児童相談所の専門性  〇絶対要件  ・児童の最善の利益を考え、児童の抱える問題点を専門的技術を用いて解決する能力  (児童や家族等の外の人間から専門家と認められること) 〇基本的条件  ・十分成熟した成人であること(知・情・意すべてが調和を保って成熟)。  ・学習に対する熱意と能力があること。  ・人間に対する洞察力→受容と共感(児童・家族と容易にかつ自然に人間関係にはいる   ことができること)  ・職業倫理が確立していること  ・児童福祉施設での実習経験を有していること 〇技術・知識  ・児童福祉の理念の理解  ・児童福祉に関する法体系の理解  ・児童福祉サービスの種類と内容の理解と社会資源の活用の実践力  ・児童相談所の機能の理解  ・相談援助の諸方法の理解と技術  ・関係機関の業務内容の理解と連携技術  ・統計手法の理解  ・ケースワーク、グループワーク、心理療法等専門知識の習得  ・チームワーク形成の理論と実際  ・児童の問題に対する医学的(DSM、ICD−10)、心理学的、法律学的理解 上記内容は、私が下記の国連の会議の内容も参考に勝手に考えたものです。 1962年エカフェ会議「家庭、児童の福祉に関する職員研修」 2週間の期間中、職員研修のプログラムやカリキュラムだけでなく、もっぱらいかなる 人間であるべきかが熱心に取り上げられた。結論として、色々の人間的条件が出された が、直接児童を取り扱う職員の条件を2つあげている。 直接児童を取り扱う職員の条件 第一に十分成熟した成人であること(超自我、自我、無意識の本能的衝動のいずれも  が発育不全であってはならない。知・情・意すべてが調和を保って成熟)。 情緒が十分に安定し、常に平常心を保ち、何事にも泰然として動ずることがあっては  ならない。 第二に児童と自然に好ましい人間関係を設定できる性格をもっていること。 ------------------------------------------------------------------ ブラウザの「戻る」で児童福祉メモランダムに戻ります