山行記 雲取山(2004年1月10〜11日)編


2004年、二人での山初め!

今年度の二人での初山行です。
今回の時間記録は全てGPSとSUUNTO X6で計測しています。

準備
前日に雲取山荘に予約を入れ、積雪量を確認したところ、南斜面はほとんど雪は無く、北斜面に10cm程度の積雪とのこと。6本爪のアイゼンで良さそうだが、Rhymeは10本爪のアイゼンしか持っていない...かみさんは両方持っているので6本爪で良いだろう、と思っていたら10本を持ってきたんですよ...曰く、”買ったばかりだから使ってみたかった”との事。まぁ、嬉しいのは分かりますけど (^^)

1月10日:三峰ビジターセンタ→雲取山荘

朝5時30分に車で家を出て、駐車場と登山口のある三峰ビジターセンターへ。途中のコンビニで買出しをして行こうと考えていたのですが、三峰ビジターセンターのある村のひとつ手前の村の途中から全くコンビニが無いと云う状態で途中で一度引き返すと云うハプニング。20分くらいのロス。ちゃんと買ってから行かないとダメですね。

8時50分:三峰ビジターセンター到着
朝食を摂り、水の補給とトイレ等々、もろもろの準備。

10時00分:出発
20分ほどで入山届けの提出場所である鳥居に到着。入山届けはきちんと出しましょう。炭焼き平辺りから、所々に凍りかけ&ザラメ状の雪が出ており非常に歩きにくい。極力道の端ぎりぎりの人が踏んでいない所を歩くようにします。

11時30分:地蔵峠着
ちょっと前から少し雪が積もっているがアイゼンをはめる程では無い。少し休憩。
5分もかからず霧藻ガ峰に到着。絶景!いやぁ、ここまで絶景とは思っていなかっただけに感激一入。
ここから1、2分で霧藻ガ峰の小屋に到着(11時40分)。はい、次行きましょう!


(霧藻ガ峰にて)
山座同定用・カシミール3Dのカシバードでの画像はこちら

12時00分:お清平通過!
ここから白岩山までは、今回のコースで一番きつい登り、気合入れていこう!
ここまでは、軽い積雪で足場が悪い(北斜面のみ)にも関わらずコースタイムより早いくらいで来ていたのだが、思わぬペースダウンをしてしまう。自分ではペースが落ちているとは思わなかったのだが、大ダワまで2時間20分が3時間15分(休憩抜き)もかかってしまう事に。

12時42分:前白岩肩通過
13時02分:前白岩山通過
13時40分:白岩の小屋到着
ちょっと遅くなったけどお昼ご飯。
風が当たらないところは暖かいのですが、風が当たると異常に寒い。食事を摂るために風が当たら無いところを探してうろうろ。小屋の中も見たのですが、入って良いか否か判断が付かなかったので入らなかったです。誰もいないし...

(白岩の小屋->)

13時55分:白岩の小屋出発
さすがに積雪量が多いと感じたためアイゼンを装着。北斜面は良いのですが、それ以外は雪が無く、土や石、岩の上をアイゼンをはめたままでの通過。歩き難い&アイゼンが傷むぅ...

14時30分:白岩山通過
ここで鹿を見かける。10mほど離れてますが警戒はしているらしく、かみさんと話をしていると、声を出した方をちゃんと見ているのは大したもの。
ここからは暫く南斜面ですが下りなのでアイゼンははめたままに。所々、凍りかけ&ザラメ状の雪があり、下りなので足を取られ易いと判断したからです。悪い判断ではなかったが、数箇所あった階段では段に使っている木の板にアイゼンの爪が突き刺さり抜けない。いや参った。

15時25分:大ダワ着
中休憩。来た方を見ると雪は無く、これから向かう方向は詰っている、なんだかなぁ...一番判断に困るコンディション。

15時34分:大ダワ出発
良い感じに雪が積もっていて、今日1日では一番歩き易かった。残りは小屋を目指すのみ!

15時57分:雲取山荘到着!


雲取山荘での一夜
ログハウス風の立派な小屋です。トイレもバイオトイレとなっており先端を行っています。なんでも、玄関は東京で食堂は埼玉との事。
小屋全体の暖房は無くて、ロビー前に灯油ストーブが有るのみ。お部屋は全て個室となっていて、私達が泊まったのは8畳の部屋で、福岡から来たおじさん2人組みと相部屋。これでもか!と言わんばかりの布団と、部屋の真ん中に(恐らく炭を使った)炬燵。この炬燵に入ると暖かくてそのまま寝しまいそう...その前にご飯食べなきゃね。

夕食はハンバーグ。おいしくいただいて、みんなで炬燵の周りに布団を敷いて、炬燵に足を突っ込ん掛け布団をかぶって寝ました。標高は1800mほどなのですが、昨年の北アルプスでの一件があるので、高山病予防対策として食べる酸素を食べて(飲んで?)から19時過ぎ(早い...)に就寝。ちなみに、夜間の部屋の最低温度は6度でした。

1月11日:雲取山荘−雲取山−雲取山荘−三峰ビジターセンター

5時40起床、6時朝食。いたって健康的。
7時04分:雲取山に向けて出発
往復1時間程度なので、デジカメとお茶、GPSだけナップサックに詰めて行く。勿論、アイゼン装着。

7時30分:雲取山到着
まさしく絶景!富士山から南アルプスは北岳、甲斐駒ケ岳ほか諸々の山が一望に見える。都心の近くにこんなところが有るとは...感無量。ゆっくりと景色を眺めて、偵察を兼ねて雲取の非難小屋まで足を伸ばす。ここもきれいな小屋で、一杯水の非難小屋よりも立派だ。夏は食料をいっぱい持ってここに泊まろうか?
ちなみに、雲取山は東京、埼玉、山梨の県境です。


(雲取山より富士山、南アルプス)
山座同定用・カシミール3Dのカシバードでの画像はこちら

8時13分:再び雲取山荘
右手の爪が割れていたので爪切りを借りて措置をとる。いつ割れたんだろう...お茶を補給。

8時42分:下山開始
アイゼン装着で下山開始。それほど寒さは感じないのだが...

8時59分:大ダワ通過
9時55分:白岩山到着
昨日はさっさと通過してしまったので、今日はちょっと休憩。かみさんは昨日は全く気づいていなかったとか (^^;

10時01分:白岩山出発

10時16分:白岩の小屋到着
結構寒い...ので、朝昼中間食を摂る為に小屋に入らせてもらう事に。声を掛けたが誰もいない。本当に使っても良いのかな?と思いつつ、土間で食事を摂りました。
柱に掛けてある温度計を見ると氷点下7度。壊れてるのか?と思い、SUUNTO X6で温度を調べると...氷点下6度...寒いわけだぁ。

10時34分:白岩の小屋出発
戸締まりをきちんとして、ゴミが無い事を確認してと。使わせてもらったのだからちゃんと礼儀は守りましょう。

11時01分:前白岩山通過
11時20分:前白岩肩通過
11時53分:お清平到着
中休憩を取り、お茶を飲もうとしたら...
二人ともザックの脇のフォルダーに私は保温ケースに入れて、かみさんはそのままペットボトルを差していたのですが...かみさんのお茶は見事に凍ってました。私のは問題無かったのですが、保温ケースってちゃんと利いてるんですねぇ。いや、助かりました。
12時07分:お清平出発
12時35分:霧藻ガ峰の小屋を通過
12時37分:霧藻ガ峰到着
ちょうど時間も良いので、絶景を眺めながらお昼ご飯を摂ることにしました。私達以外は3人しかいなかったので場所一番景色の良い特等席が取れました。雪の上にレジャーシートを敷いて食事することを念頭置いてレジャーシートを持って来てはいたのですが、岩と丸太を椅子に使えたのでラッキーでした。
メニューはお湯を沸かしてのカップラーメンと珈琲。下界では何とも貧しい食事ですが山では豪華(?)な食事です。
食事の準備を始めたところに10数人の中高年大所帯到着、や否やリーダーと思われる人が”10何人です!”と大声で宣言。それって場所を譲れと言っている?まだ岩も空いてるし、雪が無いところは泥だらけで座れないけど、雪の上ならレジャーシートなりを敷けばちゃんと場所は有るよ。と思っていたらおじさんが一人やってきて、私が確保していた丸太を貸してくれとの事。こいつら、こんな大所帯で何も準備してないのね...でも貸してあげない。今は食事の準備中で座ってないけど後で座るから。
その後のその大所帯はと云うと、残っていた岩に密集して、且つ道にはみ出した状態で食事を始めました。数人はカップラーメンを持っていたようですが、これまたリーダーと思われる人からの指示は”お湯を持っている人は供出して下さい”。え?お湯を持たずにカップラーメンだけ持ってる人がいるの?バーナーも無いの?10何人もいて。お湯を持っていた人は他人の為にボッカした訳?その後の騒がしさも併せて、あまりの酷さに閉口してしまいました。
これが中高年団体登山の実態か?

13時40分:霧藻ガ峰出発
13時48分:地蔵峠通過
私は地蔵峠を越えてすぐにアイゼンをはずしましたが、かみさんは足下に自信が無いらしく、入山届けを出したところまでずっとアイゼンをはめたままでした。所々に凍りかけ&ザラメ状の雪が残っていて滑りやすいのは確かですけどね。

14時57分:三峰ビジターセンター着
荷物を車に放り込んでからおやつ代わりに”芋田楽”を頂く事に。ぱっと見は小振りなサツマイモと云う感じですが、味はジャガイモと似て非なるもの。ど忘れしてしまったのですが、付近で取れる珍しい芋との事。おいしかったです。

16時頃:三峰ビジターセンター出発
温泉に入ろう!と云う事で今回もちゃんと温泉セットを持って来ています。三峰神社にも温泉が有るのですが、今回は道の駅大滝に併設されている温泉に入ることにしました。露天は無いのですが、きれいでゆっくり入れました。景色も良かったです。
ルートとトラックのGPSデータ(カシミール3DのGPSファイル=GDB形式)

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