
| オヤジ達の焚き火2(真冬のソロキャンプ) |
□□ 99年2月6日本栖湖浩庵キャンプ場に行った。
今回はニフティのキャンピングフォーラムのオフ会キャンプ。参加者は、冬の真最中でのキャンプであるという理屈をつけて一人でキャンプを楽しんでしまおうというオヤジばかりなのである。
通称オヤジオフ。今回で2回目。前回は静岡県梅が島で行った。そのメンバーは、幹事である愛知県豊田市の「HOPE」さん、名古屋からは「まさりん」さん、八王子の「渡部」さん、日野市「ピーハイ」さん、町田市「テールウォーク」さん、沼津市は「TROOPER」さん、横浜からは「おざりん」さん、お隣川崎市から「イーグル」さん、静岡の「かずぱぱ」さん、東久留米からは「KOME!」さん、八王子市から「ひらが」さん、はるばる奈良から「ちく」さん、長泉町は「きゃんぱ」さん、福生市から「けんち」さん、練馬の「コニタン」さん、そして狛江のぼく。総勢16名である。
さて、調布駅前でPハイさんをピックアップして一路本栖湖に向かい、途中で酒などを仕入れる。
今回のキャンプでぼくはなにをしようか、そんなことを考えていた。同乗のPハイさんは軽く登山をするらしい。本栖湖周遊道路から東海自然歩道を歩き、パノラマ台までの往復のコースだ。テールさんはフライフィッシングをやるということだ。渡部さんはひたすら今日の焚き火のために薪を作るのが目的であるらしい。HOPEさんのようにダッジオーブンで料理を作ろうという人もいる。
いずれにしても今日ここに集まるオヤジ達は、まずは自分ありきで、自分の好きなことを誰にも邪魔されずに実行しようとしているのだ。寒くなったら焚き火に近づき、一人になりたければ自分のテントに入ったり、湖畔に椅子を持ち出して富士山でも眺めていれば良いと考えているわけだ。
ぼくは、なにもせず、ボーっとして週刊誌でも読んでいようと途中のコンビニで新聞と週間文春を買った。
ただ、ぼくは今回このキャンプであることを試してみようと思っていた。
■ キャンプ場に到着すると、すでに渡部さん、テールさん、コニタン、ひらがさん、イーグルさんが到着しており、各自それぞれ勝手にテントを張ったり、朝ご飯などを食べていた。
しばらくすると、Pハイさん、イーグルさん、ひらがさん、コニタンの4人が登山に出かけていった。
登山隊を見送ったあと、ぼくと渡部さん、テールさんとで今日の焚き火の薪を確保すべく湖畔の流木探しに出かけた。
浩庵キャンプ場から車で少し移動すると、砂浜に打ち上げられた丸太のような流木があり、それを渡部さんが持ってきたチェンソーでぶった切る。しかし、チェンソー持参で薪を作ろうという渡部さんの意気込みというか気合にはひたすら恐れ入ります。
渡部さんは、この後サイトに戻り、ひたすらマサカリを振りつづけ、焚き木の山を築き上げるのでありますが、ぼくはその横でビールを飲み、そしてパラリパラリと週刊誌などを眺めているだけなのでありました。好きなことをただやる。それがオヤジキャンプなのであります。
■ そんなわけで、ただ、ぼんやりしておりますと、次々とオヤジ達がやってきます。大概はまず大盛りの薪の山にびっくりにやにやした後に、林のなかに散らばっていき、自分のテントを建て、そしてまた椅子を持って、今夜の焚き火会場になる予定のこの場所にやってくるのであります。
暗くなる前にもう一度全員で山に薪拾いに出かけることになり、3台の車に分乗。そして朽ち木、枯れ枝を拾い集めてきたのであります。あっという間に拾い集められた薪はまたまた山のようになっちまったのであります。
さて、今回のオヤジソロキャンプなのでありますが、どうしてどうしてなかなか食べ物も豊富で豪華でありました。
本来は、他人のことなどお構いなし、自分の食うものは自分で調達。ラーメン、おにぎり、レトルトカレー。そんなものさえあれば恐いものなどなにもない。俺にはビールがお似合いさ。てな調子の集まりだったはず。しかし、まずは薫製の帝王を自負するまさりん氏の「マグロの薫製」が登場したあたりから、様子が変わってきたのでありました。まず、イーグルさんがダッジオーブンでジャガイモの蒸し焼きを作ります。するとHOPEさんが同じくダッジオーブンでビェンローなる蒸し焼き鍋を作ります。これは白菜、春雨、椎茸、ブタばら肉をひたすら蒸し煮にするもので、実に素朴な味わいのある鍋であります。が、我らはあっというまにたいらげてしまうのであります。
次に、イーグルさん作成のトックック(韓国風雑煮とでもいうのかなあ)が現れ、まさりんさんの石焼き鍋が登場し、そしてKOME!さんの「これは熊肉の水煮です」とラベルにマジックインキで書かれた熊肉の缶詰が現れるにしたがって、焚き火の周りの我らがポテンシャルはいやがおうにも盛り上がるばかりなのでありました。
ぼくらは焚き火のまわりにずらりと並び、そしてビール、酒、ワインなどを飲みながら、ずっと話しを続けていた。見上げればいつものように満点の星。本栖湖の湖面には金色の月がきらきらと反射している。
焚き火はバチバチとオレンジの炎を吹き上げ、気温はぐんぐんと下がっていくのだが、ぼくらの身体はいつまでも冷えない。
■ ぼくは、今回のキャンプではテントを使わず寝てみようと思っていた。大地にマットを敷くだけにして、そのまま寝るのだ。冬だからこそやってみたかった。幸いにして天気はよさそうだし、まわりには仲間のテントがあり心細さはいささかも感じない。
それで、車の横にマットを敷き、シュラフをシュラフカバーで覆い、更に夏物の薄っぺらな羽毛シュラフをインナーにして眠ったのだった。
真夜中。突然風が吹いてきたときは目が覚めた。半月が真上に光っていたが、顔を出すと急激な冷気で頬が痛くなった。ぼくは再びシュラフに潜り込んで朝まで眠った。朝になってみるとキャンプ場周辺は富士山の写真を目当てにやってきたカメラマン達でいっぱいだった。ぼくらはふたたび起き出してきて、昨日の焚き火の周りに集まった。朝からビールを飲むやつ(あっ、これはぼくだ)もいるし、シングルストーブで自分だけの朝食をたべるひともいる。のんびりとしたオヤジ達の朝なのである。
逆光でとても見にくいですがオヤジの集合写真です
オヤジのその他スナップ写真はこちらです またしても、オヤジだけのキャンプの楽しみを見つけてしまった。それぞれがマイペース。きままにやりたいことだけをする。心細くなれば焚き火に集まる。うるさければテントに戻る。だれも干渉しない。一見まとまりのない団体行動。取り決めなどする必要も無い。みながなにをすれば良いのか判っている。それがとても心地良いのだ。くせになるなあ。
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