山行記 丹沢(烏尾〜塔ノ岳)山行記(2004年6月5日)編 |
初めての、夫婦以外の方と一緒の山行 |
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新茅荘〜烏尾〜塔ノ岳〜立花〜源次郎沢〜新茅荘 |
三ッ峠で知り合った、わうちさんと一緒に丹沢に行って来ました。 目的は3つ 1.夏に予定している槍に向けて、鎖場の練習 →山を始めてまだ半年程との事ですが、クライミングができるので、縦走時の岩場とクライミングの岩場の作法の違いをが分かればOKかと。 2.Rhyme夫婦とのスピード調整(槍計画のコースタイムの割り出し) →三ッ峠で一緒に歩いた感じでは特に問題無く合わせられそう。 3.最大の目的は木ノ又小屋と立花小屋でカキ氷を食すること。 |
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入梅前日、朝から快晴です。思いっきり日焼けしそうです。 わうちさんと待ち合わせて環8(何故か空いてる)〜東名(こっちも何故か空いてる)を飛ばしていざ丹沢へ! |
大倉バス停 7:54〜8:30 お守りの入山届けを提出してから朝ごはんです。 |
新茅荘 8:48〜9:01 ちゃたろうくんを停めて(これで満車)、靴を履き替えて、さぁ出発! 烏尾尾根は1時間30分ほどのコースです。 まず、取っ付きから急登があります。これがおおよそ30分。足元は粘土質で少々滑りやすいのが難点。スロースタートなRhymeを置いて、女性陣は先に行ってしまいます。エンジンが温まったら一気に追いつくので、景色を見たり(樹林帯だから殆ど見えない...)、鳥の声(鶯を見つけることもできましたが、写真を撮る前にどこかに行ってしまいました)を聞きながらエンジンを温めていきます。 一気に高度を稼ぐと暫くなだらかになります。天気が良いので暑いです。樹林帯なので風もあまり通らずとにかく暑い。まぁ、快適でないといやなら山には来ないわけですから、文句は言いません、でも暑い... そろそろエンジンが温まってきたので一気に速度を上げて追いつきます。今回のオーダーは、かみさん、わうちさん、Rhymeの順で、一般的なオーダー(サブリーダー・メンバー・リーダー)です。 なだらかな所はほぼ30分で、急な九十九折に入ります。右に左に30回曲がると...切り立ったガレ場に出ます。ここまで来ると烏尾山山頂まで1分、着いたも同然です。 この九十九折ですが、木ノ又小屋のHPに30回と書いてあったので、数えてみたら本当に30回でした。 |
烏尾山 10:25〜10:59 (烏尾山から見た富士山→) |
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写真を撮りながら半分トカゲ状態。 さてさて、ここであまりマッタリしていては目的が果たせません。名残惜しいけれども出発です。 (←烏尾山から見た書策−新大日−塔ノ岳方面) 1600×1200 428KB |
出て直ぐですが、リード(紐)をつけていないどでかい(熊かと思ってしまった)レトリーバーとその飼い主に遭遇。山に犬を連れてくるなとは言うつもりは無かったのですがリードくらいは付けて欲しいもの。レトリーバークラスのでかい犬なら尚更。しかも、すれ違うのがやっとの状態でありながら犬に対して端に寄るように指示を出さないはこっちが限度いっぱいまでよっているのに何も言わずに通り過ぎる飼い主ってどうかしているとしか思えない。私たちの前にいた人は壁に張り付いていたのですよ!リードを付けていないことに気が付いたのはすれ違った後だったのですが、すれ違って直ぐに飼い主に対して”リードくらい付けてくれませんか”と声をかけたところ、”付けた方が逆に危険なんです”って、誰が危険なんだ?あんたか?犬か??”絶対に暴走しない保証は無いでしょ”と切り返したら”絶対に暴走しません!!!”と怒鳴り返してきました。何逆切れしてんだよ、こっちが間違ったことを言っているか?もし何か有った場合、責任を取れるのか?犬が苦手な人だったら慌ててしまってどんな状況になるか分からない、最悪滑落するかもよ??そこまで考えて行動してるの???私には無責任の塊に見えてどうしようも有りません。え?犬を飼ったことが無いだろって?とんでもない、実家で犬を飼ってましたよ、2月に死んじゃったけど。 兎に角、犬を連れてくる人、みんな悪人に思えるようなやつでした。私、完全に犬連れ反対派に回りましたからね。何言っても無駄ですよ。 今回の”馬鹿”(あえてこう書かせてもらいますよ、困ったどころではないですから)はこの一人だけだったので余計に腹が立ちます。 |
さてさて、本題に戻って 行者岳鎖場 11:24〜12:30 暫く行くと行者岳の鎖場小に出ます。わうちさんは鎖場が待ち遠しいらしく”ここ?”、”まだ、本番はもう少し先”。 そうこうするうちに、今回の正しいメインイベントの鎖場が現れます。鎖は上下2段、左右で2本ずつあります。上から見て右の方が易しいです。教えながらだと時間がかかるので、後ろから来た方には先に行ってもらって時間が取れるようにします。鎖を使う時の基本は、 ・鎖はまたぐこと ・両手でしっかりと握ること ・体を大きく倒し、岩と直角になること ・足の裏を岩にべったりと貼り付けること(岩と直角になると、必然的にそうなります) ・1本の鎖には、絶対一人 肝心なのは足の裏をべったりと付けることで、これにより滑らなくなるのです。体を起こしていくと、足はかかとから接地が弱くなり、離れ、そして摩擦が足りなくなって滑り落ちるのです。”鎖場では足が滑ってしまって”という方は一度お試しください。クライミングだと、スメアを効かせたり薄いホールドを使うところですが、登山靴はこれがなかなか難しいのです。 最近流行のステッキですが、持ったまま、手首にぶら下げたままだと岩に引っかかったりして危険です(身動きが取れなくなる、バランスを崩して落ちる等)。パーティを組んでいるのであればお互いにザックに付け合うなどすればザックを下ろす手間が省けます。伸ばしたままは論外です。 (他にもいろいろと書いていますので、暇な方はこのページの最後も読んでみて下さい) さて、本題 さすが、クライミングをこなすわうちさん、鎖の使い方を直ぐに覚えました。では、今度は鎖を使わないで岩場を上り下りしましょう。え?簡単??いやいや、クライミングとは作法が違うのです。クライミングでは下りることは殆ど無いですから。それに、クライミングでは必ずビレー(されていますが、縦走の岩場では余程のところではない限りアンザイレンやビレーはしません。つまり、何かあればそれはグランフォール(クライミング用語で、”地面(や棚など、人が乗れる所)まで落ちる”と云う意味)なのです。縦走の岩場はクライミングのコースよりは簡単なのですが、何かあった時のダメージはクライミングよりも大きいのです。これは結構なプレッシャーとなります。しかも、ザックを背負ったままですからね。 さて、練習しようと思ったら後続がどんどん来て鎖場があきません。空くのをひたすら待ちます。空いたタイミングを見計らって、まずは後ろ向きでの上り下り。あまり違和感は無いようですが、下りは勝手が違うようです。スメアは絶対にできないですから足場探しを慎重に。お次はクライミングではありえない前向きでの下り。足元が見えないのとザックが引っかかるのともろの高度感。難しいかなぁ、と思ったのですが直ぐに感触を掴んだようです。素晴らしい。 相変わらず混んでいるので間隙を突きながらの練習ですが、なぜかみんな簡単な方しか使っていないので、空いている難しいほう中心で何本か練習しました。もっと楽しんで(?)いたいのですが、次のイベントに行かなければなりません。鎖場は他の山にもありますから、今度は別の山で練習しましょう。 |
書策小屋 12:45 ここも閉まっています。ご飯には少し早いか?? |
新大日茶屋 12:58 またまたここも閉まっています。ここまできたらお昼は木ノ又小屋まで足を伸ばしても良いかな、と云うことで通過です。 ちょっとここで不安が...ここまでの3つの小屋、全て閉まっていた...まさか木ノ又小屋も??と云うことですれ違った人に尋ねました。”木ノ又小屋、開いてましたか?”、”開いてるよ!カキ氷も食べてきたよ!”、読まれてますね(^^♪ 、”ありがとうございまぁす、カキ氷食べに行ってきまぁす”、”(^^)/~~~” |
木ノ又小屋 13:07〜14:35 ザックをおろすや否や、”カキ氷下さい”、”何人?”、”3人!”、”2人分しかないよぉ、氷がなくなっちゃって看板も下ろしちゃったんだぁ、2人分でも良い??”!!そう、売り切れ御免状態だったのです。それだけたくさんの入山者があったと云うことです。ここまで来てカキ氷が食べられないとなっては本末転倒!2人分を3人で分け合って食べました。売り切れているのにすいませんでした。 カキ氷を食べてからお昼ご飯にします。ホエーブスでお湯を沸かして(なんか調子が悪かったのです。タンク内圧が低い?気化させすぎて安全弁から抜けていた??最後のほうになって安定してきたので、ますます原因不明)、ラーメン食べながらパンを食べて、わうちさんから頂いたスコーンを食べて。 満腹。になったところで塔ノ岳に向けて出発!ここから先はラクチンです。 (こんな痩せ尾根もありです→) |
塔ノ岳 15:05〜15:41 塔ノ岳直下で鹿と遭遇。一定の距離を保つものの逃げません。慣れているのですね。登山道のちょっと下で美味しそうに新芽を食べています。これが問題とされているのですが、もともとは彼らの生息エリア、変な開発と鹿の保護プログラムのせいで生態系を壊したのは人間な訳ですから責めてはいけません。雲取山の鹿と違っておねだりしてこないからまだ野生なのでしょうね。写真を何枚か撮って暫く見ていました。 そういえば、昨年、新茅荘から大倉に向かって歩いている時に鹿の親子連れに遭遇しました。親は人間が来たので山の中に入っていたったのですが、子供のほうはどうやら生まれたばかり(足がまだしっかり立てていない状態)の様で何も分かってなかったみたい。こっちが、じっとしてたらよろよろと近寄ってきます。手を出したら鼻先でつんつんと触れてきます。親のほうを見たら不安そうな顔でじぃっとこっちを見ています。これ以上親に不安を感じさせてはいけないのでこっちから立ち去りましたが、あの子鹿はあとで親に怒られたんでしょうか?”人間は怖いんだから近寄っちゃいけません!”って。さて、塔ノ岳に着くとさすがに少し雲がかかりかかっています。奥丹沢の方は雲海になっています。そう、雲が下になる高度なのです。でも景色はまだまだ良いです。ここでもしばらくマッタリとします。 (←塔ノ岳から見た雲海) 尊仏山荘のトイレは有料なのですがバイオトイレになっています。 あまりマッタリとしていては下山できなくなってしまいますので、名残惜しいですが出発です。 大倉方面への階段状の登山道を下り(登山道の侵食が激しく、流れ止めのために施されたものです)、どんどん高度を下げます。階段状になっていると非常に歩きづらいですが、環境保護のため(なら行くな!と言う人もいるかと思いますが、そればかりは...)ですから我慢。 |
立花山荘 16:02〜16:26 カキ氷第2段!山かカキ氷かどっちが目的だったか忘れてしまうそうです。 ちゃたろうくんを新茅荘に置いているので、大倉には下りずに、途中から源次郎沢に向かって進路を変えます。粘土質の悪い足場ながらもどんどんと高度を下げます。いや、下げているつもりですが細かい九折の為なかなか下がりません。しかも足場が悪く女性陣はスリップと格闘中です。Rhymeはというと、ショートカットできそうな踏み跡を使って直降をたまにして楽をします。滑らない??滑らないのです、これが。靴(わうちさんはハイキングシューズ、Rhymeは重登山靴)と慣れ(かみさんは重登山靴なれど経験数が違いすぎる)のおかげです、って自慢してどうすんだい。 |
源次郎沢の取り付き 17:25 途中2組を抜きつつ、悪い足場と格闘しつつ、登山口である源次郎沢の取り付きに到着。沢に下りて冷たい水で涼を取ります。快感!どうやら、書策新道(書策小屋への直登ルート)は、ここから沢伝いに少し入ったところから始まるようです。ちょっと興味があるルートなので偵察もできてしまいました。地図には出ていないルートなので、ここからのはずだ、という見当は付けていたのですが、これで確証が取れました。 直ぐ先には交番(丹沢派出所)とトイレがあります(隣にはキャンプ場)。また、ここからは林道です。ぶらぶらと歩いて新茅荘到着 |
新茅荘 17:53 靴を履き替えて帰宅の途につきます。 夕食を食べていこうと云うことになり、であればRhymeが学生時代によく行っていたラーメン屋に行こう!となったのですが...行ってみたら更地になっている...移動したともなんとも書いていない...結局他の店で食べたのですが、9年の長さを感じてしまいました。(後日ネットで調べたら2年ほど前に隣の駅まで移動してた事が発覚!次は行くぞ!!) 帰りも渋滞も無くすんなりと帰ってきました。 |
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総じて Rhyme夫婦としては、初めて2人以外の方とパーティーを組んでの山行でした。一番心配していたのはペースを含めた登山スタイルが合うか否か、でしたが案ずるより生むが易し、良いパーティーが組めそうです(よね?わうちさぁん?)。私もいろいろと勉強になることもありましたし。わうちさん、今後も宜しくです! |
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鎖場のこと、いろいろと (渋滞中→) |
次、”写真:ルート”を見てください。 ここは黄色い線のところでルートが上下に分かれています(=支点で固定されている)。また、赤と青の左右2本のルートがあります。鎖場でのルール、”同じ鎖は一人しか使ってはいけない”だけを守るなら都合4人は同時に取り付けます。ただし、この鎖場の上部は狭い為、左右が近すぎて危ないかも?と考えると実質1本のルートと考えられなくも有りません。 しかしながら、上部の方が下部よりも短い時間で下りられるのでさくさくと上部を下りて、下部は開いている方を使ってさくさくと下りれば、実質3人は取り付けるはずです。 鎖場に慣れた方だと、それほど混みそうに無いけど?と思われたかと思いますが...実際には大渋滞なのです。 |
と云うことで、考察1 何故か下部は青い方のルートしか使われていないのです。なぜなら赤い方が簡単だからです、いえ、青い方を下りられる技術を持っていないからでしょう。これが渋滞する要因のひとつかと思います。 |
追加での悪条件、考察2 たとえ、ルートが1本になったからといって、さくさくと下りていればここまでは混まないはずです。と云うことで二つ目の要因ですが、単にさくさく下りていないからです。明らかに技術不足です。同時に、技術習得の意思が無いか薄い、教える人が皆無(教えられそうな人もいない)だからです。明らかにパーティーを組んでいても教えている人が誰もいないのです。うぅむ、今だけ下りられれば良いのか?ちゃんとした技術を身に付けなくても良いのか?疑問です。 ここに1時間以上いたのですが、上手い、と思った人は3人だけ。恐らく100人どころでは済まない人が通ったはずなのですが... まずは2人組みのパーティー、前を行く人はシングルステッキを短くして鎖と一緒に握っていましたが、きちんと鎖が握れています。2人とも体がしっかり起きていてするすると登っていきました。 もう1人は女性。鎖場に着くまでに歩きながらダブルステッキを短くしています。手首にビラ下げたままなのですが、手の使い方が上手でステッキが何所にも当らないのです。そして体もしっかり起きていてするすると登っていきました。 他の人はというと、まぁ、みなさん、好き勝手なスタイルで危なっかしく下りてきます(よく落ちなかったね、と言いたくなる様な強引(=鎖が足に絡まっている、鎖をくぐる等)な人もいます)。ちゃんと下り方を知っているな、と云う人は殆どいませんでした。挙句に、”こっちは練習なので構わないで通ってください”と宣言していたら、通りすがりに”練習ねぇ”と冷ややかに声をかけていくおばさん、”練習しないと通れないのか?”と言いたげな様子でしたが、あなたの方が練習したほうが良いですよ、と思わず言いそうになってしまいました。 |
まとめ(になるのか??) なぜ、Rhymeがここまでこの件に拘るかというと...過去に苦い経験があるからです。 1.劔の”カニの横這い”で、ツー登山客のせいで、30分の完全停止(渋滞だと少しずつは進むはずなのですが、完全に止まってしまいました)を強いられたことがあるのです。話によると、そのツアー客は”カニの縦這い”でも渋滞を引き起こしていたそうです。これとは別に、頂上でとんでもないことをやられて添乗員に苦言をたれた話は今後出てくるかも? 2.かみさんを連れて初めて槍に行った時、かみさんの鎖場の練習を槍でやれば良い、位に思っていたのです。Rhymeにとっては槍はそのレベルだった(小学2年で行ってしまったので、練習に最適、位にしか捕らえていなかったのです)のですが、ところがどっこいで...次の年には、この鎖場で猛練習をしてから再挑戦しました。 この二つの経験で、練習がいかに大切かを身をもって経験したからです。 正直、この鎖場は難易度は低いですが、使い方によってはバリエーション広く練習できます。基礎技術を身につけるには丁度良いところだと思います。が、”ここを越えられたから何所に行っても大丈夫”と云うことでは有りません。過信は禁物、自分の技術に応じた山行を心がけましょう、特に中高年の方!(昨年の遭難統計では、遭難者のうち78%、死者のうち92%が40歳以上の中高年と言われる人たち(だけでは無いですが)です)。って、Rhymeが言っても説得力無いか... 兎にも角にも、最近、余りにも杜撰な登山者もどきが多い事には呆れてしまいます。 |
蛇足 先述の通り、1本の鎖には1人しか取り付いてはいけません。なので、意思疎通をしっかりしましょう。終了点に達して安全を確保したら次の人に”来て良いよ”のコールをしましょう。また、前の人から何もコールが無いときは”行っても良い?”と確認のコールを出しましょう。何も言わないのは×ですよ! |
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ルートとトラックのGPSデータ(カシミール3DのGPSファイル=GDB形式) |
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