの一覧表示と、速度・高度・時間等をフレキシブルに縦横軸に指定できるグラフ表示が可能です。また、軌跡の保存単位で表示対象の指定ができるので、グラフ表示も細かい時間単位で行うことができます。

○CetusGPS(ダウンロード等はこちらのオフィシャルサイトを):Waypoint・ルートの新規作成、衛星の状態表示が可能。通信プロトコルはNMEA0183で、Garminプロトコルはありません。ホストモードが無いので、HotSyncでのバックアップファイルを変換してカシミールで読み込ませる(変換は実際やってみましたが、エクセルで計算式切りまくりでした...)ことになります。
○MapPilot(ダウンロード等はこちらの、ayamaさんのサイトを):Windouws上で、ビットマップから地図を作ることができ、地図に位置情報を表示することが可能。ホストモードは無いので、HotSyncでのバックアップファイルを変換してカシミールで読み込ませる。衛星の状態の表示も可能。通信プロトコルはIPS、NMEA0183等ですが、Garminプロトコルはありません。

WinCE系
GarmapCE(ダウンロード等はこちらの、fukuroさんのサイトを)
・3点セットのダウンロードが可能。また、GPSへのアップロードも可能(軌跡データは保存軌跡としてのみ)。
○カシミールに読み込ませる際の手順。
1.GarmapCE内でのデータ保存はGarmap形式で行います。POT形式にエクスポートすると緯度経度の小数点が2桁から1桁にネグられてしまいます。
2.GarmapCEで保存したデータを、母艦(Win)にてGarmap2で開きPCX5形式(*.trk)でエクスポートします。
3.カシミールで”GPS各種ファイルの読み込み”にて、上記でエクスポートしたファイルを読み込みます。
○閲覧と編集機能
3点セットと地図の同時表示や、NMEAモニターと併用することで衛星状態の表示も可能。Waupoint・ルートは編集や新規作成も可能。

接続ケーブルに関して
PDAとGPSをつなぐ際、一番苦労するのはケーブル。実は、ごく一部の機種用以外は売ってないのです。
前提話なのですが...
RhymeはPalmはPalmIIIcというシリアル接続の古い機種しか持っていないので、PalmIIIc以前のPalmComputing・3com(懐かしい)・USRobotics(もっと懐かしい)製のPalmでの話になってしまいます。また、WinCE系もE55がシリアル接続なのでUSB接続のCE系マシンではどうしたものやら見当が付きません。そして、VentureもVistaもシリアル端子(最近のGarminの機種ではUSB端子搭載のもあります)なのです。
従って、PDA、Garminともシリアル端子付きの機種でシリアル接続した場合のみとなります。USB接続の場合は変換コネクター等を利用する方法を検討ください。良い方法があったら教えていただけると嬉しいです。
また、うかつなことをやるとGPS、PDA共に壊す可能性があるのでRhymeが実際にやったことがある機種(GPS:eTrex Venture・Vista、Palm系:PalmIIIc、WinCE系:カシオペアE55)と方法のみ書きます。と同時に、メーカー等によって保証されたやり方では無いのでGPS、PDA共壊れるかもしれませんし、壊れてもメーカー保証は効きませんので自己責任でお願いします。
Palm系
eTrexシリーズとPalmをつなぐケーブルは外国から取り寄せる事も可能なようですが、国内で正式販売はしていません。よって、下記のどちらかでつなぐ必要があります。
1.クレードル、若しくはホットシンクケーブルとGarmin純正のケーブルを”RS232Cクロスコネクタ”でつなぐ
これだと、無闇にケーブルが長く&重くなりますし、クレードルを持ち歩く気にはなれません。が、比較的安全な手段です。
2.自作する
と、簡単に書きましたが部品さえ手に入れば本当に簡単です。が、工作を間違えるとPalm、eTrexとも壊れる可能性があるので自己責任を持て無い人、自信が無い人はやめた方が良いでしょう。
用意するものは、部品系はホットシンクケーブルとeTrex用コネクター(これはRIGHT STUFFさんで手に入ります。ここではVisor用のケーブルも手に入るはずです)、工具系はニッパ、ラジオペンチ。
作り方はいたって簡単。ホットシンクケーブルをPalm側のコネクタから適当な長さで切り、皮膜を取り、eTrex用コネクタを付け、配置を間違えないように端子をコネクタに組み込みます。あとは導通確認をして終わりです。
下に接続順を書いています。見たい人はグリグリっとやって下さい。
eTrex用のコネクタの場合の御参考:切り込みの有る側から順に、
 接続無し(※電源の為)・橙色(5)・黄色(3)・水色(10)
となるはずです(数字は、Palm側の端子を”表面を手前、端子を上にした”時の左側からの順)。が、一度、クロスコネクタで繋いで導通確認をきちんと行って下さい。
WinCE系
カシオペアE55に関しては、上述のRIGHT STUFFさんにて購入しました。
他の機種では、Palmと同様、クロスコネクタでつなぐか、Garmin側のコネクタとCE系マシンのケーブル買ってきて自作するしかないかと思います。

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