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「ワールドマスター」の世界の人々の習慣
1.テーブルマナー (これであなたもマルカム王国で、恥をかかない?)
- まずテーブルに着きます。決して、デートの相手の女性の椅子を引いたりしてはいけません。女性の椅子を引くのは、母親かそれより年上の女性にするものですよ。(分かりましたか、イチ・ロー君?)
- 男性は、先に椅子に座ってから、女性に着席を勧めて下さい。この時、さりげなく勧めるのがポイントです。命令口調で勧めたら女性に嫌われてしまいますよ。
- 料理は全部一度に出てきます。(コース料理という考えは、マルカム王国にはありませんよ)
- 料理がそろったら、お祈りをしましょう。作物の神様と、大地の神様に、お礼のお祈りをするのです。それから、食卓に上ってくれた食材の数々にお礼の言葉を思い浮かべて下さい。でも、見た目には、左手を自分の胸に開いて当てて下さい。静かに目を閉じてお祈りするんですよ。土地によってはお祈りの言葉を口に出すところもありますが、たいていは静かにお祈りします。
- さて、いよいよ、料理の食べ方です。食器は、すぐ手前に取り皿がおいてあります。その右にナイフ、さらにその右がスプーンです。左には、フォークが置いてあります。先がY字型をしていますが、これがこの世界のフォークです。
- まずは、スープから口を付けます。直接スープ皿を手に持ってスープを飲むのは下品です。女の子に嫌われたくないなら、ちゃんとスプーンを使いましょう。スプーンは右手に持ち、先端をスープ皿の右から静かに沈めて静かに口へ運びます。手前から、奥に向かってすくうフランス料理式のやり方は、向かい合った相手との決別を意味します。従って、女の子は相手の男が気に入らないと、スープだけ飲んで帰ることがよくあり、フランス料理式にスープを飲んで間接的に「あなたはタイプじゃない」と伝えることができます。
- 次は肉料理、魚料理、お好きなものを選んで食べて下さい。昔は、男は肉料理、女は魚料理から食べるのがしきたりだった頃がありました。今はそんなことにはこだわらず自由に食べてかまいません。しかし、しきたりに厳格な家ではたまにそういうことを強要されます。
- 肉料理、魚料理でポイントになるのが、フォークの使い方です。フォークは、日本で言うなら、カニの足から身をかき出すあの食器が一番近いと思います。しかし、魚料理や肉料理の身をかき出したりしてはいけません。
- まず、フォークで料理を軽く押さえます。ナイフで肉を適当な大きさに切ったら、今度はフォークで肉を刺して口に運びます。このとき、フォークを刺すところが相手に見えないようにするのが品のある食べ方とされています。
- 次は野菜です。生の野菜は軽く手でちぎって、ドレッシング皿に付けて食べます。煮たり焼いたりした野菜は、フォークで突き刺して食べます。
- つぎは、主食の麺です。パスタと言ったほうがいいかも知れません。少し太めの麺ですが、フォークの片方の針に刺して巻き付けて口に運びます。それでは一本ずつしか食べられないと思っているあなた、大きな間違いです。一本の麺は非常に長くできています(だいたい50センチから1メートルぐらい。中には皿に盛られているパスタがたった一本で出来ている「一本麺」や二本で出来ている「双子麺」は高級品とされています。)
- 麺が長いと食べるのに時間がかかります。が、そこは、会話の時間にして、積極的に女の子に話しかけましょう。
- 最後がデザートです。お茶とケーキが出てくる場合と、果物が出てくる場合の二とおりがあります。両方出てくるのは贅沢の範囲に入りますが、女の子の気を引くなら両方出るように頼むのがいいでしょう。ここでは、音を立てずに静かに食べられれば十分です。
以上が、マルカム王国のテーブルマナーの概略です。イチ・ロー君わかりましたか?
というか、デートマニュアルだな、こりゃ。(一郎談)
2.手紙の書き方
マルカム王国の手紙の書き方は特に変わっていることはありません。でも、いくつか注意しなくてはいけないことがあります。
- まず、紙とペンを用意します。マルカム王国には紙も、ペンもあります。紙はケゾという木の皮です。ケゾという木は年輪と年輪の間が密着しておらず、切れ目さえ入れれば、シールを台紙からはがすように紙が取れます。しかしそのままでは、丸くなっているので、酢の中に付けて、重石をかけてから乾燥させて使えるようにします。ペンは鳥の羽ですが、インクは、イカの墨です。
- 最初の書き出しは、季節の挨拶です。
- 次に、自分の近況を報告します。初めて手紙を出す人には自己紹介をします。この自己紹介がないと、失礼に当たり、読んでもらえないことがあります。
- そして、本文に入ります。
- 本文を書き終えたら、締めくくりの挨拶を書きます。代表的なところでは、「直接お会いしたかったのに」といった感じの内容が最上ですが、無難に「乱筆乱文で失礼します」とまとめることが多いようです。
- 最後に、なにも付けず、自分の名前を書き込んで手紙本文はおしまいです。
- 日本なら、折り畳んで封筒に入れればいいのですが、マルカム王国では折り方を間違えると紙(木の皮?)が破れてしまうことがあるので注意が必要です。そこで、くるくると筒のように丸めるのが普通です。
- ここで、お金に余裕のある人は筒を買って、その中に手紙を入れ、送ります。
- 次にお金の余裕のある人は、リボンを買って、手紙を巻き、封印糸でリボンがずれないようにして、送ります。
- お金がない場合や、急いでいる場合は、細い紐や糸で巻いて結んで送ります。
- 送るときは、誰か信頼のおける人に頼むのが、マルカム王国では一般的です。(まだ、郵便制度が発展していないんですね)
以上、手紙の書き方から、送り方まででした。
XX.補足メモ
(その1) 女性がよく午前十時頃に入浴することがありますが、
これもマルカム王国では一種の習慣です。午前中に入浴するからといって、夜に入浴しないわけではありません。
一説には、その日の朝食の後かたづけまでが、女性にとっては一日の区切りになるという考え方があって、新しい一日を迎えるに当たって入浴するのが習慣になったという説があります。
別の説では、男を仕事に送り出したあと、息抜きに始まったことが今でも続いているという説明もあります。
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