山行記 北アルプス (2004年8月21〜24日)編 |
北アルプス:天気不良で撤退 |
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またぞろ乗り込んだ北アルプスは槍方面。 今回は、わうちさんに槍に登ってもらうこと&Rhymeとかみさんは氷河公園を抜けてキレットから西穂以外の穂高を縦走するのが二大目標。 |
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8月21日:上高地〜横尾山荘 |
天気は、どう見ても異常な状態。台風16、17号が接近しておりとても不安定。天気予報も、崩れる日が遅くなりつつ崩れた状態も長くなっていく、と云う恐らく予報ができていない(いや、実際にできていなかった事が後に発覚)状態のようだ。 ま、とりあえず行ってみましょうの精神で出発。 上高地 11:30-12:07 穂高方面はガスっていて全く見えない。取り敢えず記念写真を撮って出発。 明神小屋 12:51-13:16 お昼ご飯。特に異常なし(天気が不安定なことは除く) 去年まで気がついていなかったのか、実際に居なかったのか、蝶がたくさん居てとても綺麗。特にアサギマダラと云う蝶がたくさん居て、つい見とれて進みが遅い。ま、今日は横尾までだから良いか。 |
徳沢園 14:23-14:44 GWには洋ナシシャーベットがメニューに出ていない...尋ねてみたら、”ありますよ”との事。勿論いただきます。食べている間はメニューが復活してましたが、暫くするとまたメニューから消えて...?? 美味しいのでOKとします。 カモシカ発見! 15:30-15:45 わうちさんが何かを見つけた模様。道の脇の崖の上を見ると...カモシカ!いやぁ、初めて見ました。じっとこっちを見ていますが逃げる気配はありません。こっとが手を振るとブル、っと耳を動かします。カモシカが動くと石が落ちて来るのはご愛嬌。 |
横尾山荘 15:54 今回は、早く着いたからなのか人数の関係か、個室一部屋を借り切る形に。快適。お風呂も2回入ってご満悦。 |
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8月22日:横尾山荘〜殺生ヒュッテ<->槍ヶ岳 |
出発 6:15 (槍ヶ岳 中央左に殺生ヒュッテ->
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槍に向かって出発 14:25 ちょっとうれしいと同時に、天気は諦めざるを得ないことを実感する。あまり長くも居座っていられない、後から登ってきた大学(?)の山岳部と思われるパーティー(テントを張ってから水場まで水を汲みに行ってきたそうな)に雷鳥がいることを教えて槍に向かう。 |
槍岳山荘 15:10-15:16 小屋で水分補給をして、いざ出発!幸い雨はまだ降っていない。 槍山頂 16:10?-16:30 心配していたわうちさんもすいすい登り、あっけなく頂上に到着。天気が悪いせいか、3・4組(北鎌から来た山岳パトロールらしき人もいて、3人して来年は北鎌に挑戦しよう!と変な決意->大森さん宜しく!)しかいない。他のパーティーと交代で写真を撮りあいっこして、天気がどんどん悪くなってきているので、あまりゆっくりできないのは承知の上だが、敢えてゆったりとした時間を過ごす。そして、全てのパーティーの最後に槍を後にする。Rhyme先頭、かみさんが最後。誰もいない槍を味わったかみさん曰く、ちょっとさびしかった、と。できることならRhymeが味わいたかった... |
下りは上りほどすいすいとは行かず、要所要所で足場を指示しながらとなる。まぁ、初めての人はどうしてもこうなるのは仕方ない。 槍岳山荘でバッチを買って、雨が降りそうなのでさっさと殺生ヒュッテに向かう。槍岳山荘は食事を待つ列でごった返していた。下り始めて直ぐに雨が降り出す。急がねば、食事は17時半からなのだ! |
殺生ヒュッテ 17:33 駆け込みでなんとか夕食に間に合う。とは言っても、3組しかいないからRhymeたちが出かけた事と時間も知っていたはずな訳で、槍から戻ってないのね、位に思っていたのだと思うが、30分遅れたら”遅すぎる”と心配したのでは無いかと思う。それと、遅れたぶん片づけができなくなり小屋の人に迷惑をかける訳で、たとえ3分でも本当は遅れてはいけない、反省。 濡れた服を脱ぎつつ、小屋の方に高校野球の決勝の結果を尋ねたら...”駒大が勝ちましたよ”。思わずガッツポーズが出てしまい、その場にへたり込んでしまう...今日の疲れが一気に吹き飛ぶ。高校野球って大して好きでは無い(Rhymeの出身校から上原なんて云うピッチャーがプロ入りしているにも関わらず)のだが、こんなに嬉しいとは思わなかった。 夕食後、オリンピックのソフトボール第二準決勝をテレビで観戦。結果はご存知の通りですが、気になっていただけに観れて嬉しかったのはRhymeだけか...はらはらのタイブレーカー、贔屓の宇津木麗華内野手の決勝打、気持ち良かった。 雨は激しく降り出した。予報は明日1日雨だったり昼は持ち直す、だったりはっきりしない。要は分からない、と云う事ね。明日の朝の具合を見ましょう。 |
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8月23日:殺生ヒュッテ〜上高地 |
殺生ヒュッテ 4:00 軽い高山病からの頭痛で目がさめる。トイレに行って、薬を飲んで戻ってくると、4人組みのパーティーが出発の様子。”出るんですか?”と声を掛けると”様子を見ながら出ます”との事。この雨の中完全夜間行軍とは...”お気を付けて”と別れる。 殺生ヒュッテ 6:00 雨は相変わらず激しい。 今日の予定は、わうちさんを氷河公園の分岐点まで一緒に下り、その先は、Rhymeとかみさんは氷河公園から南岳、わうちさんはそのまま上高地まで下山。 朝食を摂りながら天気予報を見る。昼は少し天気が持ち直しそうではあるが好転は望めそうに無い。台風も相変わらず九州南方に居座っていて、動きが読めない。最悪、上陸するなら最短で2日で動きが取れなくなるだろうし、2つとも来てしまったら4・5日は動けそうに無い、挟み撃ちだと最悪。やはり諦めるしかないのか??それとも沈殿するか?したとしても明日好天する保証は無い。下りよう...この雨なら、わうちさん1人を下山させる訳にはいかない。槍沢ロッジで沈殿する手も有るが、好天の見込みが立たないので、一気に上高地まで行こう。 出発時間を最長7:30とし各人準備開始。ヒュッテに残っていた最後の静岡からの2人組みから、”下山するのであれば一緒に行きませんか?”と申し出を受けたの快諾する。 出発 7:03 雨は小降りになっている。予報が少しでもあてになるなら、この程度の雨が続くはず。出発である。 雨の中、どんどん下る。休憩の度に、トップをかみさんと2人組みとで入れ替える。なかなかのペースで一気に駆け下りる。氷河公園への分岐点で、ちょっとだけ立ち止まる。行きたいと云う気持ちが湧き上がるが、リーダーである以上、メンバーに責任を持たねばならない。初めての雨、しかも足元は滑りやすい岩場、とてもでは無いがわうちさんを1人にすることはできない。それに、天気が読めない以上、これ以上山にとどまるべきでは無い。 槍沢ロッジ 9:05-10:14 ここまで下ればもう大丈夫。2人組みとはここでパーティーを解散。Rhyme達はロッジのラウンジ(?)コーヒーを飲みつつ、お菓子を食べる。団体さんとわいわいがやがや騒ぎつつ、予約をしていた西糸屋に電話して予約を今日に変更してもらう(幸運にも空いていたのだ)。横尾山荘は混雑で休憩はできないだろうから、ここでゆっくりと休憩を取る。次の休憩は徳沢園。 横尾山荘 11:24-11:33 やっぱり混んでいる。缶コーヒーを飲んでトイレに行ってすぐに出発。 徳沢園 12:20-13:39 お昼ご飯を取る。Rhymeは食欲が無くて、シャーベットを食べたかったが、無い、との事。その代わりにソフトクリームを食べる。本当は、シャーベットはソフトクリームがある時期はやっていないそうな。ん?では一昨日はなんであったのか?特別、だったらしいです。 明神小屋 14:32-14:38 立ち休みで通過 上高地ビジターセンター 15:14-15:51 写真展を見つつ、GWに続いてヤマネのぬいぐるみ(GWは信州ヤマネ、今回は紀州ヤマネ)を買う。 河童橋 15:53-16:00 売店でお土産を買いつつ、牛乳を飲む。これぞ牛乳!といった感じの味(どんなだ?)で美味しい。 バスターミナル 16:05-16:11 今日中に東京に帰るわうちさんを見送る。Rhymeとかみさんは西糸屋さんへ。 西糸屋 16:21 美味しい料理と白馬錦に舌鼓を打ちつつ、お風呂に3回入る。 談話室で、またぞろガストンレビュファーの”雪と岩”を読む。 オリンピックを見つつ就寝。あ!冬ソナの最終回ってもう終わってるじゃないか!しまった、留守録もして無い... |
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8月24日 |
朝風呂に入って、朝食。雨の中を上高地散策して松本へ。 鎌トンネルを抜けると雨は降っていない。松本は晴れ間がある。なんなんだ、この天気。最低! |
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総じて 結局、台風は大陸に逸れ25日以降の北アルプスは晴天。天気を読み違えるとはまさにこの事。でも、今回はわうちさんが槍に登れたんだから良いのである。 余った夏休みは、裏妙義に充てたので、これもまた良し。 天気を読み違えるのは仕方が無いとして、天気を判断するための情報をもう少し欲しいと考えるようになった。天気図は小屋で手に入るが、概況等は殆ど手に入らないし、ソースも少なすぎる。といった事情から、急遽、携帯電話を購入。今までPHSしか持っていなかったRhymeも、とうとう携帯電話を買ってしまった。有料でも良いから良い天気予報のサイトを探して、多数のソースから判断できる体制を整えよう。 |
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ルートとトラックのGPSデータ(カシミール3DのGPSファイル=GDB形式) |
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